- [著]秋山 瑞人
- カテゴリ:
- 文庫 (299頁)
- ISBN:
- 4048670271
- 発売元:
- アスキーメディアワークス (2008/05/10)
- 価格:
- ¥ 578 (税込)
- 在庫状況:
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ユーズド商品:¥ 47 より
読み手に配慮を
著者の期待の新刊でした。ほぼ発売日に入手しましたが、先日(8月14日)にやっと読みました。
なぜにこんなに時間がかかったか、というと、正直読みづらいのです。
特殊な読み方をさせる漢字が多用されていますが、それらには必ずルビをつけるべきだったのでは…と思います。
もっとも、後半は慣れましたけど…
5ヶ月ぐらい放置していた理由はそれにつきます。
次巻が出るのか心配ですが、それまでにこの「慣れ」が残っていればいいのですが…
次巻の刊行を切望します
龍盤七朝という古橋氏とのコラボ企画第一弾・DRAGON BUSTER 01です。
読んでいる途中、良く練りこまれた世界観・設定だと思いました。
虚構たる世界が厚ければ厚いほどその描写は説明的になってしまいがちですが、これは正真正銘「描写」です。
秋山さんの描写の技巧に感心しましたホントに。
またそれぞれのエピソードも伏線としての性格が強いです。
特に見せ場があるわけでもありません。
ですが、楽しめないわけでは決してありません。
たぶん理由は登場人物にあるのだと思います。
この作品の登場人物は見ていて面白いです。
「血が通っている」とでもいうのでしょうか、群像に終始しているのみである彼らの行動の一つ一つが面白い。
この辺りは作者の腕だなと思います。
それと、終わらせ方も見事としか言い様がありません。
あの最後の一文を見てしまったら次巻の刊行をひたすら願うばかりとなりました。
憎いです。
頼みますよ秋山さん。
いい感じだが
少々とっつきにくい世界観ではあるものの、半分も読み進めればもう止まらない。
濃厚なチャンバラ劇を二巻に期待したくなる。
しかし、続巻を出さないで途中でやめることに定評のある作者。
はてさて、次がいつ出るかというよりも、次が出るのかどうなのかが心配な所。
続きはどうなる?それが気がかりなので星マイナス一つ
待ち侘びた!秋山瑞人の新作
今作は古代中国っぽい世界で剣士が切った張ったするお話。
冒頭からお得意のはったりかましの漢字攻勢でいっぺんに読者を話に引きずりこむ。
そうなるともうページをめくる手が止まらない。
読む者をぐいぐいとひきつけるテンポの良い文章はやはり流石の一言。
この魅力を伝えきれない自分の文筆の才の無さが恨めしい。
01とタイトルにもあるように、まだこの巻ではほんの序章・導入部といった感じ。
いろいろと伏線が張られまくっていくが、ほとんど物語は動かない。
・・・となると気になるのが次がいつ出るのか?という事。
EGFは言わずもがな、ミナミノに至っては「あれはもういい(笑)」こんな前科のある秋山瑞人
おまけにあとがきには上に挙げた二冊を彷彿とさせるような言葉が並んでいる。
次の巻が出るのは早くて2年後、くらいには思っておいたほうが良いだろう。
この本を買うか否かの基準は、はたして次巻を待つことが出来るか?の一点に尽きる
もし乾きに耐える自信がないなら、悪いことは言わない。やめておきなさい
もしあなたが辛抱強い御仁であれば、ようこそ乾きの海へ。
いつ来るともわからないデストロイの季節をともに待ち続けましょう。
……ていうかこれも放置とかマジで勘弁してよね……
秋山瑞人健在なり
『猫の地球儀』『イリヤの空、UFOの夏』の秋山瑞人の新作。
SF色の強かったいままでの作品とは一転して武侠風異世界ファンタジーで、盟友、古橋秀之とのシェアワールド企画「龍盤七朝」の第1弾でもあります。
ストーリーは王道のボーイミーツガールもので、格式張った皇族の生活になじめない勝気なお姫様月華(ベルカ)と、凄腕の剣士でありながら被差別民であるがゆえにひっそりと生きている少年涼狐(ジャンゴ)の出会いを描くものです。
月華は偶然目にした涼狐の劍技にほれこんで、諦観にみちた涼狐の生活に入りこみ、その世間知らずゆえに彼の周囲をひっかきまわします。
月華は本書の中でも随一のライトノベル的なキャラクターで、コミックリリーフとしての役割を果たし、重くなりがちな物語に笑いを与えます。
同時に、それが物語の中でも、涼狐にとってある種の救いのようなものになっていく過程を絶妙に描いています。
さらに特筆すべきは構築された異世界のリアリティです。
「説明」ではなく「描写」で世界をいきいきと浮かびあがらせる手際は、鮮やかな表現力に定評のある作者の持ち味が存分にいかされていると思います。
また月華(ベルカ)、涼狐(ジャンゴ)という命名に見られるように、サイバーパンクに由来するであろう独特な漢字とルビの使用も無類のカッコ良さと多国籍感溢れる中華風という世界観を作り出しており、ライトノベルの世界でも有数の文体の人である秋山瑞人の面目躍如と言えるでしょう。
高レベルラノベ
中華ファンタジーですね。
シェアードワールドって、世界観をひっくり返すような大仕掛けや、全てをぶち壊すような展開を書くことができないから、
わくわく感がないという理由で、シェアードワールドという文句を見たときは期待する気も失せていたのですが……
読んで驚愕。
これは凄い。
まるでタイムスリップしてその世界にいる人々の観察日記でもつけているかのように生き生きと描写される異世界の生活ぶりです。
ここまで『そこに生きている人々』を描いて見せたのは十二国記以来ではないでしょうか。
しかも、いい意味でラノベ的要素を取り込んで、肩の力が抜けているのがいい感じです。
金庸などの中華系武侠小説を好きな人には失神モノです……と言っても、戦闘シーンはほとんどなく、世界観や文体が武侠小説的という事なのですが。
この一冊だけでも一まとまりの話として完成していますが、同時に次巻へと期待を持たせる伏線の数々は見事の一言です。
このまま滔々とした壮大な一大ファンタジー叙事詩を描いていただきたいところなのですが……
次巻でラストって、そりゃないです。
十二国記じゃないですけど、その世界での話を幾つも書いていく、という形式のようですね。
