- [著]中川 秀直
- カテゴリ:
- 単行本 (283頁)
- ISBN:
- 4062147580
- 発売元:
- 講談社 (2008/05/27)
- 価格:
- ¥ 1,785 (税込)
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外国人1000万人受け入れ提言
日本は、40年ほどかけて1000万人の移民を受け入れるべきだと
いうことを説きます。
民族差別禁止法を含む、外国人に優しい法を6つ作ることを提言
しています。
個人的な話もあり高校の頃、安保反対のデモに参加したということも
かかれています。
上げ潮派の骨太提言
「政治生命を賭けた告発! 」本書の紹介文にふさわしく
官僚国家の中枢・財務省を中心とした霞ヶ関本省の実態を克明に記載されています。
中川氏は、縦割組織・省益重視の原因が、「省庁設置法」にあると指摘の上で、省庁設置法の廃止や単純小選挙区制を提唱されています。
が、個人的には、省庁設置法の廃止に伴い、強い政治リーダーシップの土壌づくりとして、議院内閣制から大統領制への転換もあわせて期待したいものです。
出版当時、本書は、女性問題についての清算、
という局面が強くマスコミで報道されていましたが
内容の大半が政策提言に軸足をおいたものでした。
とはいえ、今や政策とよりも政局ばかりの報道と、
この未曾有の市場暴落。。
そして、竹中元大臣を中心とした官僚組織「改革」も
もの凄い勢いで反転しており
国家崩壊の危機に、いよいよ直面しています。
政治家と国家行政に携わる官僚に問いたい。
「天命」を果たしているのか、と。
もっと根拠がほしかった
文章に推測が多く、もっと数値や記録等にもとずいた、客観的な記述がほしかった。 ただ、全体的には、私が日常的に感じている"空気"を的確に解説した良書だと思う。
本の内容はまっとうなもので納得もしました。しかし・・・
中川秀直氏は小泉竹中改革の忠実な後継者となりうるでしょう。女系天皇、人権擁護法案、外国人参政権に賛成、移民1000万人計画そして構造改革の継承。あえて『空気が読めない』と言われるかもしれませんが、メディアで絶賛されている構造改革の負の側面に焦点を当ててみます。
竹中改革では、まず不良債権の処理を断行。そこで『潰さない銀行はない』とマーケットに超ネガティブな発言を繰り返し市場マインドは悪化。不況下で貸し剥がしが横行、日経平均はおよそ半分になり、その後8000円を切るまで下がった所で方針を180度転換しりそな銀行を国有化。
当時、竹中氏は改革の痛みの処方箋としてセーフティネットだ!と豪語していましたが、私は未だに『小泉竹中改革のセーフティネットのおかげで助かった!』と言う方にお会いした事はありません。
また構造改革では、橋本派とその利権を抵抗勢力と仕立てあげ徹底的に叩くかたわら、ゆとり教育や官僚改革は徹底的に放置され、フェミニズム利権1.6兆円や外交の劣化や二重派遣等には断固として手を着けないまま。
確かにGDPの成長率など数字の面では日本の景気は良くなりました。それは大いに評価したい。しかし、果たして日本国が実質的に強くなったかと訊かれると、正直答えに窮します。
さて、中川秀直氏は官僚を『抵抗勢力』として槍玉にあげることでしょう。そして西欧式に移民を大量に受け入れ成長率を上げGDPを1000兆円に押し上げる。問題は、果たしてそれが日本国に適したしっくりくる最善・次善策なのかどうか。
特定の政治家が水門を全開にし、グローバル化の波に国民が無防備に呑み込まれ、日本国民が二度目の精神的敗北を喫さないよう願いたいものです。
ステルス複合体とはよくぞ言ってくれた!
中川秀直先生が看破された「ステルス複合体」。本当にその通りなんですよね。現状からの変革を拒む弱い心が官僚に宿った瞬間に、日本政府の堕落が始まっています。中川秀直先生の慧眼に感服します。
本書に付け加えることがあるとすれば、現状からの変革を拒む弱い心は、官僚だけに巣食っているわけではなりません。買収防衛策に汲々とする企業経営者、社会保障改革に抵抗する医師会、などなど。日本の再生は、社会を構成する一人一人の心の問題であることがよくわかります。
マスコミの大罪
この本を読んで、日本のマスコミの官僚寄りの姿勢に慄然としない人はいないのではないか。日本のマスコミが作る中川氏の人物像があまりにもかけ離れていることに驚いた。この本を書いた中川氏は、実直で愛国者である。
日本人は政治家を叩くことに対して無頓着すぎるといわれていますが、我々はそろそろ目を覚ますべきと思う。
1つだけこの本に対して言いたいのは、将来の日本の成長産業は限定しない方がいいことです。環境、IT,コンテンツもいいですが、まだまだ日本が牽引できる産業があるかもしれない。そのためにも、中川氏には是非、産業人が自由に活動できる環境を整えて頂きたいと思います。
官僚政治は本当に悪なのか?
くどいほど「ステルス複合体」という言葉を使用して官僚政治の終焉を告げ,党人による新時代に向けた様々な政策を提唱している。特に「上げ潮」路線と言われる経済政策には強い自信と理想を抱いてるようであり,与謝野氏の「堂々たる政治」と比較して読むと興味深い。
しかし,読後感としては,高邁な理想ばかり追い求めていて,官僚が悪者あるいは時代錯誤の権化のように批判してばかりいるのは気になるところである。官僚は官僚で,行政の立場から国を憂い,国を動かしているのであり,いくら政治主導といっても結局は官僚を上手に使わないと現実的な政策は実行できないのではないか。そんな一抹の危惧を抱いてしまった。
わが自民党がつくりだした官僚国家の崩壊
この本を読んでみました。
著者は、自民党森派の人物で小泉の流れを自認しているよう。
お書きになっていることは、納得がいくことが多かったです。
政治主導で決断を要する時代になってきているとか、そのためには、大臣を毎年変えるような人事は改めないといけないとか。
ちょっと前に元財務相の高橋洋一氏が「さらば財務省!」という本を書かれていて、本書の内容はそれに通じるところも多かったです。
しかし、私、どうしても違和感を禁じ得なかったことがあります。
「官僚国家の崩壊」というこのタイトルです。
まるで、自分とは無関係の誰かが、それをつくって、自分はそれと戦うヒーローを気取っているようだと感じました。
「官僚国家」は、一体誰がつくってきたのかと言えば、自民党政権そのものではないですか。
その自民党の幹事長まで務めた人物が、まるで他人事のように「官僚国家」などと言い放つ姿勢に対しては、激しい違和感、嫌悪感を感じざるを得ないです。
確かに、本書の中には、森派に官僚出身議員は少ないとか、自民党にも反省すべき点はあるとか、言い訳のような、反省のような記述もあります。
でも、官僚に口がないのを良いことに、「官僚=悪役、自民党=正義の味方」みたいなことを言われるのは、絶対おかしいと思うのです。
本書のタイトルに少し修飾語を付けていただくと納得できると思いました。
「わが自民党がつくりだした官僚国家の崩壊」と。
官僚批判は素晴らしいが構成がバラバラで読みにくい
日本社会を悪くする元凶となっている官僚批判部分は実に素晴らしい!
現職の与党大物政治家がここまで官僚批判できるのはすごいこと。
ぜひこの方にがんばっていただき、
腐った官をぶっ潰す改革をしてほしいと思う、
素晴らしい内容がはじめの方には見られる。
ただそれ以降の部分が話があっちにいったりこっちにいったりで
非常に読みにくい。
自分の生まれの話になったかと思いきや、
急に政策提言になったり、
官僚批判をまた蒸し返したり。
これはひとえに編集が悪いから。
せっかくいい内容を書いているんだから、
読みやすく内容ごとに整理が必要。
それがないため、ダラダラ、バラバラ話がとびちり、
読むのが嫌になってしまう。
政界再編に向けた国民人気取りのための宣伝本という、
時期的戦略的要素を割り引いたとしても、
ここで問題視されている官僚の横暴の問題は、
ぜひとも徹底的に改革してほしい。
党人派の本ですね
いわゆる上げ潮派VS財政再建派といわれる自民党内の政策論争で、上げ潮派に立つ中川(秀)氏の政治に対する考え方を述べた本である。一方の財政再建派と言われる与謝野氏も「堂々たる政治」という本を出版しているので、読み比べると良いと思う。
週刊誌などで過去のスキャンダルに言及しているとの見出しが躍っていたが、そういうゴシップ的な考え方でこの本を手にとって見ると、政治に対する真摯な姿勢と非常に強い決意に予想外に圧倒される。いかにマスコミがワイドショー的に堕ちた偏見でこの本の出版を取り扱ったか、非常に残念だ。
それはさておき、この本を読んでいくと、いわゆる上げ潮派VS財政再建派という見方はちょっと違うのではないかという印象をもった。両方とも、国の財政についての問題意識は変わらないのではないか。強いて言うなら、党人派か官僚閥か、官僚を今も性善説で見ているか、どうかという点が、大きな違いだと思った。確かに優秀な官僚はあまた居るのだろうが、本書でみられる数々の「情報操作」の症例や、実際のマスコミ報道の踊り方などを見ると、「ステルス複合体」と形容される見えざる病巣に対して著者の心に思う問題意識は小さくないと感じる。
書かれている文章も非常に重厚で、これだけ霞ヶ関に嫌がられる内容でありながらの中身から推察すると、非常に優秀なスタッフや人的関係に恵まれているのではないかなと思う。本の厚さから、もちろん、官僚批判だけではなく、色々な政策や政治身上などについても書いてある。
残念なのは、これだけの固い決意を共有し、官僚達と喧々諤々の政策論争ができるような次を担う「政治家」が他にいるかどうかが疑問な点だ。中川氏は末筆に自分のことを「調整型」や「黒幕的」と書いてしまっており、実際、普通にテレビや雑誌などの色々な人の意見を見ていて思う印象もそうなってしまっているが、そういう変な印象を振り払って、この本に書かれている政策を、先頭を切って周りを巻き込んで、ぜひ推し進めて欲しい。
今の国会のワイドショー的な「政局」よりも、国民が求めるものは本書に書かれているような「政策」議論じゃないかなと思う。
何気なく読み始めても、最後まで読むと実はちょっと心にこみ上げてくるものがある。意外と良い本だ。
