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ビル・ブライソンがすばらしくウィットの利いた、正しい英語用法の讃歌『Dictionary of Troublesome Words』を執筆してから約20年。本書『Troublesome Words』はその改訂版で、内容の6割が新しくなっている。言葉好きで言葉を正しく使いたい人にとっては、改めて目を通し、机の隅に置いておきたい1冊である。
かつてロンドンの日刊紙「The Times」の副編集長を務めていた著者は、「to flaunt」は見せびらかすという意味だが「to flout」は侮辱するの意味だとか、「straitjacket(拘束衣)」は 「straight(まっすぐ)」かもしれないが、これを身に着けた人はおそらく「straitened(窮屈な)」状態で監禁され束縛されている、といった知識を得ることにたまらない魅力を感じている。あなたは 「Creole(クレオール語)」と「Pidgin(ピジン語)」の違いを説明できるだろうか? できないならブライソンにたずねよう。そうすれば説明できるようになる。彼の文章には衒学的なところも尊大なところもまったく見られない。「cup」が飲み物の容器を表し「cap」が頭にのせるものを表すということは、誰にとっても明らかだろう。同様に、「it’s(それは~である)」と 「its(その)」、「I lay down the Law (頭ごなしに命じる)」と「I lie down to sleep(横になって寝る)」、「imply(ほのめかす)」と「infer(推察する)」などの無数の紛らわしい語の区別が保たれれば、世の中はもう少しましな場所になると思う、というのが彼の主張だ。
本書も初版と同じくアルファベット順の配列になっているが、初版の副題に「ごく最近まで著者にもよくわからなかった英語用法のすべて」を考えていたという謙虚なブライソンは、この改訂版に副題をつけるなら「ごく最近まで著者にもよくわからなかった英語用法がほかにもあった」がいいだろう、とおどけている。彼が明確かつ充分に理解していることのごく一部でもわかれば、私たちはもっと効果的に書いたり話したりできるようになるだろう。(Susan Elkin, Amazon.co.uk)
