The Black Swan: The Impact of the Highly Improbable

  • [著]Nassim Nicholas Taleb

カテゴリ:
ペーパーバック (400頁)
ISBN:
0141034599
発売元:
Penguin (2008/02/28)
定価:
¥ 998 (税込)
価格:
¥ 1,273 (税込)
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ユーズド商品:¥ 753 より

85 位
評価: 4.0
2010
03/19
Fri

洞察はよいがうんざりする

[No.13] posted by おののん

大変話題になっていた本なので一応読みました。100ページでかける内容を300ページに伸張させた感は否めないですが、世の中の一般人に対し、正規分布を眺めるとまず起こりえないと思われることが、実は非常に頻繁に起きるという警鐘を鳴らした事は評価されるべきでしょう。ただし、極めて感情的に大袈裟に書いてあります。市場の予測は(それしか数学的・ソフトウェア的ツールがないので)従来の分布に基づいた計算によって行われていて過信するのは危険である事はまさにその通りでしょう。しかし、この本の著者が言うように、正規分布の仮定では現実世界の分布を全てとらえきれないことや、モデルをどんなに精巧にしても組み込まれていないファクターが常に頭をもたげる可能性がある、という事を経済学者や統計学者が知的に理解できていないわけはありません。これはむしろ、理数系・経済系の学問を多少なりとも学んだことがある人にはごくごく当たり前のことです(当たり前なのに、あまり実践されてないことは著者の言うとおりなのですが)。

著者の英語はとても読みにくいです。英語のネイティブでないのに、こだわりを持って独特のスタイル(不思議な表現、重複の多用)で本を書き、そのうえ著者はエディターに編集させない(ことを本書中で自慢する)ことの結果です。律儀に全ての文字を読んだ自分が恨めしいです。ただし、内容自体の大筋は悪くないので三つ星です。前作のFooled by Randomness: The Hidden Role of Chance in Life and in the Marketsのほうが良かった。

2009
12/06
Sun

テレビは見ない?

0.0% (0 / 1)
[No.12] posted by risei

既知よりも未知の方がより大きな影響を持つ世界において、例外的な現象を誰も予測できないことの重要性を色々な事例を通して繰り返し主張。未知の世界が人間社会に如何に大きな影響を及ぼすか、人がこの未知について如何に無知であるか。リスクを考える上で大きな枠組みとなる正規分布が有効なMediocristanな世界とそうでないExtremistanの世界の分別。人間社会におけるExtremistan世界の拡大。心理学、脳神経学、投資心理学などを通した人の情報処理におけるバイアスからのExtremistan社会への不適合性を説明。
市場は試行錯誤を繰り返す人々に幸運の機会を与えることにより機能しており、この機会をより多く活かすことがブラックスワンの世界で成功する為の戦略と提言。「理論化しない」つまり早急な結論を避けて、繊細かつ旺盛な好奇心で事実を観察し続けることの効用を説き、テレビを見ない、新聞やブログを読まないことを推奨。実際、本人は未だに殆どテレビを見ない生活をされているそうです。
失敗に対して否定的な社会的評価をつける日本は、ブラックスワンの世界にうまく対応できないと指摘。一見不安定な職業と思えるコンサルタントは生き残るためのスキルを常日頃蓄積している一方、保護された産業で安心して勤務していた社員が万一失業した場合には危機的状況に陥る、との指摘に日本の正社員、公務員の将来が重なります。

2009
11/01
Sun

Black Swanに気づけるか

[No.11] posted by 在星猫

 Black Swan? 飼われていた七面鳥に感謝祭の前日の水曜日に起こったこと。その日が来るまでは七面鳥は日々餌を貰える生活を楽しんでおりその生活がずっと続くものと信じていた。
 著者は歴史上の哲学者、経済学者についての豊富な知識を元に人間の考え方について批評を行っている。不確実性に対する人間の限界をこれでもかという具合に攻撃を加えてくる。逸話は広範囲に及びその知識が無い分野では内容を掴み切れない部分もあったが、知的好奇心を満たしてくれるものである。
 モダン・ポートフォリオ理論に対してもその攻撃の手は止まず、その理論的な礎であるベル・カーブ、正規分布の非日常性、そしてLong Trailの意味へと進展している。
 確率・統計を大学院で専攻した身としてはちょっと一方的な見方ではと言いたくなる点もあったが、物事も考え方のExerciseとしては非常に優れた作品であると思う。

2009
08/13
Thu

面白いが言い回しが鼻につく感じ

33.3% (1 / 3)
[No.10] posted by Archie

確かに最近有名であるだけに、示唆に富む部分はあるが、挿入過多の言い回しが鼻について読みにくい感じ。著名ならば全て読みたい人でもなければお勧めはできない。

2008
10/02
Thu

。「まぐれ」が「お話」であったのに対し「black swan」は「論説」って感じ

100.0% (4 / 4)
[No.9] posted by aaaieu

前作「まぐれ」は、black swan(まれにしか生じず、予測不能であるが、それが生じた場合には重大な影響を及ぼす事象)の存在を意識すること、自らの思考の中に取り込むことの大切さに気付かせてくれる本でした。
新作の「black swan」は、前作を受けて、なぜblack swanをうまく思考の中に取り込めないのかとか将来の予測不能性を、哲学や心理学、行動経済学の面から理由づける内容になっています。
「まぐれ」ほどの衝撃はありませんが、理解を深めることができます。「まぐれ」が「お話」であったのに対し「black swan」は「論説」って感じになっています。また、「まぐれ」は著者の元トレーダーという経歴が色濃く出ていて、投資本として読んだひとも多かったと思いますが、「black swan」では、著者は哲学者の顔をしていて、著者の経歴を知らなければ投資本として語る読者は少ないものになっていると思います。もちろんblack swanや将来の予測可能性、人の合理的判断の限界といった話は投資家にとっての大テーマですので、その方向から手にとっても、すごく面白いのだけれど・・・。でも、この本がもっと幅広い読者に、日常や人生についての思索のヒントとして読まれるといいなと思います。面白いですよ、この本。

2008
04/20
Sun

認知科学と経済物理学、べき乗則

75.0% (6 / 8)
[No.8] posted by hpo

著者は、最新のフラクタルや、べき分布といった経済物理学の知見と、認知心理学の学習理論を用い、いかに人間が自分たちの世界の根本的なことがらに対して無防備でいるかを説明している。

2ch、炎上といったサイバーカスケードが話題になるが、統計的な目で見ると世の中は予定調和的な正規分布をしていない。現実の世界でも自己組織化臨界現象といわれる「予想外のことがらが必ず起こる」べき乗則、ベキ分布の形であるといわれる。

サブプライムローンを予言したともいわれる本書の射程は長い。

2008
04/02
Wed

A Great Book

60.0% (3 / 5)
[No.7] posted by Value Investor

This is truly a great book that refines / changes the way you look at the world. The topic is all inclusive ranging from probability and psychology to finance and philosophy. The book offers deep insight especially for those who work in financial industry. As a practitioner, I cannot agree more on the author's point of inadequacy of mainstream finance theories.

2008
01/20
Sun

言わずもがなでは?

42.2% (19 / 45)
[No.6] posted by 獺祭書屋酒人

速読しての感想です。大数の法則から外れたもの、想定外のものが、インパクトをもって大きな変化を起こす、というのはあまりにも当然で400ページを費やして言わずもがなではないだろうか? 逆の言い方をすれば大数が想定された動きをしている期間には、それによっては何もインパクトはなく世間は水平飛行を続ける、とも言える。So, what?!
この本は、エピソードの羅列として余暇に、冬にはストーブのそばで(または夏ならプールサイドで)パラパラとめくるには良かろう。エピソードにはいくつか興味深いものがある。
ただ、なぜN.Y.Times Bestsellerになったのか理解できない。

2008
01/17
Thu

金融工学について深い洞察がみられる哲学書

70.0% (7 / 10)
[No.5] posted by ヨウスケのパパ

金融工学について深い洞察がみられる哲学書。専門家の言うことを安易に信じてはならない。平均や標準偏差を信仰する凡庸国の国民(Mediocristan)になるよりも、社会科学的現象については極端な事象が大きな影響を持つことを知っている極端国の国民(Extremestan)になることを推奨する。洗練された職人技は中途半端な科学よりはましであるという。

2007
12/19
Wed

u won't regret it!!

92.3% (12 / 13)
[No.4] posted by HKL

THE BLACK SWAN is a highly acclaimed piece of work from the writer of the stellar FOOLED BY RANDOMNES. Taleb is a philosopher of randomness, and before becoming a writer he worked on Wall Street as a senior trader. This book explores our inherent yet primerily ignored relationship with Black Swan theory, first concieved by David Hume. I encourage anyone who is remotely intersted in society, philosophy, politics or discussion to pick up this book and they won't regret it!! I'd also recommend reading the mesmerising and highly evocative novel The Fates by Tino Georgiou.


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