- [著]David W. Lucas
- カテゴリ:
- ペーパーバック (342頁)
- ISBN:
- 019814024X
- 発売元:
- Oxford Univ Pr on Demand (1981/07/30)
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2001
11/26
Mon
書かれて2000年以上・・・うーん信じられない!
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はじめimitationという語に抱いた違和感―おそらくミメーシスとかいう原語にまつわる高級感が「模倣」のチープさで粉砕されての―が、みるみる溶けていった。「再現」としている和訳本もあるが、再現と模倣では観点が相当違う。人間は本性、赤ん坊が言葉を覚えるときから「全動物中でもっとも模倣好き」なのだ。ことばという過剰を抱え込んだ人間は、オウム返しより誇張が身上。だから悲劇は人間をより気高く、喜劇はより卑しく見せる。著者はこれにありのままを加えて三種とし、絵画、詩、芸術一般の傾向だという。でも、神や英雄を称えまくる詩人が、政府や役人をおちょくる詩人より志が高いとは思えないのだが。悲劇のこころは(詩学とはいいながら演劇論が中心だ)プロットにあり、人物は二番手だという。同じように絵画でも線と色の対立があるが、著者は断然“線”派の肩をもつ。悲劇は日常の必然から途切れたところに(降って湧いたように、ということか)始まるが、一方、後に何事が続いてもおかしくない状態で終わる(誤読かも…)という指摘が面白い。ヒーローの全行動は全然プロットの統一性を保証しない。あくまでひとつの統一的な世界をめぐる行動に絞るべきで、それをひとつでも外すと全体がガタガタになるような緊密な構造体を著者は称揚する。……うーん、なんだかポーの短編小説論みたいだ。
