ブランドを冷静に見つめる上で欠かせない本だ。
100.0% (4 / 4)
[No.8] posted by snowwild
とても難しい、でも価値ある内容です。
ただブランドというものが否定されすぎでは?という内容でもあります。
ブランドというよりは権力への怒りでしょうか。
でも已然にお金持ちはブランドで食べて、そうじゃない人は体力で食べるのが
今も昔も変えられない。でもそれぞれには(非道徳なことは別として)
世界というのもあるし複雑です。
本当の意味で選ぶ自由とはなにか?を真剣に感じる一冊です。
子供たちの血で染まった子供向けブランド
96.0% (24 / 25)
[No.7] posted by Wenzhong
ブランドだらけの街は、発展途上国の子どもたちの血と涙で染まった商品と、その血と涙に全く気づかないほど感覚が鈍った先進国の若者たちであふれかえっている――近ごろ流行のホラー映画よりも、もっとおぞましいもの、それが僕たちの世界かもしれない。
実際(日本のメディアはほとんど報じないが)、このことに気づいた欧米の少年たち・学生たちは、ブランド企業への反撃を始めたのだ。
この本は、まず近年盛んになった企業のブランド戦略とは何かを明らかにしていく――ブランド戦略を展開する大企業のトップの発言や広告代理店のコメントという「相手陣営の発言」を裏付けに引用しながら批判するのだから実に痛快だ。一方で、大企業の「人件費削減」の実態を、長期にわたる取材で得た情報をもとに暴いていく。こうしてイメージの後ろに隠れていた「大企業の非情」を白日の下に曝し、それに対抗しゆく最近の市民運動を紹介して締めくくられる。
ブランド品に埋もれながら暮らしている人に是非読んでもらいたい一冊である。
反グローバリズムのマニュフェスト
100.0% (13 / 13)
[No.6] posted by かがりひらく
この書は、「反グローバリズム運動」台頭の結節点になったとされる1999年11月の米国シアトルのWTO抗議デモの直後に出版された。この闘いを経て、未知の闘争領域に踏み込むうえでの指針を求めた北米の「X世代」(団塊ジュニア以降の世代。「X」とは「よくわからない」という意味)の活動家たちから、本書は「反グローバリズムのマニュフェスト宣言書」と呼ばれ、幅広い共感をえた。著者のナオミ・クラインは七〇年生まれの「X世代」。トロント大学時代には反差別運動をにない、その後もジャーナリストとして反企業運動に関わってきた。本書では、90年代のナイキ、ディズニーといった大企業の「ブランド支配」とそれへの対抗の軌跡が、豊富な事例と著者自身の運動経験とを交えて語られていく。本書の意義は、こうした闘いの経験を伏流にすえた、新しい政治の可能性を探求しているところにあるのだ。淡々としたやわらかな叙述のなかに、反企業闘争の実践−広告批判やレイブデモ、不買運動、そして反差別闘争−に日常性と政治とをつなぐ可能性が常に秘められていること、そして、大企業の消費文化の非道と狡猾さを熟知する・・・・われわれ「X世代」こそがこの闘いを主導しなければならないこと、こうした未来に向けた力強い訴えが込められているのだ。
グローバル化は先進国も途上国を破滅させる
97.1% (33 / 34)
[No.5] posted by shakti
南北アメリカ、欧州、中近東と世界中で起きてる反グローバル化運動が、なぜ日本では起きないのだろうか。その答えの一つが本書にあるように思われる。ナオミ・クラインは、グローバル化によってひきおこされた途上国の諸問題と、先進国内部の歪みとを刺激的に結びつけることに成功しているのだ。グローバル化の問題は、カナダのような先進国の国内問題であると同時に、開発途上国の問題なのだ。これに対して日本の反グローバル運動関連の本はどうだろうか。もっぱら国際派ないしは開発途上国派の人間によってのみ執筆されているのが現状ではないか。日本内部の深刻な諸問題(経済格差の拡大、自殺大国化、失業蔓延等)とグローバル化とが全然結びついていないのである。グローバル化が途上国問題として論じられては、今の時代、生活に余裕のある人間しか引きつけることは出来ない。ナオミ・クラインを読んで、日本と世界のことをさらに考えてみることを、皆さんにお勧めする。
なお、理論的には批判がない訳ではない。反グローバル化の理論的指導者であるWalden Belloによれば、本書は、ナイキに象徴される軽工業の大企業と、その市場支配戦略(ブランド!)にこだわりすぎているという欠点を持つ。ビル・ゲイツとジョージ・ソロスに象徴される現代資本主義の製造部門と投機部門についての考察が足りないし、IMFや世銀についての言及が少ないと言うことである。あわせて、Walden Belloの本なども読むべきだろう。
現代企業はブランド化で生き残る?
92.9% (26 / 28)
[No.4] posted by 浦戸
文章は冗長的ですが、搾取の上に成り立つブランドの宿命を描き出しています。
スターバックスや MTVも「ブランド」である、という視点がなかったので、非常に興味深く読みました。著者はブランドには批判的スタンスですが、それが逆に、現代企業はブランド化しか生き残る道はない、という矛盾も浮かび上がらせています。
例えば、ナイキやGAPの商品を買うということは、東南アジアの子どもたちの搾取につながっているということ...なんとなくは知っていましたが、本書は分かりやすく具体的に搾取の実態を暴きだしています。資本主義経済の闇の部分に光を当てた画期的作品といえるでしょう。
Excellent analysis and very readable
71.4% (5 / 7)
[No.3] posted by lloyd
Klein covers a lot of ground in this book, but manages to successfully hold the reader's attention. She clearly has an ideological drum to bang, but that is not necessarily a bad thing, and she makes her point well. Her corporate targets are mostly big names, so even after a few years her examples remain relevant and immediate. As she herself argues, advertising by its very nature is constantly changing and reinventing itself, which will eventually date this book, but not yet.
Most of the book is made up of analysis of various marketing approaches or case studies, and attacks on the corporate assault on civil liberties. Despite this implicit pessimism, she ends optimistically, with popular critiques of globalization and attacks on corporate images and advertising.
One of her points is that all images and social signs, regardless of their origins, have been taken over by advertisers - punks, ghetto gangs, and other anti-establishment groups. She suggests that soon 'No Logo' will also become a logo in itself; clearly, she hasn't heard of MUJI.
是非和訳して欲しい一冊
90.0% (9 / 10)
[No.2]
徹底した資本主義。全ては利益の為。
社員、消費者、更には「商品」そのものまで蔑ろにする販売戦略。
ありとあらゆるメディアを駆使して、消費者の「洗脳」を試みる広告やプロモーション。
「物を売るのではない、イメージを売るのだ」
著者が数年の歳月をかけて世界中からかき集めた情報や体験談を元に、現代社会における「ブランド」と
そのブランドが社会に及ぼす(主に)悪影響を徹底解明する。
別にビジネスや人権・消費者運動に興味が無くても、1度は読んで欲しい本であり、和訳を熱望します。
未来ははたして..
31.3% (5 / 16)
[No.1]
興味深い内容だった。世の中のブランド化の流れに対する怒りを感じ取れる。これからブランドについて仕事をする人には少し耳を貸す価値はある。
しかし反ブランドとして立ち上がる著者のブランド化は避けられるのか..