Digital Fortress

  • [著]Dan Brown

カテゴリ:
マスマーケット (384頁)
ISBN:
0312995423
発売元:
St Martins Mass Market Paper (2003/12)
定価:
¥ 805 (税込)
価格:
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評価: 3.5

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多くのサスペンスでは、何かを爆破する「ハードウェア」として、大型の銃や飛行機、軍用車両や武器などが使われる。パソコンのハードウェアに興味を持ち、武器を扱う能力よりも知的能力を備えたヒーローを好む読者に向けて、ダン・ブラウンが書き下ろしたサスペンスがこの本だ。ネットユーザーが主人公のこのスパイ小説では、善人と悪人が知的な機密をめぐって闘う。と言っても、単にシークレットフォーミュラ(秘密の方式)の隠し場所を探すなどというものではなく、もっと知的なものをめぐっての闘いだ。つまり、彼らはシークレットフォーミュラの真の意味を解釈する必要があるというわけだ。

ここで言うシークレットフォーミュラとは、新しい手段を用いた暗号化のことで、そこには国際的な権力バランスを変える力がある。読み進んでいくうちに、暗号化の技術が分かるようになるのがこの本のおもしろいところの1つで、フィクションとは言え、これを読めば、クリッパー・チップやプリティ・グッド・プライバシー(PGP)のように、実際に使われている暗号技術をめぐって繰り広げられる政治的な闘争を、より深く理解できるようになる。

ジェームズ・ボンド顔負けの、グローバルなこの作品の実際の戦場はサイバースペースで、そこで「爆弾」(新規の暗号化アルゴリズム)が炸裂する。細かく見ていけば、確かにプロットに多少の欠点はあるが、その点は、作品の巧妙さとおもしろさによって十二分に補われている。読者を飽きさせない紆余曲折、暗号化、暗号解読、そして国際政治のなかでそれらが担う役割に関する驚くべき知識がたっぷり詰めこまれているのだ。軽食を傍らに用意して、昼夜をとおして一気に読んでしまいたくなる1冊だ。(Amazon.com)

2008
05/30
Fri

お勧めしません。

0.0% (0 / 1)
[No.28] posted by yukkiebeer


 NSAがありとあらゆる通信を傍受して解読することの出来るテロ対策マシーンとして秘密裏に開発したTRANSLTR。その存在に憤りを感じた日本人元スタッフEnsei Tankadoは解読不可能な暗号ソフトDigital Fortressを開発して、これを世界に公開することでTRANSLTRの無力化をはかろうとする。しかしその矢先、Tankadoがセビリヤで突然死してしまうが、果たして彼の死は誰の仕業なのか。

 Dan Brownの小説を読むのは「Deception Point」「Angeles & Demons」についでこれで3冊目です。読みやすい英語でノンストップのスリラーを紡ぐ技量はこのデビュー作「Digital Fortress」から変わらないものだということがわかりました。

 しかし、デビュー作だけにストーリー展開はかなり荒削りな印象を受けます。セビリヤの街を縦横に駆け巡ってEnsei Tankadoの死のなぞを追うDavid Beckerの話は飽きさせませんでしたが、一方NSA内部の陰謀に巻き込まれていくもうひとりの主人公Susan Fletcherの行動は一個の建物の中に限られてあまりスケールの大きさを感じさせないこじんまりとしたものに思われ、高揚感を味わえなかったのです。

 またDan Brownの物語の構成は常に、「最初に提示される、込み入ったもっともらしい陰謀論は、物語後半で必ずくつがえされる」ことになっていることを学習してしまったので、この小説のどんでん返しは私の中では予定されたことであって、驚きを感じませんでした。

 そもそもEnsei Tankadoという名前の日本人が登場するというのは白けてしまいました。
 Dan Brownはわざわざこのデビュー作にまでさかのぼって読むのではなく、今後の作品に注目するほうが賢明だったかもしれません。

2008
02/09
Sat

テーマは面白い。小説としての展開は・・・

0.0% (0 / 1)
[No.27] posted by Josephine

おなじみダン・ブラウンの暗号モノ。
しかし『ダヴィンチ・コード』とは違って、暗号に込められた情報が意味を持つのではなく、
ある暗号の存在が脅かす世界を描いたストーリー。

もしも、絶対に解けない暗号が存在したら・・・?
その禁断の「解」はいわば全世界を掌握する鍵であり、高額で取引されるであろう。
その「解」をばらまけば国際的な完全無法地帯が実現するのだから、強力な脅しとしても使える。
これまであらゆる暗号をいとも簡単に破り、機密情報市場の寡占状態にあった情報機関を攻撃するにはもってこいの武器だろう。
しかし、その脅迫者の当初の計画に反し、事態は思わぬ方向へ・・・。
時間との戦いの中で暗号を解かせる展開はダン・ブラウンの十八番と言ってもよいだろう。

ただ、あ〜!そういうことね!と読者にわかってから、更に長々と説明が続くのが冗長でもったいない。
お陰で「息をもつかせぬ」には程遠く、小説としての面白さは星2つというところ。

ただし情報社会に警鐘を鳴らすかのような着想と、サイバーテロ的な脅威への問題提起が面白かった。
"Quis custodiet ipsos custodes."という投げかけが重く胸に響く。
その趣旨を評価しての星3つです。

2007
06/15
Fri

優れたエンターテインメント作品

0.0% (0 / 1)
[No.26] posted by yoxx


Dan Brownの作品の中ではあまり有名ではないので、さほど期待せずに読んだが、予想をはるかに上回る面白さで、十分楽しめた。

舞台はアメリカのインターネットの情報を日夜傍受し暗号を解読する国家機関。その機関はどんな暗号でも数分で解読するスーパー暗号解読コンピュータを保有するが、そのスーパーマシンが解読できない暗号が開発され、アメリカの安全保障に重大な危機が発生し、優秀かつ美貌の数学者であり暗号解読者であるSusan Fletcherが休日に呼び出されるところから始まる。

何故か彼女の恋人の大学教授がこの事件に巻き込まれスペインで大活躍するなど、ご都合主義的なところはあるが、スピーディかつ悪役と善玉が二転三転する展開はさすがであり、最後まで一気に読めた。英文も暗号に関わる若干の専門用語はあるものの平易で読みやすく、原書に気楽に挑戦したい人にもお勧めできる。

2006
09/18
Mon

情報傍受が争点になるほど

75.0% (3 / 4)
[No.25] posted by 在星猫

 情報傍受が争点になるほど実際にアメリカでは数々の”行為”が政府乃至は関連機関の手によって行われている。通信会社による通信履歴の提供の有無なんて話は日本では絶対に起こりそうに無い話である。すぐに非難の嵐であろう。
 敵は我が陣中にあり、国内に潜む反政府組織・テロ組織の存在が、そのような問題を喚起しているのであるが、それ故に人々の情報・セキュリティーに対する感心も高いようである。

 そのような堅いトピックを選択しているのではあるが、作者のプロット作成能力の高さにより、読者はぐいぐいと中身に引き込まれていく事であろう。

 唯一、読者が日本人である場合、数々に日本に対する誤解・間違いに不快感を覚えるかもしれないが、それもまたアメリカ人の平均的な認識レベルを示しているにすぎないと分かって読めば、問題のあるような内容ではない思われる(私は思わず噴出しました)。

2006
07/02
Sun

背景知識はいいかげん?

75.0% (3 / 4)
[No.24] posted by fisker

この本が書かれた1998年に読んでいたら、もっと純粋に楽しめたのかもしれない。日本語や日本文化に対する誤解は話の本筋とは直接関係ないので許すとしても、電子暗号システムやコンピューターセキュリティについてはストーリーの根幹を成すだけにその部分の無知と誤解は物語としての面白さをスポイルしてしまっている。
Da Vinci Codeが面白かったので読んでみたが、比べてみるとサスペンスのテクニックがかなり稚拙に感じる。NSAエージェントが揃いも揃ってあり得ない程ナイーブなのも鼻に付く。
専門外のことを書くのなら、もう少し勉強するなり専門家にチェックしてもらうなりして欲しい。

2006
06/08
Thu

異文化について

33.3% (1 / 3)
[No.23] posted by JKT

Dan Brown氏の日本語についての間違いは、他の方も指摘しておられたけど、あれは確かに日本人としては気分が悪いですね。「面目」に関しては、最後の方で二度目に出て来たときは、直っていましたが。
たんかど(または、たんかどう?)えんせい氏を、翻訳の方はいったいどういう漢字に直すのか、とても興味があります。

それから、「パスワード」についてはもちろんここには書けませんが、どうしてもこれは言いたい!
ある、二つのものの「差」を探さないといけないけれども、これも日本人なら、その違いとして、まずは「日(日付)」が思い浮かぶんではないでしょうか?そしてその差は、まさにパスワードと一致します!

異文化について触れるなら、もう少しきちんとした形のものを書いてほしいなあと思いました。

2006
04/05
Wed

Thrilling and unputdownable.

100.0% (3 / 3)
[No.22] posted by fzybb

This is Dan Brown's first novel. He set the stage on the NSA (National Security Agency) which administers the USA's most secret information and taps correspondence of terrorists. According to the fact that he wrote this novel three years before 9-11, it is no doubt he is very farsighted. This intellectual and thrilling story definitely satisfies you, but I personally think it would be much better if it had strong ties to art as his other novels such as 'Da Vinci Code' and 'Angels and Demons' did. In addition, the author leaves a question to readers. 'Should your government have a right to tap phone conversations or e-mails of its people?' Each character in this fiction has his or her strong opinion, which makes you think seriously about this theme.

2006
04/04
Tue

Opinion

25.0% (1 / 4)
[No.21] posted by Li

あらすじについては他に既にかかれているのではぶきます。
確かにテンポはそれなりによく、最後まで色々な要素が仕組まれていますがそれでもなお退屈でした。--Try-Giorgio Kostantinos-The Quest.

2006
02/22
Wed

最高のないよう、すりりんぐですねー

0.0% (0 / 6)
[No.20] posted by ろんろん

これ、最高のないようです。とってもスリリング。あっという間に読み終わってしまったものの、もう一回、いやなんどでも読みたいないようです!いい本をかったと思います。もう一回またよみたいです。

2006
02/05
Sun

Digital Fortress

92.9% (13 / 14)
[No.19] posted by 梅田典夫

話の整合性や背景にこだわりを持つ私としてはこのような雑駁で大まかな物語は娯楽小説と言えども認めたくないところではあるが、毎日夜になるのが待ち遠しいほどに没頭することのできた本ではある。これまでに読んだ同じ作者の全ての本についても同じ感想を持っているものであるが、それでも読んでしまうということはこの作者が人を夢中にさせる術を心得ているからだろうか。
この小説の舞台となるコンピューターの本格的な知識が無くても読み進むことができるので、面白い小説という意味では一級品ではあろうが、変な名前の日本人が出てきたり、面目をmenmokoと訳したり七福神と七五三を間違えたり、いまどき日本には会社の中で裸でマッサージを受けるような社長はいないのに、そんな人物が出てきたり、明らかに取材不足であり、このような高名な作家が小説の背景となる他の部分、デジタル世界の科学的背景やスペインの歴史については(おそらく)正確な知識を持っているのに、日本についての記述の検証を怠ったことには、日本を馬鹿にしているのか、と腹がたつ。更には、Cryptoなる施設が長時間停電をしているのにもかかわらず、メンテナンスや警備の人間が誰も来ないというもの不自然な話しだ。副長官が女主人公のことを好きだったというのも突然すぎて付いていける話ではない。その他にもNSAの人間関係や組織がうまく書かれておらず、まるで三文オペラである。
それではどうしてこの本を読んだのかと聞かれると、著者のこれまでに読んだシリーズの面白さに魅かれたことと、英語を勉強する、とまではいかないまでも慣れ親しむに適切な難易度であるから、というのが大きな理由である。 これで作者が発表した本は全て読んだわけだが、これから又何か書いたら読むか、と聞かれたら、読む、と答えるだろう。自分自身辻褄が合っていないのは分かっているが、そういう作品だということだ。


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