The Historian

  • [著]Elizabeth Kostova

カテゴリ:
ペーパーバック (704頁)
ISBN:
0316154547
発売元:
Back Bay Books (2006/10/03)
定価:
¥ 1,612 (税込)
価格:
¥ 1,815 (税込)
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評価: 4.0

From Publishers Weekly

歴史をテーマにした分厚い小説のブームの後押しを受けて、コストヴァは派手に登場した。幸いなことに、彼女の初の作品は宣伝文句を裏切らない。
 1972年、アムステルダムに住む16歳のアメリカ人の娘が、外交官である父親の書斎で奇妙な本を見つける。その古い本は、不気味な竜の木版画と「ドラキュリア」という文字のほかは空白だった。しかし、内部に隠されてていた「敬愛する私の不運な後継者へ」と書かれた1930年の日付の手紙に、彼女は好奇心をかきたてられる。妻に先立たれた父親ポールは、ゾッとするような物語の一端をしぶしぶと語りだす。どうやらその不吉な小さな本は持ち主をあやつり、恐ろしい結果をもたらすらしいのだ。
 オックスフォード大学でポールの指導教官をしていたロッシ教授は、ドラキュラの研究にとりつかれ、ドラキュラは生きていると信じていた。ロッシの失踪後、ポールはヘレンという学者の助けを借りながら、恩師の研究を続ける。ヘレンには、彼女なりの目的があった。こうした話を父親から聞きながら、娘も真実の解明にひそかに着手する。
 父親の話、古い手紙の中身、ドラキュラの恐怖のなかで突き止めた真相--語り手のコストヴァは物語の糸口を明らかにしながら、緊張を高めていく。本書には、興味深い歴史的な知識も、犠牲者もたっぷり出てくる。おぞましく、同時に心を揺さぶられる迫力の対決シーンは、ドラマを盛り上げる。異国情緒たっぷりの舞台、興味をかきたてる歴史、一族に受け継がれる遺産、血への渇望。読者の食指が動かないわけがない。

2008
03/22
Sat

RossiがHelenの母を捜したのは本当?

[No.33] posted by qx

本当のスリラーで、恐怖を感じながら最後まで読みました。が、ひとつよく分からない
ところがあって、四つ星にしました。
459ページに下記のように書いてあります。
'He told me politely that he had never been to Romania, so that the child I described could not be his.'
つまり、ここでRossiはHelenとHelenの母のことを認めてないですが、712ページのところで
恰もずっと昔から捜していたような言い方をしています。
712ページに下記のように書いてあります。
'I tried so many times to remember where she was, but something--'
とRossiがHelenの母を捜そうとしたが、何かあったという説明で終わっているのです。
本当に、Helenの母はこの小説でRossiのために、大きな不幸になったひとで、なんとか
作者として解釈があるべきだと思いますが、ないので残念です。

2008
03/15
Sat

最後まで読む根性あるかな??

[No.32] posted by まゆ姫

本作品で特に感じたのは、よく言えば町並みなどの描写がとても丁寧な事。しかしその単調な描写部分の為スリラー、謎解きのスピード感は失われたと思う。おまけに旅が多いから3都市目あたりからすっかり飽きてしまった。だから最後の国(ブルxxx)のあたりはサーッとスキャンして、それでも内容は重便利会出来るくらいしつこい。
旅行記などが好きな方はその辺がまた楽しいかもしれないが。おまけに最後はほとんど想像通りで、どんでん返しは無し。
夜中3時まで読み続ける程ではないけれど、そこそこ楽しめる感じ。

2007
12/19
Wed

I thoroughly enjoyed this book

[No.31] posted by pumpkin

I thoroughly enjoyed this book. It does get a little convoluted in the middle, but it's so cleverly done that the changes are seamless which made it, for me, easy to follow (and if I can follow it anybody can).
I'm not sure I understand the Da Vinci Code comparisons, though. Unless it's the author taking historical facts (and places) and weaving them into a fictional story. The Da Vinci Code is a faster paced novel and is of a similar length but, in my opinion, The Historian is just as good and possesses page turning qualities of it's own.

The characters in The Historian are strong and clearly identifiable, the plot - although convoluted - is also strong and clear and the writing quality is superb. I read this book in 7 days and was sorry to finish it!! I'd also recommend reading the mesmerising and highly evocative novel The Fates by Tino Georgiou.

2007
05/30
Wed

This is mystery fiction, not a horror novel.

100.0% (2 / 2)
[No.30] posted by toyoji


Those who expect horror aspects of Dracula, the vampire will be disappointed, but those who love Eastern European legend and mystery novels will love this story. Voice actors did terrific job leading the story. It is easy to follow once you figure out each voice. This Audio book is an abridged version of the original, including 10 CDs approximately 60-70 minutes each. Each CD ended in a way that you cannot wait to hear the next. Basically, the first part involved in the search of missing professor Rossi, and then, the search of Helen Rossi, the daughter of the professor. This search also revealed the main character’s own heritage. I liked how voice actors spoke English with European accent. Presence of Dracula was a bit awkward, but this is a fictional story anyway……

このCDには、6名ほどの声優さんがそれぞれの役を演じているのでストーリの流れがつかみやすく,場面が変わる時でも混乱せずに聞きつづけられて楽しめました。原作は広辞苑並に分厚いので、読むのに躊躇しますが,CD版は約11時間ですが、あっという間に楽しめました。宗教的な用語が多く,判り難いと思うかもしれませんが,そういう部分を飛ばして聞いても十分話しについていくことは出来ると思います。やはり、耳で聞くのは臨場感があって,集中できるので飽きさせません。基本的にホラーではなくサスペンス+ちょっとロマンスという感じですので血みどろのシーンを期待する人は手にしないほうがいいです。共産圏へ旅するシーンなども興味深く,次々にRossi博士の失踪の謎が明かされ,途中から失踪したHelenがどうなったのかも徐々に明かされていく過程もうまくストーリーに組み込まれています。ドラキュラの登場場面は、まあ、ちょっと、こじつけ感が否めませんが,お話を面白くしています。

2007
05/28
Mon

まさに「あなたの知らない世界」です。

100.0% (1 / 1)
[No.29] posted by ハラペコ本の虫

この物語は現代のアメリカ、イギリスを始め、冷戦時の東欧や、中世におけるキリスト教対イスラム教の勢力争いの様相など、日本人には馴染みの薄い国や時代までをも背景にして適度なスピード感を持って時代を交互に行き来しながら展開します。恋愛(親子愛、夫婦愛、師弟愛)の側面を強く持ちながらも、基本は「ドラキュラを巡る歴史謎解き物語」となっています。複雑になりがちな設定なのに読みやすいのは、筆者の描写力が高く、一場面ごとの景色や気候や気温と湿度までもがまざまざと感じられるような、情感豊かなストーリーの組立になっているからだと感じました。知らない国や知らない時代のことがリアルに描かれ、分厚い本なのですがアッという間に読み進められます。「ドラキュラ」ということでのおどろおどろしさはありますが、血みどろなエグさはありません。夜中(夜明け)まで没頭できます。歴史を解明することが命に関わるという設定が面白くって、読み終えたらもっと歴史の勉強もしたくなりました(でも、死にたくありませんが!)。

2007
02/06
Tue

いま一つ足らない

100.0% (1 / 1)
[No.28] posted by 閑閑

この作品は、前半と後半で印象が大きく変わりました。前半は、ハラハラドキドキのサスペンス・ホラーらしい展開で、かなり面白く読ませてもらいました。しかしながら、後半になるとその楽しさも薄れ、話の展開もワンパターンで粗くなってきたように思いました。
ただ、この作品の魅力は単なるサスペンス・ホラーではなく、中世の東ヨーロッパや小アジアの歴史にも深く、大きく触れているので、ある意味その点で助かっているのではないかと思います。
現代において、ドラキュラだけで引っ張っていくのはかなり無理があるのかなという感じです。

2006
12/09
Sat

ドラキュラとの対決シーンあり

90.9% (10 / 11)
[No.27] posted by Caxton

この本は実に読み応えがありました。最初は父と娘のどちらがしゃべっているのか分かりにくく感じましたが、交互に登場し、話の内容が次第に収斂し、クライマックスを迎える所に向かうまでのストーリーの語り口はなかなか「読ませてくれる」ものでした。この本を読む前に見ていた書評では、歴史的事実を丹念に整理し、それを歴史家の視点で語っていくと書いてあったので、ノンフィクション風の内容を想像していました。しかし、歴史の断片をつなぎ合わせていく手法に多数の手紙を配した点に新鮮味があって、普通のフィクションよりもずっとスリルとサスペンスがありました。この本は一読の価値があります。お奨めです。

この物語は主人公の16歳の少女が、父の書斎で奇妙な手紙を発見する所から始まります。"My dear and unfortunate successor:" という書き出しで始まるこの手紙が Dracula の謎を探る話の始まりでした。ドラキュラとは、ドラゴンの息子という意味のようで、"Dracula means son of Dracul--son of the dragon, more or less." という記述があります。この本はなかなか本題に入っていきません。主人公の16歳の少女の父親が旅行に連れて行ってくれて、その旅先で語ってくれる話がず〜っと続いていきます。ある時、父は娘に失踪した Bartholomew Rossi 教授の手紙を見せます。父は Paul という名前で、失踪した Rossi教授の教え子の大学院生だったのですが、地図を見つけた、どうも Dracula の墓のありかを示す地図らしい、という内容の手紙だったのです。父Paulが娘に語っている話の中に、Rossi教授の娘のHelen Rossiが出てきます。このHelenと一緒に旅をして Rossi教授を捜し回るというのが、この小説のメインストーリーとなります。PaulとHelenはDraculaの手がかりを求めて、イスタンブールに行き、Bora教授と奇跡的な巡り会いを果たし、最終的には共産圏のBudapestにまで足を延ばします。Paulは、Rossi教授が残していった、多数の手紙を入手します。その手紙の中に出てくる Draculaの言葉が心に残りました。"I became an historian in order to preserve my own history forever." この言葉からこの本のタイトルが生まれたようにも受け取れます。

2006
12/07
Thu

尻すぼみ

100.0% (2 / 2)
[No.26] posted by Richmond#15-01

謎を散りばめる序盤は非常に良い。はっきりいってひきつけられる。けれど、序盤がアトラクティブであればあるほど、更なる展開を期待してしまうのだけれど、本作にはそれがない。同じような繰り返しで終盤になだれ込み、あっけない幕切れで雑な終幕を迎える。非常に惜しい。

2006
11/16
Thu

売れたことが最大のミステリー

57.1% (4 / 7)
[No.25] posted by くれいじん

ドラキュラの本質が全然不明。あげくニンニクと十字架という従来どおりの陳腐なオカルトから一歩も抜け出せていない。冗長な風景描写や説得力ゼロの謎解き、唖然とするほどあっけないエンディング。完膚なきまでの駄作。あまりの落胆に作者をimpaleしたくなる。

2006
11/03
Fri

ドラキュラと失踪と恋の物語

83.3% (5 / 6)
[No.24] posted by R2D80

面白くてどんどん先を読みたくなるというわけではなく、何となく次を読みたくなるような話の展開。途中、話がだれてきて退屈してしまったが、最後までたどりついたらラストは楽しめた。ペーパーバック初心者でも大丈夫。でもわりと時間がかかるかも。


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