The Tipping Point: How Little Things Can Make a Big Difference

  • [著]Malcolm Gladwell

カテゴリ:
ペーパーバック (304頁)
ISBN:
0316346624
発売元:
Back Bay Books (2002/01/07)
定価:
¥ 1,511 (税込)
価格:
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「あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間」。これが大きな話題を呼んだティッピング・ポイントの内容である。売れなかったモノが爆発的に売れたり、犯罪率が著しく増減したりといった謎の多い現象を解明しようとしたのが本書である。

「劇的瞬間」とは何か。本書では、たとえばニューヨークの犯罪発生件数が5年間で64.3%もダウンしたケースなどを例にとって説明する。ここでは、荒廃していた地下鉄をクリーンアップし、無賃乗車を厳しく取り締まったことにティッピング・ポイントがあったとみる。荒廃した地下鉄がニューヨーク全体の犯罪を誘発していたという視点である。あるいは、販売不振だったシューズの爆発的な流行、テレビ番組「セサミ・ストリート」の成功などの現象を読み解いている。ごく小さな原因が感染的に広がり、劇的な変化を生むというのである。

では、「感染」はなぜ起こるのか。本書は3つの要素を挙げる。「感染」を広げる少数者の存在、「ウィルス」の特徴、それが作用する環境である。とくに、口コミによる伝播の役割を担う人々の具体像を明らかにした点が興味深い。いわゆる口コミによるブレイクの謎解きを行ったものとして、実に刺激的な論考である。

ただ、商品を売る側にとっては、そこから先、つまりどうすればティッピング・ポイントを作りだせるかが最大の関心事だろう。本書はそこまでは言っていない。本書が指摘しているのは、「小さな変化」が「大きな変化」につながるという発想(つまり、ティッピング・ポイントがすべてを決定するという考え方)が私たちに欠如しているということ。著者のねらいは、私たちの硬直した発想を転換することにあるようだ。(棚上 勉)

2008
11/12
Wed

知見まで昇華している”爆発的拡大”の力

[No.26] posted by 親カッパ

ニューヨーカーの専属ライターが書く大きな変化についての知見

すごくよくまとまっています! 古い本なのですがとても新鮮です。
まず爆発的感染には次の3つのどれかもしくは全部に当てはまるそうです。
1.情報が伝わるのは多くの口コミからではなく、コネクターと
 言われる情報を伝達する能力に長けた人が少数いること。
 情報はメイブンと言われる情報を詳細に使いやすい形で持っている人
 そして、説得するセールスマンという3要素によって説明しています
2.情報を記憶に残すために粘りの要素が必要なこと
 セサミストリートとブルーズ・クルーズを用いて、一過性の
 情報を記憶や行動に変える小さな変更について述べています。
 情報に”粘り”を出すために、小さな変化を行うことの重要性を
 述べています。
3.感染には”背景の力”があることを述べています。
 NY市の犯罪を例に挙げて、ブロークンウィンドウ現象と
 呼ばれる現象に似た(もしくは同一の)背景の力を述べています。

その他として150の法則といわれる力を取り上げて
最後に例を2つ挙げています。

社会学とも見間違うような、しっかりした内容で驚きました。
確かにいろいろな事例から考えられる知見を取り出し、他の
事例でも成り立つことを示しています。
この本のまとめとして、大きく動かすためには的確な
1点(ティッピングポイント)に集中して作用させること
そして、この本の中で繰り返し述べられているように
直感は得てして間違っていることを述べています。

是非、読んでみても良いかと思います。

2008
05/13
Tue

バタフライ効果

[No.25] posted by オムシカ

小さなきっかけが大きな結果の契機となっている・・・そんな現象を解説する本です。この本の一番面白いところは、「口コミ」の分析です。口コミを生じさせる要因とは、特殊なタイプの人たち、粘りつくイメージ、環境(背景の力)であるとしています。
面白いテーマですが、長い文章なので、ちょっと間延び感があります。この本は、図解付きのダイジェスト版を作れば、もっと面白くなるかも・・と思いました。

2007
11/30
Fri

Kind of a Take Like Freakonomics

50.0% (1 / 2)
[No.24] posted by Pugla

When I read this book, I was reminded a lot of Freakonomics. But Gladwell's book is based more on his opinions. Levitt tried to back his up with some statistics. I liked the idea that little things can really make big changes. The take on the 3 types of people that can change things is good too. It is very readable and you can easily read it while commuting. The main point that I like, is after I read it, it is fun to think of ways to make your own tipping points. Thank you for that inspiration, Gladwell.

2007
11/08
Thu

The Hard Part Is Choosing What To Do First

100.0% (1 / 1)
[No.23] posted by Glenn Simon Inc - www.glennsimoninc.com

I was drawn into this book from the moment I cracked the spine. Each and every example had a very compelling start and story that left you wanting to talk to someone about what you had just learned. The topics are varied and range from Paul Revere's network to a syphilis outbreak in Baltimore to Blues Clues the children's t.v. program that made small changes to Sesame Street's premise and is revolutionized preschool education.

Every time I took a break from reading I was thinking of how I could apply this "the little things matter" to my business and I guarantee you will do the same. It positively gets your creative juices flowing and I found I felt less likely to shoot down an idea but more likely to embrace it and try to find the workable nugget hidden there.

Anyone who reads this book will come out of it with something, and that something may very well revolutionize your business, life or community.

2007
04/17
Tue

他人を納得させたいときには縦書きにしようかと思いました

66.7% (4 / 6)
[No.22] posted by jimmy

 著者の「第1感」がなかなか面白かったので、遡って”ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか”も読んでみました。
 ”「小さな変化」が「大きな変化」を生み出す”という主題はもちろん面白いのですが、今となっては多くの識者がいろいろな表現を使って論じているので驚きはありません。惹かれたのは、さまざまな仮説に基づく実験と検証の事例です。たとえば、TV番組の「セサミストリート」の制作の裏にこんな仮説・試行・検証のループがあるとは想像もしませんでした。こういったネタをどこから拾ってくるのかといえば、もちろんメディア業界にいる著者ならではの情報もあるのでしょうが、自分でテーマをしっかりもっていれば日常の一般的なニュースソースからもそれなりの材料は集められるのではないかと感じました。「第1感」と同様、果たして”科学的”といえるかどうか微妙な組み立ても含まれていますが、事例が身近なだけに独特の説得力があります。また、生活に役立てるのであれば、科学的に正しいかどうかよりも、信じて活用しようと思えるだけの説得力があるかどうかの方が大きい場合もあるでしょう。
 タイトルに挙げた「納得させたいときには縦書きにする」は、本書の中の小ネタのひとつから考えた私の戦術案です。横書きと縦書きの文章では読み手が文字を追うための目と首の動きが変わります。それが心理的な影響を生むかどうか、といった展開を読んでいるうちに、体の動きと脳の動きの因果関係に関して書かれた脳の本の内容を思い出し、”ありえるな”と納得してしまいました。多くのビジネス書がなぜ縦書きなのか、数式はなぜ横書きなのか、といったことまで考えを広げられる楽しみのある本でした。

2007
01/05
Fri

あなたの人生を変える本だから

10.5% (2 / 19)
[No.21] posted by hpo

随分前にいっしょに働いていた女の子からもらった。

読んだときはその大切さがわからなかった。

「なんかおもしろいな」程度の感想だった。

ブログを書き始め、複雑ネットワークにはまった。パーコレーションだの、サイバーカスケードだのいっぱい言葉を覚えた。いっぱいいろいろ考えた。

改めて、この本が自分の出発点であり、今の自分の人生を選ぶ勇気を与えてくれたのだと想う。女の子に深く感謝したい。

今、思う。「世界はこれからますます激動していく。世界が変わっても、自分はかわらない。自分を感じ、自分はここにいつづけるのだ。」、と。

2006
09/15
Fri

違う発想の視点を得る絶好のネタ

33.3% (1 / 3)
[No.20] posted by flowLifeHacker

「彼女がしようとしたことは、つまるところ、学習意欲の伝染をつくりだすことによって、貧困と無知の伝染の拡大に対抗することだった。その発想を彼女は『セサミストリート』と呼んだ。」

「『セサミ・ストリート』という教育ウィルス」の項より引用してみました。こんなエピソードが他にも数多くあります。「伝染」、「ウィルス」という言葉・アナロジーを使って、説明されています。私は、それまで持っていなかった視点を得ることができました。

久しぶりに発想・視点を転換してくれる本に出会えました。

2006
08/15
Tue

本当に愛せる人には限界がある(らしい)

83.3% (10 / 12)
[No.19] posted by 空也 苦惑子

 ジェームズ・スロウィッキーの『「みんなの意見」は案外正しい』を読んだ際に、マルコム・グラッドウェルが推薦していたので、意思決定や集団行動、よくある、労働者の泡と消える努力などについて関連があるやもと思い、本書を手にした。
 わが国でも近年、情報システムの分野では閾値とかthresholdの設定とかを目にすることが多くなってきた。tipという単語は多くの意味を持つが、本書では、傾く、転覆するという意味だと訳者の高橋さん。何が傾くのか。

 根気強く、コツコツと着実に歩めば、最後には成果を得ることができる、と私達は信じている。ところが、ティッピング・ポイントの観点から評価すると、これには問題があるというのだ。われわれは戸惑うねえ。困ったら、バンドエイドで良いというのだから。つまり、最小の努力で問題を解決してくれるという意味では、バンドエイドは最善の方法だ、と。つまりだ。やたらと努力を傾注することが、必ずしもいつも可能ではない。どうするか。便利な近道があるならそれを使え、小から大を生む方法を知れ、これがティッピング・ポイントのポイントだ。本当に愛せる人に限界があるように、われわれは一定のところで限界に遭遇することを知ることだ。
 ティッピング・ポイントにいたる指針として三つのキーワードを提示する。少数者の法則、粘りの要素、背景の力の三つである。一つ目、社会的伝染は一握りの例外的な人々の努力で広まる。二つ目、メッセージの印象は記憶に残る粘りに依存する。三つ目、人間の行動を変える鍵は状況のごく些細な部分にある。

 よく読まないと理解を得にくいのが、第三章背景の力の「背景が環境より重要になる場合」だ。背景の力がある種の環境では、私たちの内面状態が意識せず、外部環境に決定される…以下。詳しい違いは、本文を。

目次詳しい。索引、参考文献なし。ひもあり。登場人物、事例多い。

2006
08/14
Mon

A Great Idea Sparker

33.3% (2 / 6)
[No.18] posted by jjwalsh

After reading this book I have had many ideas about how to make my own life and the world in general a better place. Everything from doing community clean-ups and planting trees to improve a domestic crime situation to sending my brother stationed in Iraq ideas about positive small things they can do in the community there to bring about a change in that dire situation.
My idea is to get the military actively involved in building solar and wind power farms to create jobs, work with the locals and try to re-establish an energy system that is not solely dependent on the oil they are all fighting over. You might think that sounds like it wouldn't have any effect on the war and fighting over there, but after reading this book, you realize that any small, positive change can be the tipping point to make major changes in an epidemic- even in a war. We just need more mavericks and mavens in the military overthere to see it through.
In the midst of all the depressing things happening around the world, it is so refreshing to read books like this that are looking at the way people can make small but positive changes in their own lives and the lives of others to make good things happen.
It is a quick and fun read, full of interesting case studies and research which backs up all of his arguments as well as personal interviews with people who influence change.

2006
08/10
Thu

シェルドレイクの仮説

12.5% (1 / 8)
[No.17] posted by 猫踏んじゃった

この本を読んでいると昔読んだ「シェルドレイクの仮説」を思い出しました。
流行にも融点があり、すべてにティッピング・ポイントがあるとは!

でも、これって一生懸命努力して“もうだめだぁ〜”と思ったときに願いが叶うっていうアレと同じじゃないかと思うんですが。

読むにこしたことはないが、読まなくてもいいかな。


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