野崎孝という訳者
50.0% (1 / 2)
[No.25] posted by rikki48
perfect day for bananafishを『バナナフィッシュにうってつけの日』と訳
してしまう野崎さんの能力に感嘆しきりですが、過去には『バナナ魚日和』なんてい
う、まるで小津安二郎の映画のタイトルかと思わせる名訳もあったのには、ますます
驚きです。
切り取られた「永遠の思春期」
50.0% (4 / 8)
[No.24] posted by スプーン
サリンジャーは「ライ麦」の方を先に読んでいて
後にこちらを読んだのですが。面白かったです。
結局サリンジャーの描きたいことは、
「登場人物達はみんな混乱していて、暴言を吐いて、乱暴になっているけれどそれは
この登場人物たちが、心がきれいで繊細で壊れやすいゆえの事なのだ」
ということだと思う。
10代で読んでいたらここに自分をいくつも見つけてかけがえのない本になっていた可能性もある。あいにく僕が読んだのは20代になってから。。。そうはならなかった。
ただいろんな事に「クソッ!!」って思う気持ちは今もあるけどネ。
ロック的だと思います。ニルヴァーナなんか好きな子達にもすすめたい。
9つの物語
77.8% (7 / 9)
[No.23] posted by L Gergy
あとがきで訳者の野崎氏が言及されているように、この短編集では多くの子供たちが登場する。
そして、僕は、サリンジャーは子供という存在を描くのが抜群に上手いと思う。
サリンジャーの描く子供、それは、ただ幼く無垢なだけの存在ではない。
幼いながらも、そこに大人顔負けの哲学性を持った存在として描かれている。でも、それを幻想的だとは思うけど、虚構だとは思わない。
というより、思わせないリアリティがサリンジャーの小説にはある。
また、サリンジャーはあたかも絵を描くかのように、小説を書く人だと思う。
そう感じてしまうのは、場面転換の描写があまりないせいだと思うけど、それでよけいに幻想的に思えてしまう。
今はもう隠遁してしまっているようですが(シド・バレットみたいにいきなり訃報が届くのはやめてくれ!)、どうかもう一度筆をとってほしいものです。
歯医者の待合室で読む?クールな短編
13.6% (6 / 44)
[No.22] posted by オハラ翔子
サリンジャー自身が「どうせ所詮は歯医者の待合室で暇潰しに読むような小説」と自嘲していますが、この頃、アメリカの歯医者は不勉強で「ニューヨーカー誌」が置いてないんですよ。だから、ショウガナイから、「フォーブス誌」を読んで誰が今一番金持ちのアメリカ人なのか研究したり、「ビジネス・ウィーク誌」なんかを読んで最近のスモール・ビジネスについて知見を増やしたりする羽目に陥る事が多いです。
でも、もし歯医者でこんな小説が読めたら最高ですね。もっと歯医者で待たされても平気です。「バナナフィッシュにうってつけの日」「笑い男」「小舟のほとりで」なんかに出て来る若い女性達なんか、今でも十分スノッブで、今でも十分カッコいいです。
野崎孝の日本語も懐かしい。サリンジャー&野崎の定番本。
愛読書として('-,_ω-`)プッ
7.8% (4 / 51)
[No.21] posted by 松瀬
サリンジャー自選の短編集。9個もあれば一つくらい気に入るのが見つかるんじゃないですか。('-,_ω-`)プッ
個人的にはほぼすべて楽しめました。特に大きなイベントが起こることはないんですが、なんでしょう、淡々と綴られる日常に惹き付けられるものがあります。少しばかり鬱な話も含まれています。
話そのものというよりかはこの作者の心地よい筆致で書かれた文章に魅力を感じるのでしょうか。読んでいるだけで不思議な安心感があります。
ただやっぱり翻訳物は読みにくいです。意味を掴み難いところも結構ありました。だが、それでもいいさ。名作は名作なんだから。('-,_ω-`)プッ
最高の短編集
63.6% (7 / 11)
[No.20] posted by こんぺい党
ライ麦畑よりこっちの方が好きです。
バナナフィッシュのマンガにつられて読みました。
読むたびに新しい発見があり、
9作品全体を通して何かが伝わってきます。
短編集って、あまり好きではないのですがこれは短編でしか伝わらないようなものが詰まっています。
文学的夭折
41.2% (7 / 17)
[No.19] posted by くにたち蟄居日記
サリンジャーは今や というか ずいぶん前から 伝説に包まれて
しまった作家である。筆を折ってから何年経つのだろうか?
サリンジャーは寡作作家と思われるかもしれないが それはある時に
筆を折ってしまったからで もともとは結構短編を量産していた時代が
あった様である。彼の初期の短編集を見ても 結構量は多い。但し
そんな自分に嫌気が差してか 彼はいくつかの短編を自選としてナイン
ストーリーズを編んだ。
サリンジャー自身が選んだだけに 各編の出来栄えは凄まじいものを
感じる。冒頭の「バナナフィッシュ日和」が いかに衝撃的であった
かは その後 バナナフィッシュという名前をつけた物がよく見られる
ことにも現れている。その他の作品も多彩な作風を魅せていて飽きる
ことはない。
それにしてもサリンジャーの「文学的夭折」には 原節子の映画
からの引退と重なるものがある。最近の例では山口百恵か。見事では
あり。
サリンジャーの
60.0% (6 / 10)
[No.18] posted by するめいか
すごさをまざまざと見せ付けられる短編集。
ほかの関連作、フラニー~や大工~などもすぐに読みたくなってくる。
最初のバナナフィッシュや最後のテディなんかはいかにも衝撃的に作ってあったりするが、そのほかの短編も人間の心を何気なくぐいぐい抉っていく力強さがある。
ライ麦畑もよかったが、こっちもめちゃくちゃよかった。
ライ麦よりもこっち好きかも。
60.0% (6 / 10)
[No.17] posted by sn_ri
中学の頃「ライ麦~」を読んだ。主人公と歳が近いせいもあって、すごく妙な気分だった。
そして攻殻機動隊S.A.C.を観てたら、「笑い男」という凄腕のハッカーが出てきて、しかも別の登場人物が「ライ麦~」を読んでるシーンとかあって、おいおい関係者はサリンジャーマニアかよと思って笑い男が収録されている本を探したらこれに当たった。
そしたら個人的にですが『ライ麦~』よりもこっちの短編集の方が面白いではないですか。
短編のタイトルの付け方も絶妙だと思ってたけど、作品たちに子供の純粋さや愛情を簡潔かつ緻密に描写してる点がすごくいい。
昔少女マンガでバナナフィッシュというのがあったけど、あれもこっから取ったのか?
「テディ」「愛らしき口もと目は緑」や「エズミに捧ぐ」なんかが好み。
少年の頃の瞳で事実を見つめ、理性を持って物事に対処したいと思うようになった。
どこがいいのか?
73.7% (14 / 19)
[No.16] posted by クニタケ
サリンジャーの代表作、ライ麦畑でつかまえては私にとって正直どこがいいのかわからなかった。早読みを得意とする私は、意味のないだらだらとした会話が好きじゃないからだ。
しかし、ナイン・ストリーズの短編集を読んでサリンジャーの魅力がわかったような気がする。彼にはいわゆる「山場」という話の核になるようなものはない。文章の中で具体的にこれが言いたいのだと書かれて指摘されるのではなく、書かれた文章の微妙な雰囲気から何かを感じ取るしかないのだ。
短編のひとつ、「コネティカットのひょこひょこおじさん」は結婚もして子どももいる成人した女性が、久しぶりに学生時代の友人とお酒を飲みながら語り合うたわいもない話である。ストーリーは殆ど会話で形成される。特になんということもないのに、そこから安定した人生を送っているはずの女性の怠慢や悲しみ、やりきれなさが伝わってくる。とても切ない話だと思った。
サリンジャーの話は、伝えたいことがはっきりと書かれていないから理解するのが難しい。哲学的で、その状況を楽しむものだと思った。