- [著]Jonathan Kellerman
- カテゴリ:
- ペーパーバック
- ISBN:
- 0345459377
- 発売元:
- Random House Inc. (2003/04)
- 定価:
¥ 773 (税込)- 在庫状況:
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ユーズド商品:¥ 2,736 より
ついてきてよかった…
最近のAlexシリーズは、長く続くシリーズ物を読み続ける意義を強く感じさせてくれます。
一話完結の物語を楽しむ他に、一作目から続く主人公(およびその相棒)の周辺の人間模様や心の機微の移り変わりに一喜一憂できるのは、昔からファンを続けてきたものの特権であると思いますが「Monster」辺りまでの数作は、ストーリーの完成度とは裏腹に、昔からのファンを忘れてしまったの?という、そこはかとない寂しさがありました。
ところが、そんなことは全くの取り越し苦労だったのですね!
新米刑事だったMiloの初々しい心の乱れ具合。「Time bomb」の辺りの冷却期間からなし崩しによりを戻したAlexとRobinに、よかった~と思いながらも、内心それでいいの?とも思っていたファンの心の中の小さな不安を目に見える形に凝集させてみせた腕前は、さすが自身も精神科医であるJ.Kellermanです。AlexとMiloのなんとも独特な友情関係も健在!
このシリーズについていくのをあきらめかけていた、なんていうファンの方がいたら、ぜひご一読を!これからもついて行こう、という気分になること請け合いです。
Miloの過去に関わる事件
Alex Delawareシリーズの最新作。Alexのもとに、殺人事件の無惨な現場写真を集めた“Murder Book”が送られ来たが、そこには20年前Miloが新米時代に手がけ、未解決のままに終わった殺人事件の被害者の少女の写真があった。誰が、何の意図で送ったのかわからないまま、Miloは自分の過去を清算するため、この事件にのめりこんでいく。しかし、事件はロサンゼルスの権力の中枢にも絡んでいき、Alexは身の危険に晒される。このシリーズでは、いつも脇役のMiloが、この作品ではむしろ主役といった感じで、MiloとAlexが並行する形で、ストーリーが展開していく。過去の事件、家族関係が、現在に繋がっていくという、Kellermanお得意のパターンであるが、今までにない構成であり、複雑な人間関係、ストーリーの意外性など、シリーズの中で上位に位置付けられる作品と言えよう。前作Flesh and Bloodあたりから、Kellermanの作品に昔の切れが取り戻されつつあるのは、ファンとして喜ばしい。ただ、この作品ではAlexがRobinとの関係に悩み、彼自身にカウンセラーが必要なような状況なのは、少々寂しい気がする。英語の難しさは中程度。
