- [著]L. M. Montgomery
- [編集]Mary Henley Rubio
- [編集]Elizabeth Waterston
- カテゴリ:
- ペーパーバック (400頁)
- ISBN:
- 0393926958
- 発売元:
- W W Norton & Co Inc (Np) (2007/01)
- 定価:
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1908年出版のオリジナルテキストを土台に研究者による注釈や解説を加えたエディション。収録された8枚のイラストもオリジナルであり、当時の服装や雰囲気を伝えています。作中で触れられている、あるいは引用されている聖書の一節やバイロン、テニスンなどの詩も読むことが出来ますし、1908〜42年にカナダ、アメリカ、イギリスで書かれた書評など、興味深い資料も収録されています。
注釈は巻末ではなくページ毎に下欄に書かれているため、参照が容易でページを行ったり来たりせずに読み進めることが出来ます。その分、字は少し小さいですが紙質と印刷状態がいいので気になりません。
紙質が荒く本文だけの廉価版も出回っていますが、値段の差もあまりないので、原書でアンの世界を詳しく知りたいという人にはこちらがおすすめ。装丁も美しく上品です。
モンゴメリを最もよく理解している両教授による解説
モンゴメリの日記5巻を編纂した両教授が L. C. Page 社の1908年版テキストに解説と関連する論文を加えた物。マリラは聖書起源ではなく輝く海という意味のケルト名だった、アンがゼラニウムにつけたボニーは美しいという意味のスコットランド方言だったなど最新の調査結果が書かれている。『完全版・赤毛のアン』ほどに長い脚注や多くの関連資料があるわけではないが、この本では不明とされていた5章の「希望が埋葬された墓場」とは John Bennett の詩から採られていた事なども突き止められている。ladies' eardrops は手書き原稿に jewelweed と書かれている、June Lily は水仙の俗称と説明も明快。アンを愛する人には「どのみち必要な一冊」である。
値頃で紙も上質であるため赤毛のアンの原作に始めてチャレンジする人には有用な解説付きという事もありお勧め。学校の教材などにも向くであろう。イラストは1908年版が再現され、1930年代の本の挿絵のようなモダンガール風のアンより自然な印象。
もちろん日本語の解説や、英語初学者向けに易しく書かれているといった事は無いのでその点は注意されたい。
