- [著]Oscar Wilde
- [著]Donald L. Lawler
- カテゴリ:
- ペーパーバック (462頁)
- ISBN:
- 0393955680
- 発売元:
- W W Norton & Co Inc (1988/01)
- 定価:
¥ 1,228 (税込)- 在庫状況:
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ユーズド商品:¥ 1,793 より
内容充実
レベル4ということもあり、各チャプターにおいて、
割と詳しい描写があるので、内容が充実している印象を受ける。
ドリアン・グレイは、いつまでも若さを保っている。
その一方で、彼の肖像画は変化していく。そのことの本質に
気付かずに心をますます病んで醜くなっていくグレイ。
面白い内容で名作でもあるため、一読の価値がある。
英国ビクトリア時代の名作
娘がロンドンの高校で英国ビクトリア時代の代表的小説を読むクラスを取っていた時に読んだ1冊がこの作品。名作として知られているし、親として、娘が学校でどんな本を読んでいるのか興味を持ち、手にしてみた。
大変な美文調。そして、ものすごく劇的な展開。100年以上前に書かれた作品なのに、今もなお人の心に訴えるところがあるのは、人間の心理を突いた主題だからだろうか。
作品の中に流れる貴族社会の香りとデカダンスには、勿論違和感を感じるが、ロンドンに住んでいる自分にとって、19世紀終わり頃のイギリス社会を彷彿させるので、とても興味深い。この作品の中に出てくるロンドンの通りの名前やクラブ、公園も今も残っている。イギリス社会の伝統と奥深さを垣間見たような気がする。
しかし、正直、英語は難解だった。とても思索的、抽象的な文章が多く、自分がその意味を十分掴めたか疑問がある。もっと理解が進んでいたら、星5つの評価なのかも知れない。
値段は少し高めですが、かなり充実しています
この非常に有名な物語の中で、ドリアンの賛美者であるLord Harryという人は、ドリアンが婚約をしたという情報が入った際に、興味深いことを言う。即ち、結婚すると人は自分を抑制するようになるが、そういう人には面白みがない、と。ドリアンは結局婚約を破棄し、彼の美しさと魅力を保ち続け、思いのままに毎日を送る。だが、その対価としての孤独と重荷を背負い続ける。
この小説は短編~中編の部類にあたるのだろうが、非常に多岐な魅力に富んでいる。まず、上に書いたような一人の人間の運命の変遷を追うスリル、構成、会話のウィット、重厚なベルベットのカーテンに窓が覆われ一度もその窓はあけられたことがない、そうした部屋にいるかのような感覚、ミステリー小説の様なサスペンス…。ワイルドをデカダンの作家だと勝手な偏見をもって敬遠してきたのだが、この一冊で私は彼の虜となった。
これまでのカスタマーレビューにも書かれているように、この本には1891年版と1890年版が収められている。同時に、この本の研究論文、更にはワイルドの"The Critic as Artist"の抜粋もついていて、ワイルド並びに"The picture of Dorian Gray"を深く知りたい、研究しているといった方にはまさにお薦めの一冊だ。最後に、英語で読むと、ドリアンの会話の文体が若いときも40近くなっても変わらないことなど、翻訳するのがかなり難しい箇所も味わえてこの小説が一層楽しめると思う。
二つのeditionを収録
『ドリアン・グレイの肖像』の原書。ノートン社版。
いったん描かれたら老いることもない肖像画のドリアンと、生身のドリアンが
入れ替わることから始まる怪奇的な小説。
恒久的な若さと、罪を犯しそうもない美貌を保持することができるように
なったドリアンの行動と心情、周囲の人々との関わりを描く。
この作品は、1890年版と1891年版とがあるのだが、この本にはその
どちらも収録している。また、全編にわたって詳細な注がつけられている
ため、研究する際などにも役立つ、良質の校訂版となっている。
とにかく好きな作品です
彼の作品は、遠い昔に「ツバメと王子様」という寓話を一番最初に読んだだけで、特に好きな作家ではなかったのですが、イギリスの友達が非常に感銘を受けた様子ですすめてきたので購入しました。文章のすばらしさだけでなく、作品中の人物をとおして表現されるさまざまな批判や分析、あるいは薀蓄など、読んでいて知的刺激を受けられる作品でした。この作品をきっかけにして、彼の全集や格言を集めたものなど読んでいますが、彼の世界観や文章表現の巧みさにますます惹かれるばかりです。
