- [著]Massimiano Bucchi
- カテゴリ:
- ペーパーバック (168頁)
- ISBN:
- 0415322006
- 発売元:
- Routledge (2004/04)
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2004
05/11
Tue
科学社会学入門読むならまずこれ!
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この本,薄くて小さめのコンパクトな本なのだけれど中身は濃い。しかも分りやすい。1)マートンと科学社会学の創生期,2)クーンのパラダイム論,3)反マートンとしての「科学知識の社会学」(SSK),4)ラボラトリー・スタディーズとアクターネットワーク理論,5)技術の社会構成主義,6)サイエンスウォーズとストロングプログラムの再定式化,7)科学の公衆への伝達についての新しい考え方,8)バイオ産業などの現代科学の変容,という科学社会学の諸テーマをバランスよくかつ巧みに紹介している。上に挙げたテーマのどれかに少しでも関心を持っている初心者の方はまずこの本を手にとってとりあえず該当テーマの箇所だけでも読んでみることをお薦めします。
私はもともとSSKに対する関心から読み始めたのですが,本書を通じて「科学の公衆への伝達」のテーマの奥深さに思いがけず目覚めさせられました。科学情報の公衆への伝達は確定した科学的事実の非専門家への単なる一方的伝達ではなく専門的な科学的論争を継続させるひとつの手段でもあるのだという見解は挙げられている事例も含めて非常にエキサイティング。ただし本書は最近の科学論入門書としては珍しくフェミニズム科学論に一切言及していない点が唯一の欠陥。
