- [著]C. S. Lewis
- カテゴリ:
- ペーパーバック (192頁)
- ISBN:
- 074323491X
- 発売元:
- Scribner (2003/04)
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理想郷に忍び寄る「悪」
ルイスの「SF3部作」の第二弾!です。
前作では無理やり火星へ連れて行かれた主人公ランサムですが、今度は求められて金星へ旅立ちます。
そこで見出したのは悪が存在しない理想郷でした。そこでも悪は執拗に人の魂の堕落を謀ります。完全と立ち向かうランサム、金星のイヴは無垢な美しさと魂を失うことなく金星世界は守られます。もし、アダムとイヴの堕落がなかったら・・・地球はどんな理想郷であったのか、それは現在もそうであろうか・・・心に訴えかける謎です。
もしもイヴが林檎を食べなかったら?
キリスト教擁護論者のルイスが神学をSFで描いて見せたものです。
●ペレカンドラ:金星のイヴを堕落させようとする地球の堕天使のもくろみと阻止しようとする主人公の肉体的精神的な戦いが描かれます。実際に創世記のイヴはこのような誘惑を受けたと実感できますし、キリストの死の現場(贖いの十字架)にいたと絶叫する堕天使はのセリフは本当にこわーいしリアルでした。
ついでに(^^;) 神学的SF三部作を一気に紹介!
●マラカンドラ:地球を任されていた天使が堕落したために、地球と他の惑星と断絶したことが主人公の冒険を通して説明されます。未だ堕落を知らず「罪の存在しない火星種族」と人間の違いが描かれます
●サルカンドラ:惑星から帰還した主人公と、<科学的な立場を利用した>地上の悪!の勢力との戦いは主人公側の勝利に終わります。(悪はどこまでも卑しく、ただ魂を滅ぼす存在となっています。)それぞれの惑星の責任者?の天使と神、宇宙と天国の関係などが面白いです。背景にアバロン神話(キリスト教以前のケルト神話)も盛り込まれていますが、矛盾なくまとまっています。
ルイスは、神からの「サイン」を古代神話や伝説の中にも見い出していたのかもしれません。
聖母マリアの星へ
C.S.ルイス「難解3部作」の第2章。前回の火星探検に引き続き、今回は金星探検。出始めの30ページはすさまじい抽象性で圧巻!・・・読み続ける気がまったく失せるほど(?)難解。例によって非常に寓意的。
C.S.ルイスのスペースファンタジー
ナルニア国物語の作者が描く大人のファンタジー三部作の第二作。
舞台は金星。広大な金星の海とそこに浮く浮島の上で、美しく無垢な女王をめぐり、言語学者ランサムとウェストンが死闘を繰り広げる。
楽園喪失、堕落、罪との戦い、喜びといった神学的テーマをファンタジーの用語で扱い、同時に主人公に金星でキリスト教神学を語らせる手法はC.S.ルイスならではのもの。
Excellenet Fictional Treatment of Temptation
Perelandra is the second in Lewis's space trilogy. In it the hero from "Out of the Silent Planet" is this time taken to Venus where he finds himself "God's advocate" to the "devil's advocate" for Venus's version of Eve. Lewis uses this vehicle to explore the nature of temptation. This book is perhaps the most enjoyable in the series.
