- [著]Nick Hornby
- カテゴリ:
- ペーパーバック (320頁)
- ISBN:
- 1573229571
- 発売元:
- Riverhead Books (2002/04/30)
- 定価:
¥ 1,449 (税込)- 価格:
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Nick Hornbyファン必読!
主人公Willはお金に困ったことがない、しかも働いたことさえ一度もないという悠々自適な独身貴族。父親が昔作ったクリスマスソングがいつまでも売れているためにロイヤルティが遺族である彼の元に入ってくるためだ。そんなバックグランドが影響してか、彼は人と深く付き合うのを嫌う。責任を伴うことになるからだ。例えばよく一緒にでかけていた友人夫婦に子供が生まれ招待されたので家を訪れてみると赤ん坊のおもちゃなどで散乱しお世辞にも片付いているとは言い難い部屋を目の当たりにする。そして話題も子供のことが中心、そうでなければWillの結婚や子供についてだ。そしてそれが当然だと平然と言いのける。そんな彼らとはもう二度と会うまいと帰り際に誓うWill。
そんな彼だから36歳でも結婚も子供もNo!
そんな彼の前にMarcusという12歳の少年が現れる。
最初は彼にも彼の母親にも全く興味がない。だが、そうもいっていられない事件が起こる。そして・・・
Nick Hornbyはイギリスの現代作家でロンドンや近郊を舞台にした小説を書く。他にも著作『Fever Pitch(邦題:ぼくのプレミアライフ)』、『ハイ・フィデリティ』が映画となり話題になった。その彼の3作目がこの作品である。映画の結末とは違うオリジナルを是非読んでもらいたい。
ひとりでは...
よく考えれば非現実的とまではいわないまでも、極めてまれな状況を背景にしているにもかかわらず、いつの間にかそれが身近に感じられるのが不思議といえば不思議。人間結局暇つぶしでは生きられない、誰かのためになることを欲しているんだということが教訓譚とは対極の状況から浮かび上がってきます。
映画より深みも味もある原作
マーカスは12歳。離婚した母とともにケンブリッジからロンドンに移り住んで以来すべてがうまくいかない。学校ではいじめられ、うつ病気味のお母さんは自殺未遂をおかす。このままではいけないと、ひょんなことから知り合った、亡き父の印税収入で悠々自適に暮らしている独身貴族ウィルを巻きこもうとするが……。
マーカスの視点で描かれる章とウィルの視点で描かれる章が交互に挿入され、視点が入れかわりながら、それぞれの視点で物語が進んでいきます。文章は軽快でポップで、深刻なシーンも深刻になりすぎずにウイットに満ちた描き方ができるのは、作者ニック・ホーンビィならではでしょう。ヒュー・グラント主演で映画化されていますが、映画がやや「About Hugh Grant」であったのに比べると、小説のほうは、タイトル通りきちんと少年マーカスの成長(そしてウィルその他の成長)に主眼が置かれています。映画では単なる脇役だったマーカスの学友エリー、母フィオナ、ウィルの恋人レイチェルなどのキャラクターもきちんと描きこまれており、タイトな印象です。現状を受けいれること、他とのインターアクションにこそ生の真実が宿る、といったようなメッセージを読みとりました。
映画もよくできているのですが、ご多分にもれず、原著と比べるとどうしてもディテールが大ざっぱになっています。両方楽しみたいのであれば、映画を先に見てから、本を読むことをお勧めします。
大人と子供の友情物語
彼の作品はいつも心温まる仕上がりだ。今回はシニカルな部分もあり悲しいストーリーではあるが。大人になりきれない(なりたくない?!)大人と子供とは言えない(大人びた)子供の友情、そして成長を上手く描いていると思う。映画を観た人が読むとクライマックスが違うので驚くかもしれないが、原作の終わり方もなかなかだと思う。翻訳にはない英語のユーモラスも感じれるので良い。
洋書を読みたいけど・・と悩んでいる人も映画を観て、チャレンジしてみては。主人公をヒュー・グラントと想像して読むのも楽しいと思う。
初めて原書に挑戦される大人の方、そうぞ!!
初めて英語の原書に挑戦される大人の方にお勧めできる読み物といった感じでした。
主人公のウィルと少年が交わす会話には、多くのイディオムやスラングが含まれており、知ってる単語で、如何に日常会話とこなすかの良い勉強になります。逆を言えば、受験英語しか読んでこなかった方にとっては、単語は全部知っているのに、何を言ってるのかサッパリ、なんてことにもなりそうです。
読み始めて難しいと感じる方は、映画をご覧になることをお勧めします。筋はほとんど同じで、原作からのそのままの表現も使われていました。
更には、蔵書にするような内容ではないので、きれいに読んで、USED で売るという楽しみもありそうです。
Very Fun to Read!!
あの大ヒット作"High Fidelity"に引き続くNick Hornbyの大作、”About a Boy." 38歳、独身、無職、特定の彼女なしのWillは父親が書いたクリスマスソングの印税で気ままな生活を送っている。 ある日、世の中には魅力的なシングルマザーがいると思ったWillはSPAT(Single Parents-Alone Together)という所に足を踏み入れ、出会いを求める。 が、後に出会ったのは、12歳のさえない、悩み多き男の子Marcus、常に”鬱”な彼の母親Fiona、その周りを取り囲む人たち。 いつの間にか、彼はやっかいな他人事に引き込まれていく。 WillとMarcusの描写がひどくリアルで、個性豊かな作品である。 WillとMarcusの奇妙な関係が絵描かれたハートフルで超おもしろい作品。 前作の"High Fidelity"とは違い、音楽に詳しくない人でも楽しめる!(読む前に、Joni MitchellとNirvanaは予習しておいた方がいいかも)。 とにかくおもしろい!!
pretty cool
『High Fidelity』で日本でも有名になったNick Hornbyの三作目『About a boy』
著者が語るようにより暗く、よりおかしいやりとりが増えた本作品は、36歳single、no kids、父の著作権料で暮らすWillと、ダサイ12歳の少年Marcusが主人公。働かず、暇つぶしにこまらないWillは、世の中には素敵な子持ちのバツイチ女性がたくさんいることに気がついて、single parent meetingに参加。そこで知り合った女性とピクニックに行き、彼女の友達の息子Marcusに出会う。Londonにでてきて間もないMarcusはjoni Mitchelが好きという風変わりな少年。学校ではいじめ、無視、嘲笑にあい、家ではいつも落ち込む元ヒッピーの母親とふたり暮らし。
なぜだかMarcusはWillを気に入り、WillもMarcusが気になりだし、奇妙な友情関係になっていくのだが・・
teenagerのようなWillと、時々老人のようなことをいうMarcusのやりとりが絶妙。WillがMarcusに「12歳にやるべきこと」を教えるのは皮肉。
さすが30歳すぎの男の達人Nick H。『High Fidelity』にくらべて音楽の要素は減っているので一般的で読みやすい。(ただしJoni MitchelとNirvanaは必須)この春には映画がヒューグラント主演で公開(UK USA)。こちらも楽しみ。
UKではこの本を持っている人たちがいたるところに出没して、お互いにうなづきあっているとか・・そんなことが本当に起こりそうな本です。
