- [著]Michael Foss
- カテゴリ:
- ペーパーバック (224頁)
- ISBN:
- 1854797484
- 発売元:
- Michael Omara (2003/04/01)
- 定価:
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独立直前のインドで英国人の子供たちが感じたもの?
これほどまで明確に子供のときの記憶というものは残っているものなのでしょうか?それとも、現在の視点からの、思い出の組みなおしに過ぎないのでしょうか?それは、おそらく両方のなのでしょう。個人的な経験からいっても、幼年時におけるインドの体験はそれほど強烈なものです。インドは子供にも思索を促がします、もっとも非インド人の子供に対してですが。大多数のインド人の子供には思索なる贅沢は許されませんから。この作品は、題名のとおり、1936年か1937年にインドに生まれた少年の1948年までの英国(疎開期間中の1940年から1945年まで)並びにインドでの生活を振り返ったものです。気候の厳しい英国からインドに戻った部分が話の中心となります。ここには独立直前のbombay, ambala, delihi, simlaそしていくつかのbritish cantonmentの情景とその中での変わることのない英国人たちの生活が、子供の目から、その異様さに焦点をあわせて、描かれることになります。いうまでもなくインド軍の将校の父を持つ主人公は、インドの中では支配層の末席に連なっているわけです。その中で、周りのといっても、使用人のインド人との日常の交わりを通じてインドにおけるイギリスの存在の異様さとその孤独な存在に気がついていくことになります。その孤独さは、インドにおける侵入者としての孤独だけではなく、もはや祖国イギリスにも自分たちの基盤がないという恐怖を伴っています。インドの独立が近づくにつれ、主人公もいやおうなしに、自分の人生のある一章が終了に近づくことを、意識させられうことになります。全体を流れるのは、もう過ぎ去ってしまった時代へのノスタルジーです。
