- [著]Bill Cooke
- [著]Uma Kothari
- カテゴリ:
- ペーパーバック (224頁)
- ISBN:
- 1856497941
- 発売元:
- Zed Books (2001/06/23)
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援助を根本的に問い直そう
参加型アプローチの問題の根源は、操縦かんをなかなか離せないでいる援助団体の姿勢が大目にみられてきた点にある。手法についての小手先の議論を繰り返すのではなく、そろそろ、本書が訴えかけるような支援者の姿勢の根本的な見直しが必要なのではないか?
参加型開発の矛盾を解き明かす好著
「援助」(=外発)で「自助」(=内発)を実現しようとする参加型開発によく見られる矛盾が、様々な事例を通して鋭く指摘されています。本書の議論を踏まえて「途上国の人々の自発的改革を軸とする参加型アプローチ」を提言する続編(Participation: From Tyranny to Tranformation?)と併せて読むことをお薦めします。
根本的な発想転換を促す好著
参加型開発の「当事者主体」の理念と「支援者主導」の実態のギャップに対する懸念が高まっていますが、活路が見出されないままです。問題の根源は、「人々は何もしていない」という暗黙の了解が見直されることなく、「部外者が仕掛けなくては何も起きない」というお仕着せが無批判に繰り返されている点にあると思います。こうした袋小路から抜け出すためには、「人々はすでに何かをしている」という前提で「その動きに部外者としてどう関わるのか」を考える姿勢がもっと広まっていく必要がありそうです。本書は、「当事者主体」の理念が「支援者主導」の営みへとすり返られてしまう仕組みを、様々な事例や視座を通して見事に解き明かしています。思い切った発想転換の求められている参加型開発の関係者の必読書ではないでしょうか。
インサイトに欠ける月並みな本
参加型開発に厳しくメスをいれる、というような前書きなので期待して読みましたが、結局昔ながらの方法論の論議にとどまっています。方法論ではなく、使う側の問題が既にロバート・チェンバースによって指摘されているはずですが、どうもこの本の著者の人たちの多くは、そのメッセージを読み取れていないようです。中には参考になる論文もありますが、全体のメッセージとしては「これだけ?」でした。
