- [著]Joe Haldeman
- カテゴリ:
- ペーパーバック (254頁)
- ISBN:
- 1857988086
- 発売元:
- Gollancz (1999/01/21)
- 定価:
¥ 974 (税込)- 価格:
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真の「終わりなき戦い」
The Forever War, 邦題「終わりなき戦い」には三種類あります。
反応が悪いためストーリーを改編された、多くの読者が知っているもの。
一部分だけ復元されたもの。そしてこの完全に復元されたオリジナルです。
オリジナルバージョンと以前の二作では、マンデラとメアリゲイが再び戦場
へ戻った理由が異なっており、それ故に異なる読後感の物語となっています。
二人の絶望とささやかな救い。そして救いのない絶望から物語のラストへ。
一般受けという問題はあるでしょうが、私はこのオリジナルを心から支持します。
英語が読める人は是非オリジナルを読んでみてください。
ウラシマ効果
ウラシマ効果のせいで、宇宙での戦闘を1000年以上戦っている男の話。「宇宙の戦士」などと並んでミリタリーSFの傑作といわれている。実際、それだけの面白さを持っている。ガイナックスの「トップをねらえ!」の元ネタの一つでもある(と思われる)。
戦いは永久には続かない
戦争を描く手法としてSFが優れている点は、自分が創り上げた仮想世界の中での戦いを描くことにより、戦争という最も忌むべき愚行に対するに自らの哲学を読者に強くアピールすることができる点である。
この小説では、何世代にも渡る異星人との戦争を一人の軍人の軍歴を通じて描いていく。目前の戦いに如何にして勝利をおさめるのか。謎の敵の正体は何なのか。パワードスーツや超光速航行といったSF定番の仕掛けが、ワォーゲームとしての小説の面白さに厚みを加えていて、まるで自分自身がその永い戦いの中に身を置いているような臨場感を感じることができる小説である。しかし、最後には空しい戦いの結末が待っていて、戦争の愚かさと無意味さが漂ってくる小説でもある。 この小説は、ベトナム戦争に従軍した作者が描いたハインラインの「宇宙の戦士」への反証であるともいえる。あのバンホーベンの映画「スターシップトルーパー」が面白かったと思う人にはぜひ読んで欲しい小説といえる。
