- [著]倉阪 秀史
- カテゴリ:
- 単行本 (254頁)
- ISBN:
- 4022598069
- 発売元:
- 朝日新聞社 (2002/06)
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- ¥ 1,260 (税込)
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実際はタイトルほど簡単でない
著者は「サービスの缶詰論」を導入し、「共益状態(環境を守って利益も出す)」をつくり出すことで環境問題を解決する環境経済政策の枠組みを提示している。しかし、これらの議論は適正経済規模を定め、持続可能性目標を整備して有効になる理論であり、現状の経済システムの中ですぐに適用できるわけではないので注意が必要である。本書では、適正経済規模をどうやって定めるかについては多くのページを割いていないため、この点が誤って解釈される可能性があるのではないか。著者も「共益状態」が起こらない理由をいくつか列挙しているが、資源の価格が希少性を反映せずに安く、人件費が資源に比べ高価である現状では、サービスの缶詰論は適用されるチャンスは少なく、まずサービスの缶詰論が適用される土俵を整備することが重要だろう。京都議定書の発効などはその一つだろう。
背景説明は非常に充実していて、環境問題の現状、過去の経済学的アプローチや従来経済学の限界などが非常にわかりやすく説明されている。構成も非常にわかりやすい。
環境保全型産業構造へのシフトを提案
元環境省に勤務され、現在は千葉大学で教鞭を執る倉坂氏の経済・政策についての考えを著した書です。環境経済学の入門書を読んでみたけど、それでも難しいと思った方も(私を含めて)多いでしょうが、そんな経験を持った方でも気軽に読める一冊です。アカデミックな知識を求めて読まれる人には少し物足りないかもしれませんが、環境保全のためにはどのような産業構造が必要かが包括的な視点からわかりやすく書かれています。
「理系」「文系」問わずオススメです。元環境庁の環境政策&経済学者、入魂の(!?)1冊!
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