- [著]森下 純子
- カテゴリ:
- 文庫 (269頁)
- ISBN:
- 4022614323
- 発売元:
- 朝日新聞社 (2003/11)
- 価格:
- ¥ 567 (税込)
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生きる事の大切さ
8歳と言う年齢にもかかわらず、苦しい病と闘い続けたしげくん。どんなにつらいときにもお母さんの事を第一に考え、生き続けようとする姿が目に浮かびました。
読んでいると、涙が出て止まりません。
どんなにつらい事があっても、最後まであきらめない事が大切であると考えさせられる本です。
生きることと愛
壮絶な闘病記。
しかし、強烈な生のエネルギーを感じる。
不倫を乗り越えて結婚し、子供も授かったものの、そこに待っていたのは夫の理不尽なDVだった。
やっとのことで家を飛び出し、夫に悟られないように子供の名前まで改名。
やっと落ち着いたかに見えた生活は、息子が小児がんになったことにより、親子二人の闘病生活に変わっていく。
小学1年生。
まだ6歳。
そんなシゲに母親はがんの告知をする。
たった二人、一心同体で生きてきた母子だからこそできる告知。
そこからシゲは気力を振り絞って治療を続ける。
辛い検査が続き、ぐったり疲れきったシゲを見て母親は号泣する。
そんなときだった。
シゲは点滴につながれた腕を持ち上げ、母親の頭をなでながらこう言うのだ。
「ママでなくてよかったよ」
自分ががんだと知っていて。
読み終えて、何度も何度も自分の娘を抱きしめた。
お願いがひとつだけあります。
パパよりも長生きしてください。
どんな言葉よりも伝わる命の大切さ。
本書は小児ガンにより、僅か八歳で亡くなった少年と、
その母の闘病記である。
本書には全く飾り気はない。ただシンプルに彼らの感情や
症状、苦しみを書き記すのみだ。
飾り気のない、そのピュアな手記だからこそ、その重みが
ひしひしと伝わってくる。
タイトルにも書いたとおり、これまで何度となく命の大切さ
を説かれたが、これほど命の大切さを実感することはない。
また、彼らの一生懸命ひたむきに生きている姿は、私自身にも
訴えかけるものがある。
「彼らのように自分は頑張れているのだろうか?」
そうして自問したとき、私はまだ8歳の子供にも勝ててない!
頑張らなくては!と奮い立たされる。
ありがとう。
「ママがぼくを叩いて気がすむなら、叩けばいい。あざになってもいい。叩いていいよ。好きなだけ叩きな。ぼくはへいきだよ。」
本当に涙が止まりません。8歳の子がこんなにも辛い病気と必死に闘い続け自分に刻々と近づいてくる死に真正面から向き合いどんなに苦しい時でも母の事を思いつづけていた姿にも涙が溢れ出てきます。
私も一昨年大好きだった父を癌で亡くし私の固く閉ざされた心が楽になれました。ありがとう、しげちゃん。本当にありがと。
生まれ変わって
わずか8才の子が死を厳粛に受け止め,最後は受け入れる。
自らが逝った後の母を心配する。ママが心配で死ねないという。
全身の激痛に苦しみながらの1年以上の闘病生活。
よく頑張ったねしげくん。短く辛い一生だったけど,ママがたくさんの思い出の詰まったすばらしい本を残してくれた。それを読んだ人たちはみんな感動している。君はすばらしいものを残したんだよ。
君の望みどおり,生まれ変わってまた必ずママに会えるよ。
著者であるしげママは現在NPOを設立しチャイルドホスピスの設置に向け尽力しておられるとのこと。この本の印税の一部はそれに充てられるようです。
「しげくんネット」というサイトで生前のしげくんの写真が見られます。
忘れる事のできない一冊
癌の全身転移。想像を絶する痛みだと聞きます。そんな痛みに耐えながらも人への気遣いを忘れない8歳の男の子。
「ぼく、死にたくない。ママのことが心配で死にたくないんだ」と言う言葉に涙が溢れました。自分がいなくなったらママがどうなってしまうのか、1人で生きていけるのか心配でたまらなかったのでしょう。親子の絆の深さを感じました。
病名の告知、余命の宣告。大人でもうろたえてしまうのにこの子は本当によく頑張りました。
きっと今頃お月様に一番近い星になってママのことを見守ってくれていることでしょう。
涙が止まらない
わが子に「がん」を告知し、かたわらで共に戦い、
共に泣き見守ってきたお母さん。同じくらいの子供がいるために
涙、涙でした。
ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い
6歳で発病し、498日間の闘病生活、本当にやりたい事もいっぱいあったろうに本当に悲しみが残りました。6歳というまだまだ幼い子供が母に心配をかけまいと必死に痛みを我慢し、苦しい治療や副作用にも負けず「生きる」事を目指して癌と戦ったこの姿は本当にすばらしいと思う。癌の告知も受けながらも、明るく1日1日を大事に生きるこの姿に、いつも何も考えず1日1日を過ごしている自分を恥ずかしく思った。重信はこの短い人生で何をできたのだろうか。もっといろいろやりたかった事もあっただろうしかわいそうでならない。1日1日がん治療は進歩していると言うが、最終的には癌も普通に治る病気になるのだろうか。重信の苦しさ、母との別れる悲しさを考えるとほんとうにいたたまれない。重信が生きられなかった人生を変わりにもっと誠実に大事に生きて行きたい。この本を読みながら自然と涙が流れた。重信を通して自分が今まで生きてきた人生を何回も考えた。本当に情けなく人には話すこともできない自分の生きてきた人生をこれからはもっと誠実に大事に後悔のない人生につくって行きたいと思う。
思わず心臓マッサージする母
小児ガンに関わる患者や家族の手記はたくさんある。
この本のすごいところは、いきなり母が6歳の子供にガンを告知してしまうことに始まる。どんな子供であれ、つらい治療を行うのであれば病気が深刻であると告知すべきであろうし、できれば正確な病名も含めて説明するべきであろう。しかし、実際には難しいことだ。それを、最初にしてしまう。注射をいやがる子供に真剣に立ち向かおうとする親としての意志の発露であろうが、異論もあったと著者は記している。
そんな後知恵の講釈なんかどうでもよい。著者と子との関係には心引きつけられる。もちろん少しくらい美化している部分もあるだろう。それを差し引いても十分心を打つ。
特にその子の最後、蘇生を望んでいない母(著者)が呼吸が止まった子に対して心臓マッサージをしてしまう光景には胸が熱くなった。
呼ばれた当直医は冷静に蘇生をしないで看取り子供にねぎらいの言葉をかける。 心臓マッサージをしている母を見てこの当直医は何を感じたか、そこが気になってしまった。
