- [著]上橋 菜穂子
- カテゴリ:
- 単行本 (348頁)
- ISBN:
- 4035403202
- 発売元:
- 偕成社 (2006/11)
- 価格:
- ¥ 1,575 (税込)
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バルサとチャグムの再会
とうとう最終章の幕開け。
蒼路の旅人以降、チャグムが果たしてどうなっていくのか。
ハラハラしながら手に取りました。
まずは蒼路の旅人ラストでのシュガに宛てたチャグムの手紙から本編は始まります。
チャグムの民を思う心に涙が出ます。
その後、バルサ、タンダ、シュガ、それぞれがそれぞれの事情で、自分のできることを精一杯やりながら物語は進んでいきます。
お互いを信じ、迷いながらも自分を信じている登場人物たちの生き方に感銘を受けます。
箇所箇所に出てくる登場人物、アスラ、チキサ、イーハン、シハナ、ヒュウゴ等、他の巻で出てきた懐かしい顔ぶれが総結集です。
今まで守り人、旅人シリーズ書かれた順番通りに読み進めましたが、
途中途中に他国のシーンが入る際、別の巻で書かれている背景が分かり感動もひとしおでした。あと2作ですが、読むのが大変楽しみです。
バルサとチャグムの物語がひとつに結ばれる醍醐味
南の強国、タルシュ帝国の侵攻が迫る新ヨゴ皇国とロタ王国。サグ(こちら側)の世界に戦乱の暗雲がたちこめる一方で、ナユグ(あちら側)の世界にも大きな異変が起きていた。風雲急を告げる動きの中で、皇太子チャグム、女用心棒バルサ、ふたりの物語がぶつかり、ひとつの大きな流れになっていく・・・・・・というのが、本書のあらまし。
チャグムの行方を追い求めるバルサと、以前の巻にも登場した某人物とが出会い、言葉を交わすなど、このシリーズの愛読者にとっては、わくわく、ぞくぞく、はらはらするシーンが目白押しでした。
特に、本書の終盤、「刺客」以降の話の展開が素晴らしかった。まるで映画のフィルムが回っているような描写の、鮮やかで見事だったこと。怒涛の如き話の流れに心揺さぶられながら、ラストまで一気に運ばれたこと。このシーンは、強く印象に残りましたねぇ。この場面の白眉のワンシーンを描いた324頁、二木(ふたき)真希子の挿絵もよかった。
バルサの身を案じる幼なじみのタンダ、チャグムの安否を気遣う星読博士のシュガをはじめ、脇の人物のキャラも立っていて、魅力的なんですよね。同時進行で描き出される彼らの姿が、物語の味わいをさらに彫りの深いものにしている。
物語の中にゆったりと身を任せることのできる本当に面白いシリーズだなあと、本書を読んで改めて実感しました。この「守り人(もりびと)」シリーズと出会えた幸せに、心から感謝します。
守り人・旅人シリーズ合流終章
本書の前に『蒼路の旅人』を、読むことをお勧めいたします。
本書は『蒼路の旅人』の続きである。
冒頭にいきなりシュガに宛てたチャグムの書簡があるが『蒼路の旅人』未読の方には意味がわからないのではないだろうか。
『蒼路の旅人』を『天と地の守り人 第一部』にしたい。
本書はチャグムをバルサが探すお話であるが300ページすぎに出会うまでイライラした。
バルサ最終章スタート
とうとう、この日が来てしまった。バルサとチャグムをつなぐラストステージ。どんどんスケールが拡大し、いよいよクライマックスに突入。その前の序章が本書である。
じわじわ役者が揃い、外堀が埋まってきた。いくつかの伏流が本流に合流する。
出足の肉付けは実に見事である。第2部・第3部も期待しています。
交差する道
シリーズとしても別々の道を歩み始めた二人の道がまた交差する…!
強国タルシュを前にカンバルやロタはどう動くのか。そして新ヨゴ皇国は一体…?
そしてサグとナユグも今までにない近づきを見せ?
三部作という事で話はまだまだ続きます。
前作を読んでから時間が開いているので、記憶をさぐりながら読んでます。でも変わらずに面白い。
相変わらずな人々にまた逢えて嬉しい感じ。
年をとったなあ、と感じるバルサが人間臭くて良いです。そしてまだまだ超人的に強いですよ!
それにしてもチャグムはなんだか色男に成長しているみたいですねぇ…
バルサとチャグムの物語 最終章
女用心棒バルサと新ヨゴ皇国皇太子チャグムの物語は 三度交差して いよいよ最終章。
相変わらず息をもつかせぬ展開で ぐいぐい引き込まれます。
色々な考えを持つ様々な人がいて それぞれに正しいと思うこと 最善と信じることをする。
それが争いを生み 戦いとなり 人が傷つく。
その中でもがき 解決策を模索する人間・・・
現代社会そのもの・・・というか 古代から繰り返されてきた人間の社会生活 人間の本質を表している気がします。
ぜひ 子供たち(以外にも!)読んで欲しい!!
続編が待たれます。
このシリーズは単編でも充分面白いのですが 本作に限り ”蒼路の旅人”の後に読むことをオススメします。
物語は複雑に絡み合って、ドキドキ、ハラハラ
いよいよの守り人シリーズ最終章。一気に読みました。新ヨゴ皇国のチャグム皇太子が無事でロタ王国にたどり着いていることにまず一安心。
その皇太子の安否を追ってバルサもまたロタ王国へ。と、物語は複雑に絡み合って、チャグム皇太子にバルサは追いつけるのかと、ドキドキ、ハラハラでしたが・・・。
短槍遣いバルサも年齢を感じ始めていたり、タンダとの平安な時間を思い出したりと、そこが妙に身近に感じてしまいました。
もちろん物語の面白さに惹きつけられているのですが、描写の文章の巧みさにいつも酔ってしまいます。
オールスターによる最終章
守り人シリーズ最新刊にして、最終章3部作の第一巻だそうです。前回の『蒼路の旅人』では、新ヨゴ皇子・チャグムが海に飛び込んだところで終わったので、どうなるのかと気にかかっていました。
今回は、基本的に女用心棒・バルサ視点で物語が進んでいきます。チャグムの目的地ロタ国からバルサの故国カンバルへとおなじみの土地を遍歴しながらも、占い師・タンダ、星読み・シュガ、間者・ヒュウゴのシーンも盛り込むなど、オールスター体制でさすがの最終章です。収まるべきところは一つしかないのだけれど、そこにどうやって彼らを着地させるか、楽しみです。バルサの拠り所であるタンダは、草兵として前線に駆り出されてしまうし、死者として弔われてしまったチャグムの失地回復の過程も、どうなるのか。
バルサの魅力は、冷静で腕も立つところと、情の深いところ、生い立ちから来る奥深い喪失感ではないでしょうか。明晰に未来を予測するシュガも、名君への道を歩み始めたチャグムも、バルサの働きによって。その人生が大きく変わってきました。この3部作でバルサの物語は終わるのかと思うと残念です。
!待望の最新作!
守り人の世界が糸を織り始めて10年。いよいよ、『天と地』の3部作で守り人の世界は幕を閉じます。この本は、主人公が若い少年・少女ではなく、30歳の女性。しかも、用心棒という変わった設定からはいっていきます。しかし、何一つ違和感がなく読み進められ、小学生から、大人の方まで楽しむことができるようになっていますので、『神様』や、異世界ファンタジーが好きな方に自信をもってオススメできる一冊です。既に、外伝を含め、5冊出版されていますが、どこから読んでも楽しめる作品です。
隣国、ロタ王国と手を結ぶため、自ら海に飛び込みタルシュ帝国の手から逃れた皇太子チャグム。かつて彼の用心棒をしたバルサが彼を救うべく旅立つ。バルサの前にヒュウゴと名乗る不思議な男が現れるが、敵か味方か・・・。また、幼なじみ薬草師のタンダが兵としてかり出されてしまう。さて、彼らの運命は・・・!
この続きである2部作目は、12月後半に発売される予定なので、まとめて読まれてもいいと思います。
待望の新作
四年生の娘が夢中になって読んだ上橋菜穂子氏の「守り人」「旅人」シリーズ。待望の新作です。。二木真希子氏の挿絵も娘はとてもお気に入り。第2部、第3部と続きも楽しみです。かなり読み応えあり!
