- [著]新美 南吉
- カテゴリ:
- 大型本 (31頁)
- ISBN:
- 4039633105
- 発売元:
- 偕成社 (1988/03)
- 価格:
- ¥ 1,470 (税込)
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手ぶくろを買いに
雪の描写がとてもきれいです。雪を知らなかった子狐があまりの眩しさに「目に何か刺さったよ」と表現したり、「もみの枝からパン粉のような粉雪が、ふわーっと子狐に落っかぶさって来ました」「枝と枝の間から白い絹糸のように雪がこぼれていました」「暗い夜が風呂敷のような影を広げて野原を包むと、雪はあまり白いので、包んでも包んでも白く浮かびあがっていました」「戸が一寸ほどゴロリとあいて、光の帯が道の白い雪の上に長く伸びました」「月が出たので、狐の毛なみが銀色に光り、その足あとには、コバルトの影がたまりました」等、黒井健さんの温かく優しい絵と共に、寒い寒い雪の日に本当に暖かなものにくるまれたような優しい余韻を残してくれます。
子供の純真さと母親の思い
動物でも、人間でも、あかちゃんが醸し出す、守って欲しい光線。
大人なら、その光線を浴びたら守ってあげたいと思う。
それを言葉で説明するのではなく、お話の筋と絵で伝えてくれる。
冒険をさせた母親と、間違えた子供と、それを見逃そうとする人間の大人。
その3者のお互いの間に距離を持ちながらも、お互いを尊重しようとする心。
自分もそういう態度を示せるようになったときに、さらに感動が深まります。
間違いを指摘するだけが、正しいことではないということを教訓とできれば、2度心が温まるかもしれません。
いい絵本
5歳の子供に買いました。
買ったときは「どうしてこんな本かうの?」と気乗りしていませんでした。
絵が寂しかったようです。
でも読み始めるうちにどんどん絵本に入り込んでおり、子狐が間違えた手を出したところでは
いたたまれなくなったのかお布団にもぐりこんで聞いていました。
読み終わったあとも「どうしてきつねは〜〜??」等々、しばらく絵本のお話ばかりでした。
少し長いし、言葉も難しいかなぁ?と思ったのですが、やはり名作はいいです。
充分に理解していました。
購入してよかったです。
余韻が美しい絵本。
大判ですが、寝転がって子供に読み聞かせても無理のない重さの、素敵な絵本です。
キツネの手が出てきたのに手ぶくろを売ってくれたおじさんが良いですね。。。
そして、人間は本当に良いものなのかしら、とつぶやくお母さんの言葉が、
なんとも忘れがたい余韻を心に響かせます。
寒い冬にこそピッタリの心温まる絵本です。
小さい頃、何度も親に読んでもらいました
私が幼稚園の頃、寝る前によく両親が読んでくれていました。
あれから何十年も経っていますが、今でもこの話と絵は不思議なくらい鮮明に残っています。
今となってはこの絵本もどこにあるのか分かりませんが、私にとっては昔も今も、とても思い出深い一冊です。
親が子に読んであげるものとしては、とても良い絵本だと思います。
心温まる児童書です
心温まる物語です。
子狐に手袋を買い与えようと、人の住む街に親子で出かけます。子狐は、本当は人間の手を出すところ、狐の手を出し「手袋頂戴」といってしまいます。店主もやさしく、狐と分かりながら、子ども用の手袋を渡します。
最後、初めてのお使いを終え、母を恋しく思う母狐、そして心配しながら子供の帰りをまっていた母狐が抱き合います。心温まる児童書です。
やわらかく、暖かく、それでいて新鮮
まず表紙と挿絵の美しさ、やわらかさ、
古い光のような密やかで暖かい感じに心を打たれます。
しかし、冒頭のきつねのぼうやの台詞や雪の朝の描写、
そうして最後の母親ぎつねの独白・・・
「ほんとうに人間は良いものかしら」
美しく、それでいて新鮮な言葉が配置されていて、
なんだか胸に残る大事な本です。
まさしく「絵」本である。
まさしく「絵」本である。
誰もが耳にした事のあるお話でありながら
新たな息吹を吹き込まれた傑作である。
黒井健の絵は、物語場面の再現ではなく
物語の底に流れる感情を具体化しているのではないか?
そのぬくもりが、手に伝わってくる気がする。
挿絵が素敵ですね
内容は、小さい頃から知っているものです。 この本の凄いところは、同じ題名の本が色々と出版されているのに、どの本よりも挿絵が綺麗なところです。 やわらかくて、暖かみのある挿絵が物語を一層引き立てます。 お母さん狐が、子狐の手を握っている所なんか秀逸です。今は世知辛い世の中で、いやな事柄が多すぎます。 ゆとり教育とは、この様な素敵な本を読ませる事によって他人を思いやり、いたわる心を育む事ではないでしょうか? 名作は、色褪せないものです。 この本は、私の心に中に素敵なモノを残してくれました。
無邪気な子狐の余韻
「ごんぎつね」のような胸をえぐられるような結末でないこの物語に、好評な黒井健さんのやわらかい絵が暖かく、大判ならではの絵の良さもある、価値ある一冊だと思います。
新美南吉の「ことば」の一つ一つが、絵によってより一層胸にしみこむようです。
「帽子屋さん、掴まえやしなかったもの。ちゃんとこんないい暖かい手袋くれたもの。」といって手袋のはまった両手をパンパンやって見せる子狐の無邪気な姿は、あきれてつぶやく母狐の言葉と、一緒に歩いている月夜の蒼白い雪の人間のいない狐の森の絵によって、より一層無邪気に愛らしく響き、なぜか涙を誘います。
