- [著]酒井 駒子
- カテゴリ:
- 単行本 (61頁)
- ISBN:
- 4039652401
- 発売元:
- 偕成社 (2003/10)
- 価格:
- ¥ 1,260 (税込)
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リアルな記憶なのか幻想なのか・・・
三つのお話で構成されていますが、最後のフレーズに捕らわれて購入してしまいました。
心の奥深くに眠っている幼児期の記憶や感覚を呼び覚まされる絵だと思いました。リアルな記憶なのか幻想なのか・・・。
それっきりもどっては来ない。と、言うことはもう二度とこの世界には戻れないと言うことでしょうか?
誘惑する黒
不思議なタイトルですね。
金曜日という言葉は特別な響きを感じる。
一週間の中では、onとoffの切り替わりを伝える鐘の音的な曜日だ。
それに続くのは砂糖ちゃんという甘い誘い。
眼を閉じた少女の絵とあわせて、読む前から色々と想像が膨らみました。
これから読まれる方、心してページをめくってください。
いつの間にか、幼い頃の無意識の世界へと足を踏み入れ、
眼を開けたまま、夢をみることになるからです。
ボクは酒井さんの使う黒が好きです。
世の中の喧噪を全て塗りつぶし静かな時を作り出してくれる。
そして、その中でしか聞こえない小さく美しい音に、気付かせてくれるから。
表題作を含め3編の構成になっているのも、ちょうどいいですね。
これ以上続いたら、本の世界からもどって来れなくなるかもしれない…
これは、大人にとっては罪な絵本です。
きれいです
最後の物語は一見、単に最後に余韻を残しているような気がします。
それだけでも、なんだか素敵ですね。
でも、これは籠の中の小鳥の行動、もしくは小鳥の気持ちを、あの可愛らしい女の子で表現されているなのではないでしょうか?
最初は絵に惹きつけられたのですが、ストーリーにも、とても感動しました。
この絵本は、たくさんの方に鑑賞してほしいです。
もはや絵本の域を越えています
酒井駒子さんの美しい絵と、かわいらしいお話が充分に堪能できる一冊です。私は砂糖ちゃんを守るカマキリが好きですが、どうしてこの人はこんなに子どもの絵がうまいんだろうと本当に敬服します。持って、眺めているだけでも、駒子ワールドを堪能でき、まさに「眼福」です。この人の絵は筆づかいや色づかいから、本当に描くことを楽しんでいることが伝わってきて、幸せな気持ちになれます。とても質のよい絵本だと思います。
絵が素敵☆
「金曜日の砂糖ちゃん」「草のオルガン」「夜と夜のあいだに」3つのお話が入ってます。
どれも、ノスタルジックで幻想的。少し暗めの色でまるで無声映画のような世界でした。
私は特に「草のオルガン」が好きです。
寂しそうな少年が、空き地でオルガン、バッタ、チョウチョやカラスに出逢って明るい表情になった少年が印象的でした。
なんだか子供の時の事を思い出す、そんなお話達でした。
やっぱり酒井駒子さんの絵は素敵★
感動です!
すばらしい!の一言です。以前から酒井さんの絵本は大好きですが、絵の繊細さや子供たちの愛らしさ、ストーリーの奥深さを特に感じさせる一冊だと思います。結婚し、子供がいる私にとって、このストーリー全てが、自分や自分の子供と重なり、じ~んと胸を熱くさせました。本当に本当に素敵な一冊です。
美しい世界
読み終えたあと、やさしく表紙を撫でたくなるような絵本です。
独立した3つの短編で構成されています。
どのお話しも静かに展開しますが最後のお話しには少し肝が冷えました。そしてそれこそがこの本の良さであるように感じました。
酒井駒子流のピーター・パンといった感じです。
「エロチックが満ち溢れている。」
こんな絵本が世の中にもっといっぱいあったらいいな。今すぐにも消えていきそうな空気と時間のニュアンスをこんなに見事に封じ込め、しかも、エロチックが満ち溢れている。すこぶる上質。すこぶる蠱惑的。
異世界を旅してきたような、そこでは不思議な静けさに包まれていたような
180mm×135mmの小型サイズの絵本です。「金曜日の砂糖ちゃん」「草のオルガン」「夜と夜のあいだに」、三つの話が収められています。
本の扉を開いて話に触れると、異世界を旅してきたような、そこでは不思議な静けさに包まれていたような、そんな気持ちになる絵本です。
ひとりの女の子が仰向けになって、すやすやと眠っているところから始まる「金曜日の砂糖ちゃん」。それぞれの絵は、黒、白、赤の三色で描かれています。白く塗られた女の子は、闇の中でぽっと光をともしているかのよう。いちごの赤色が鮮やかです。
虫たちや草花と夢のなかで触れ合っている女の子の姿を、ヴェールの陰から垣間見ている気持ちになりました。
<< 今日 ぼくは さみしいことが あったから >> の文章と、うつむき加減で道を歩く男の子を描いた絵から始まる「草のオルガン」。水色の空、草原の緑。水彩画の色合いが、目に優しく、心に寂しく染みてきます。
男の子が、草原にひっそりと置かれたオルガンを弾くシーン。虫たちやカラスがやって来て、それまでさみしそうにしていた男の子の表情が、ふっと明るくなるんですよね。話が転調して、優しい調べを奏でるこの場面がいいなと思いました。
おしまいは、「夜と夜のあいだに」目をさました女の子の話。ベッドからそっと出た女の子は、さて、何をするのでしょう。
しんと静まり返った時間、どことも知れない世界に誘い込まれるような雰囲気のある話。余韻を残してすーっと話が消えていった時、ぞくぞくっとしました。
玄人好み。
「金曜日の砂糖ちゃん」というネーミングの良さに、
そして花冠をかぶった女の子の表情に、心が震える。
この本は、酒井さんが自分が作りたいように作ったのだそうだ。
売れっ子にならないと好きなように作れない、という現在の出版界の問題も見える。
メガネを外してベッドに横になっている酒井さんの写真を見たことがあるが、
ご自身の描く子どもの寝顔にそっくりではないか!
どこかセクシーな雰囲気のある子どもたち。
母性を持つ全てのひとに(もちろん男性でも)、何かしらささやきかけるような絵本です。
