- [著]矢沢 永吉
- カテゴリ:
- 文庫 (268頁)
- ISBN:
- 4041483026
- 発売元:
- 角川書店 (2004/04)
- 価格:
- ¥ 540 (税込)
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上向きに前向きに生きる
数年前にマスコミで大きく報道されたオーストラリア事件(永ちゃんが30数億円の詐欺に遭う)を中心に当時の心境や再生劇が綴ってある。
普通信頼していた人間に裏切られ、しかも多額の借金まで背負わされたら、人間不信になるばかりでなく、自殺に追い込まれかねないが、永ちゃんはその事件からも「学んだ」として常に積極・上昇志向を持ち続ける姿勢は尊敬に値する。
つっぱり力
かっこいい。男だね、矢沢。
狙われたら、お終い。ってことも受け入れて。逃げないね。つっぱるね。
そうやって生きれば、オレもハッピーって胸張って言えるかな。
もっと気合入れんと、いかんな。
人生の教科書だな、これは。
自分の目標になるような50代は貴重だ。熱くなれる本。
成り上がりから数十年。50歳になった永ちゃんが語る、これまでおこった様々な事件と、彼の半生。考えていること。
そしてこの本のパートナーは再び糸井氏。
すごく集中して読める。1時間程度で一気読み。
自分が50歳になった時に、どんな男になってたいかと思うと、彼のようになってたいなと単純に思ったりもできる。
永ちゃんも言ってる。かっこいい50代、必要だろ?と。お前達もなりたいだろ?と。。
この本を読むと、50代は楽しそうだ。そしてこの本は、自分がパワーダウンしている時に読んだら、パワーがもらえる本だ。
ちょっと醒めちゃってるなと自己分析している人、ぜひ読んでみてください。熱くなれます。
中田英寿を見て
ふと永ちゃんのことを思い出しました。
イチローよりも野茂・新庄・野村克也・中田・長渕そして
永ちゃんの方が大好きです。
なぜかというと、イチローはある意味で環境的にも
時代にも恵まれていたから。もちろん、彼の功績は
凄いし、計り知れないような相当な努力もなさって
いることとおもう。実際、メジャーの同チームで
一番練習するのはイチローだそうだ。
だけど、私にはどうもそうスッと一番凄いねとは言えない。
それは、メジャーに行こうとしたときも反対は少なかった
ことが大きいと思う。野茂が泥を被って切り開いたからだ。
野球を出きる環境もあった。父親がそれなりにサポートして
くれた。という印象をイチローには抱いてしまうのです。
見えないインフラ部分を超一流と世間が決して呼ばない人達
が作ってくれたからだ。
「(巨人と違って)良いプレイをするだけじゃ、客は
来ないんだよね」という野村克也監督の言葉を思い出す。
でも、それが当たり前、野球も良い成績を残す=球団が
儲かって周りの人たちもグッドになるという公式を
作った人たち、公式が壊れかけた時フォローしグレードアップ
させてくれた人たち(新庄・野村)が一番のエリートだと
思うのです。
矢沢永吉もそうだと思う。イベントメーカーの独占を
打ち破ったり知的財産を主張して後進に道を切り開いた。
本能的にやったかもしれないが、筋を通していた。
成り上がりの書評でも書く予定だが、彼がキャロルで
売れながら2〜3万のアパートで銭湯通いの生活をし、
次に備えていた。当たり前だが、なぜそれができたのか。
おばあちゃんの話でそれがわかった。貧乏だろうと
なんだろうと自立、自分で考えそれに全力投球する姿勢
幼少期にそういう人間として基本的な姿勢を自然と養った
んだろうと思った。
自分で決め必要なことは全部やる。全力投球する。
筋を通す。中田英寿をみて永ちゃんを思い出しました。
真人間たるヤザワ!
やっぱり永チャンはグレートだぜ。「成りあがり」でも既に十分グレートだったが、それから20年経って、益々グレートというか人間的な偉大さがいや増した。「成りあがり」とこの本を読めば、小林秀雄が言う一流の人間の全集を読むのと同じ効果がある。矢沢永吉というグレートな人間が向こうから姿を現してくれる。そして、「その人間は諸君に言ふであらう。君は君自身でい給へ、と。一流の思想家のぎりぎりの思想といふものは、それ以外の忠告を絶対にしてはいない。諸君に何んの不足があると言ふのか。」(小林秀雄全集第4巻、P.272)という言葉の含意を乾いた砂が慈雨をしみこませるように理解させてくれる。
僕と同世代の作家、重松清は高校時代に「成りあがり」を20回以上読んだという。NHKのブックレビューでぼろぼろになったその本を見せていた。真人間たる永チャンは真人間たる重松清の心を動かし、その重松の縁で僕も真人間の連鎖に繋がろうとしているように思える。
この本は30代、40代のサラリーマン、それも夢をなくしつつあるサラリーマンに読んで欲しいし、その辺の粋がってるだけの生意気な若造にも読ませたい。
生き方
「永ちゃん」とみなに魅了されている人。どんなところがあるのか、少し怖さが重なりつつ読み始めました。きっかけは単純。尊敬する人が好きだったから。男気とだけで片づけられない人間の生き様。読む人にその価値観を押し付けない。でもかっこよくて。単純で。自分をよく理解しようと努力する。
必死に生きる人はたくさんいるけど、それだけじゃなく。大切なことを守ろうとも努力する。単純なのにすごいなんて。
一生懸命生きる人誰しもに読んで欲しくなる1冊です。
人生の流れを感じますね
ひよっとしたきっかけで読んだんですが、いい年の取り方してます。
かなり偏った表現も目立ちますが、その上に流れる本当の深みのある
言葉に心打たれます。
幸せってレールは、サクセスの隣にあった。には涙・・・
こんな50代を迎えてみたい。
I love you,OK?
レビュアーとしては失格なのですが、人にあまり知られたくない必携の書なんです。
走って帰って、時には部活をさぼって帰って観たリブヤング以来、20数年前からの大ファンで、「成り上がり」は購入することを心に決めてて一杯グッズがもらえると言うことで予約して、資格試験や入社試験、就職してからもいつもケツひっぱたいてくれましたよね。それから20数年、30年近く、件の「アー・ユー・ハッピー?」拝読するまでに時間がかかりました。矢沢さんに恥ずかしいような気がして。あまりにも親父モードにどっぷりとつかってしまい、本著の中の言葉を借りれば「手前の足で立っていない」自身があまりにも情けなくて。
ところが、若き日の(今でも書庫の奥に隠してあるんですが)「成り上がり」同様、飲み続ける酒や、矢沢さんの曲と同じくらい「なあ、負けんなよ、ファミリー、女房、大切にしてやんなよ、自滅してどうすんだよ!オレのサブウェイ特急にはお前の寂しい顔は乗ってないぜ。」と励ましてくれます。
けして、良質の選書ではないかもしれませんし、矢沢さんのカリスマ性を追い求めていらっしゃる方には、矢沢さんも本書の中で書いてらっしゃいますが、”違う”かもしれません。イエ、”誤解”をされるかもしれません。
50前後の疲れたサラリーマンの親父が、I-podでヤザワを聴きながら「なめられてたまるか!」とつぶやきながら前を向いて生きてゆきたい!そんな気持ちにさせられる本です。理屈ではないのかもしれません。
忘れていた、好きなものを好きだと叫びたくなる、そんな気持ちにさせてくれるマイ・フェボリット・ワンな一冊です。
人間くさい永ちゃんが、描かれています
前書「成りあがり」がキャロルを解散し、ソロデビューを果たした後の、永ちゃん28歳の時の本であるのに対し、この本は、永ちゃんが50歳を過ぎてから書かれています。その違いを一言で言うと、前書が突っ張った永ちゃんであるとすると、当書は人間くさい永ちゃんといえるでしょうか。前書が、貧乏だった少年時代からビッグになるまでを、熱い言葉で語っているのに対し、当書では、サクセスをつかんだ後の永ちゃんが、離婚や借金等々、一般の人でも経験すること(といっても永ちゃんの場合、借金の額も人並み外れていますが)に遭遇し、それをどう乗り越えていったかが書かれています。当書を読んで思ったのは「ああ、永ちゃんでも、皆と同じ辛い目に遭うんだ。でも、それをどう乗り越えたかが、やはり永ちゃんだったんだ」ということ。サクセスストーリーを地でいく永ちゃんも痛快ですが、辛い目に遭いながら、それを乗り越えていった永ちゃんも、自分に勇気を与えてくれました。「成りあがり」を読まれた方には、是非、セットで読まれることをお奨めしたい本です。
再生物語に素直に感動
生きる舞台を次々と自ら引き上る、失敗したら方法を変える、彼の生き方が具体的に手にとるように伝わってきます。それできるかどうかは、どれだけこだわり続けて挑みつづけることができるか、そのエネルギーを持っているか、自分自身でエネルギーを生み出すことができるか、にかかっていることがよくわかります。渡部昇一『人間らしさの構造』にある、時代を画する価値観の創造者だと思いながら、本書を読みました。
個人でも組織でも、何を進歩とするかは議論がわかれますが、進歩のためには試行錯誤の機会、やり直しの機会が不可欠であり、自らの中に再生機能を有している個人や組織こそがより進歩するものだと思います。根岸毅『政治学と国家』、同『原理主義と民主主義』は組織について、それらを説いていますが、本書は、個人、組織両面から、まさにみごとに再生してきた彼の生き様を、リアリスティクに描いていると思います。
