- [著]吾妻 ひでお
- カテゴリ:
- 文庫 (219頁)
- ISBN:
- 4041600561
- 発売元:
- 角川グループパブリッシング (2008/08/23)
- 価格:
- ¥ 620 (税込)
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ユーズド商品:¥ 273 より
もう文庫化・・・
もう文庫化されるとは、さすがに思いました。むしろ失踪日記が名作?なだけにそちらが先に文庫化されると思いましたが、会社が違うので無理ですね。
この本を読む際には失踪日記を読んでからの方が面白いです。
吾妻ひでおファンでなければ買わない本でしょうけど、文庫本化されると言うことはそれだけ氏のファンが多くいると言うことで嬉しいです。
DXとついているのは文庫本化にあたってのオマケの部分ですね。
それだけのために新たに買うのも何ですが、買ってしまいました^^;
“他人が読むことを前提とした日記”問題
「まぁ、ホントは読ませるのが日記を本にする目的なんだけど、それを意識しないように描いていったんですね」
「この『うつうつ』は、読者を考えないで描いてみて、どこまでおもしろいものができるか、という実験でもあったわけなんです」
この相反しているようにも、同じことを言っているようにも思える2つの自意識。“他人が読むことを前提とした日記”問題はブログ隆盛の今、吾妻ひでおだけの問題ではない。もちろん『うつうつ』の商品価値は“有名性”に負うところが大きいわけだけど(さらに「失踪」のヒットが本書の商品価値を倍増させたのは言うまでもない)。
いやぁ「失踪」のインパクトは無いものの、この日記も、まさに“うつうつ”と面白いなぁ。特に、アルコールの代替とも思える中毒的な読書履歴!著者は「本を読む目的は娯楽と現実逃避」って書いてるけど、まさにその通りだと思う。さらに表現を変えれば、“パラレルワールド”ってことだろうか。現実以外に本というもう一つの世界、避難所を持つことで、現実を生きるのがだいぶラクになる、という。この「うつうつひでお日記」っていう“虚構の現実”も読書と同様のパラレルワールドではある。ただこっちは読書と違って、それ自体が現実のメシの種でもあるって二重性がある訳だけど。
“他人が読むことを前提とした日記”というメタ性。同じ一日を2度描いちゃうあたりは絶対無意識じゃなくてSF的なお遊びだと思うけど、そういった現実と虚構の綯い交ぜが芸になってる。断ロリ会の例会に出席したり、ミャアちゃんにツッコまれたりとか。家族の存在を消去しちゃってるところとか。私生活の切り売りでも、私小説では出来ない漫画表現ならではの芸が随所に見られる。
それにしても著者も知らない本の売れ行きを他の出版社が把握している、っていうサラ金まがいの情報化、マーケティング志向って明らかにクリエイティヴの芽を摘んでるよね。
書き下ろしを読む為に
前にでた本を持ってても書き下ろしと、江口寿史先生のあとがき、読むために買っても価値があります、まったりした感じが好きです、山なし落ちなしでもいいです、もっと日記本だしてください。
