- [著]吉村 達也
- カテゴリ:
- 文庫 (374頁)
- ISBN:
- 4041789737
- 発売元:
- 角川書店 (2003/01)
- 価格:
- ¥ 780 (税込)
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他の吉村作品とは少し違う印象。
吉村さんの作品は何冊か読みましたが、非常に読みやすく「ライトホラー」という印象が
強くありました。贅沢を言うと、もう少し読み応えが欲しいという感触があったことも
否めません。
こちらの作品は吉村作品の中でも「詰まった」作品ではないでしょうか。
超能力(?)のようなものを持った登場人物も飛躍しすぎることがなく、
他の登場人物もキャラクターがしっかりして作品全体の魅力を高めています。
また、主人公と同じように、彼女が見る悪夢の正体を知りたいという好奇心で
読み進めることができました。
樹海の持つ暗さと魔力を生かしつつ、ホラーといったジャンルの中にも、
少しファンタジー要素も入った作品だと思います。
この本は何度でも読みたくなります
普段ホラーは怖くて読めないのですが、何気なく購入しました。
数ページ読んだだけで非常に引き込まれました。
繰り返し見続ける夢の意味、真実に迫る中語られる人間の可能性、真実に辿りついた時の衝撃
途中語られる内容はすごいです、この部分だけでも何度も読み直してしまうくらい。
「良い本読んだな」と思えました。
この作品の登場人物は著者の他の作品でも登場しているようですが
他の本を読んだことが無くても位置づけ、流れはちゃんと掴めます。
もっと感想を書きたいのですがネタバレになってしまうので、諦めます
本当にお薦めの一冊です
著者流オカルト的哲学
「卒業」「樹海」「時計」の順番で著された3部作。この順番で読むと、作品の奥行きが広がるが、単独で読んでも十分に堪能出来る。本書では、物理学(電磁気学)、大脳生理学、「認識」に関する現代の哲学などについて、延々と解説されている部分がある。これらの部分は、まるで大学の授業の様で退屈だった。ところが、論理が途中から飛躍してゆき、超常現象の科学的?説明や宇宙や人間の真理といった、スケールの大きい話題に到達する。この理論をもとに、物語が組み立てられている。ただし、この理論は、傍証が無く、著者の持論にとどまる。
たとえ持論の域を出なくても、これらの理論の着想は卓越している。
それに従って繰り広げられる、青木ヶ原樹海での攻防は、
空想的だが現実感を伴い、なかなかの恐怖だ。
ただ、樹海で得られるべき真理とは、意外にも個人的な身の上だった。
もっとスケールの大きい真理なのではないかと期待したのだが、、、。
本書文庫の表紙は工夫されている。
物語の象徴であるゼロという文字が、
夜行塗料により浮かび上がる。
娯楽ホラー小説として、大変優れている。
素晴らしい話
前作(卒業)と比べて、こちらの方が面白かったと思います。
ストーリー展開が面白かったし、前作とのリンクも多すぎず、少なすぎず良かったです。また、終盤の電子とか記憶、記録等々の話も凄い発想だな、と思いました。
卒業、時計(次回作)と併せてお勧めしたい本です。
ただの「ホラー」ではないっっ!
私はこの本を店頭で何気なく手に取りあらすじを読んでから
購入したのですが読み終わった後、
「この本の中身はホラーという一言では片づけられない」と思いました。
全体を通じて『電磁波』をテーマに持ってきており、
「テレパシーはある人間が無意識のうちに思考電磁波を送信し
それを他人が受信することによって成り立つ」など、
今までは超能力や非現実的なことと考えていたものが
全て電磁波によると描かれているのです。
その説明も少々専門的ですがわかりやすく妙に納得してしまうのです。
しかしその反面、自殺の名所と言われている青木ヶ原樹海が舞台であったり、
突然意味不明の言葉を発しながら大量の泡を吹いて倒れてしまったりと
ホラーに必要な不気味な設定や表現もたくさんあります。
ただのホラー小説ではないことは確かです。オススメします。
