- [著]坂東 真砂子
- カテゴリ:
- 文庫 (344頁)
- ISBN:
- 4041932025
- 発売元:
- 角川書店 (1996/08)
- 価格:
- ¥ 620 (税込)
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生と死
四国を舞台にした物語です。
四国にまつわる昔話などもあり、
日本の神話や郷土の歴史に興味がある方にはおもしろいと思います。
この本を読んだ後、四国に行くのもよいかもしれません。
内容としては、怖いとは思いませんでした。
どろどろした描写もなく、怖がりの人でも読めると思います。
どちらかというと、生と死が交錯する、人の感情がぶつかりあう、
ということがメインです。
生きている人は変わっていき、死んでいる人は、昔のままの姿で再会する。
「死んだら全て終わりなのか」という死者の質問に、
ちょっと考えさせられました。
死者と生者
『死国』のには死者と生者の戦いもテーマになってると思う。
最終的に死者が生者に勝ってしまうような終わり方で
ちょっと後味が悪いのだけど・・・
でも坂東作品にはそういうの多い気がします。
生者として生を全うしたのは日浦康鷹くらいじゃないでしょうか。
今後の比奈子にも期待だけど、文也の霊が見つめているようですね。
文也が莎代里の視線を求めたように、比奈子も文也の視線を求めて
文也と同じように不幸な恋愛して
最期に死んでしまうような暗示を感じるのですが・・・
お遍路さん必読
私自身がお遍路中なもので興味深く読ませてもらいました。
多くのお遍路が四国を常に回っていること自体が、
ある大切な意味を持っているという話は
(著者オリジナルの説だとしても)
妙に説得力があります。
「狗神」もそうでしたが、四国の匂いが濃厚な一冊です。
怪談の愉しみ!
ホラー小説は、怪談話に近づく程に怖くなり、面白くなる! 本書のプロットはかな~りわざとらしいし(偶然があまりに多い)、余計な感情描写が目に付くが、ストーリーは最高だ! あり地獄の如く、どんどん深みに引き込まれてしまう。その深みとは、きわめて土着的なテーマ=神道。だから怖い!
現実感のある非現実な出来事
東京でイラストレーターをしている明神比奈子が、小学校時代を過ごした四国の矢狗村を20年ぶりに訪れるところからストーリーが始まる。比奈子は、そこで初めて小学校時代に一番仲の良かった日浦莎代里が、既に事故死していることを知るが、幼なじみを中心とした矢狗村の人々との日常が綴られていく。しかし、いつしか非現実的なことが起こり始め、最後には世界の秩序を崩してしまうようなところまでストーリーが展開していく。
そこに至るまでの描写が見事で、非現実的な出来事を現実感を持って読みとることが出来る、不自然さのない、迫力あるホラー作品となっている。☆5つとしなかったのは、比奈子の村への再訪や、莎代里の事故死などに、運命めいたものを感じさせるストーリーになっていなかったからである。
ラストはちょっとビックリ
「八つ墓村」のような、おどろおどろしい恐さは感じない。これは、矢狗村の人たちが結構
普通の俗人だったりするからかな。物語序盤(と言うか読む前の内容紹介)で誰が化けて出る
のか分かってるし、抗えない圧倒的な力 みたいなものも無いし。
でも、「四国は死国」云々の伝承物語は面白かったし、ラストシーンには驚かされた。
