- [著]今邑 彩
- カテゴリ:
- 文庫 (410頁)
- ISBN:
- 4041962021
- 発売元:
- 角川書店 (1999/08)
- 定価:
¥ 840 (税込)- 在庫状況:
- 在庫なし
ユーズド商品:¥ 1 より
面白いです!
どうもタイトルがおどろおどろしくて、読むのをためらっていたのですが、
これがなんと、良くできていて最後まで一気に読みました。
最近読んだ本の中では一番良かったです。
最初の平凡な生活の様子から一変。
悲惨な殺人事件が起きます。
そして主人公が自分のルーツをたどるべく、母の故郷に行くのですが、
恐ろしい村に静かに入り込んでしまうストーリーの、何と自然なこと!
思わず引き込まれます。
特に第一部の余韻を残した終わり方と第二部のつながりが見事だと思いました。
予想を超えたラストで、次作「翼ある蛇」への期待がいっぱいで読み終えました。
集団的狂気
本書は著作順に蛇神、翼ある蛇、双頭の蛇と続くシリーズ作の第1作で、いずれも日の本村を舞台にした同じ背景を持つが、それぞれの物語は独立している。本書の内容は古事に対する盲信というより妄信と呼ぶべき使命感に基づいた、村ぐるみの集団的狂気を著している。それが卓越した心理描写と驚くべき残酷さと共に描かれており、ある種の幻想的雰囲気も漂っている。
本書の中で幸福はけっして一人ではやって来ず、必ず不幸と双子でやって来る、と述べられているが、これは世間一般に当てはまる事だと思う。特に結婚に関しては、そういう側面が強いだろう。しかし、この事は本書には当てはまらない。本書では個人レベルでは、わずかな幸福ときわめて大きな不幸が双子でやって来ている。それでも何が日の本村の人々の狂気を駆り立てるのか?
本書には一刻も早く先を読みたくなる緊迫感に満ちている。
謎と伏線がふんだん
謎と伏線を多く散りばめて、先を読まずにはいられない話の展開が上手い!
あと、誰が味方で誰が敵なのか分からない緊張感は、八つ墓村のよう。
日の本村という田舎の蛇神信仰とそれに翻弄される主人公の話だけど、日本の蛇神信仰の歴史
なんかの神話解説もこれが結構面白い。
ラストはあまり好きな終わり方じゃなかったけど、これは好みの問題かな。
「蛇神」シリーズ第一弾
新橋の老舗蕎麦屋で、若女将・倉橋日登美と彼女の娘・春菜以外の家族が惨殺される。それがきっかけで自分の出生の秘密を知った日登美は、母親の生まれ故郷・日の本村を初めて訪れる。そこでは千年以上前から続く秘祭が今でも行われているのだが、その秘祭とは…。「蛇神」シリーズの第一弾。読んでいるうちに日の本村が現実に存在するように思えてくる、今邑彩の筆力がすばらしい。日の本村や秘祭についての秘密が知りたくなり、読み出すと止まらなくなる。
