- [著]ジョージ・オーウェル
- [著]George Orwell
- [翻訳]高畠 文夫
- カテゴリ:
- 文庫 (280頁)
- ISBN:
- 4042334016
- 発売元:
- 角川書店 (1995/05)
- 価格:
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単にソヴィエト批判ではなく。
オーウェルの小説作品の中では最も評価の高い一作。この角川版では他にも短編(名作「象を撃つ」ほか)が幾つか収められてるが、こちらも良い作品だ。
「動物農場」は一般に社会主義者オーウェルがスターリニズムを批判した作品として紹介されるが、各地の貧民街、植民地ビルマやスペイン内戦などを実体験した作者による「権力のシステム」の描写は、結果的に単にスターリニズム批判に終わらず、どこの国でも存在する官僚社会・現代管理社会の姿を描くことに成功している。「おとぎ話」と銘打つだけあって非常に読みやすいが、世間のことがある程度分かった大人になってから読み直した方が、心寒く味わえる寓話だ。
オーウェルは決して巧い作家ではないし小説作品の数も少ない。だけど、「正しいことが書かれていること」は中身の無い小説技法より遥かに重要だ、という見本のような作家である。
傑作
本著で独裁者となる豚。豚と言うのは非常に賢い動物である。
東アジアの代表的共産主義者を思い浮かべると
毛沢東・金日成・金正日おお!!見事に皆肥えている!!と馬鹿なコト思いつつ読了。
まず見事に共産主義の勃発とやり方を上手い具合に描いていて驚く。
世に発表されたのは1945年だそうだが、その後の冷戦を予期したかのような内容。
毛沢東が本著を読んでればばもうちょっとはマシな中国になっていたかも知れない。
オーウェルの体験談「象を射つ」は植民地支配における白人の葛藤が臨場感のある
描写で表現され面白い。
作者の人生は波乱で興味深く、ビッシリと書いてあるオーウェル解説がありがたい。
歴史は繰り返す 今そこにある事実
ストーリーとしては人間に家畜として扱われていた豚などが人間に反抗して
自分たちの社会を結成する。しかし、その社会は機能せず社会風刺した物語。
当時、社会主義を痛烈に風刺した小説として注目されました。
そして現在は中国を痛烈に批判している小説に感じられます。
現在、中国はチベットへの動乱を始め、法輪功を迫害しています。
法輪功とは心身の健康のためにやっている気功をやっている団体。
莫大な人数の人々がこれを行い、中共政府はその団体を脅威に感じて
その無実の人々を捕まえて、臓器狩りを行なっています。
摘出された臓器は高額で不法に売買されている模様です。
全く動物農場がまた人間の下に戻り、家畜として扱われ最期に食肉として
と殺されるされるように中国国民も同じ扱いを受けています。
過去の名作としてでなく、現在起きている出来事と照らし合わせて読まれると
さらに実感が湧き上がるはずです。
途中はすごく引き込まれるのに、読後感は最悪。
途中はすごく引き込まれるのに、読後感は最悪。
それでも、内容的には星五つをつけざるをえないのが憎いオーウェルのオーウェルの真骨頂。
表現の端々に後の作品である1984を思わせるものがあり、大変興味深かったです。。。
人文学系を研究している方は教養として外せません。
一読をお勧めします。
Humorous, Cynical, and Sad
What a humorous, cynical, and sad story this is!
We always need to think over whether our country itself have been administrated like the Animal Farm without knowing it. Also, we shall consider our own philosophy and decision about the roles in the communities. Which would you like to choose, Napoleon as an autocrat, or, Boxer as an ignorance and innocence follower? I prefer Boxer to Napoleon, but I have no idea, I don't want to be a follower of anyone else.
真実のおとぎ話
読んでいて豚達の不条理に怒りを覚えました(笑)まあパロディとして笑いながら読むもんなんだろうけど。。。
下に書かれている方もいますが、この話は現在の日本にも通じる話だと思う(どこぞのスポーツ界とかね)。働く動物達=人間達となるわけで、無知であるがゆえにお上の策略になんとなく納得させられ、結局騙されている弱い人間は現在もたくさんおり、そして自分もそういう人間の中の一人だったんだと気づけたことがこの本を読んで良かったことです。
イギリスでは 教科書に載っているくらい有名で、暗誦させられる事もあると聞く。
高校の時 影響を受けた本の一つ。1945年初版。
イギリスでは 教科書に載っているくらい有名で、暗誦させられる事もあると聞く。反社会主義(スターリン批判)の教材として使用されているとの事だ。
僕にとっては これを読んで右も左もつきつめれば一緒だと感じた書である。
(原題Animal Farm)飲んだくれの資本家=農場主を追い出して理想的な農場を築こうとした動物達。
農場主を頭のいい豚が全員を導いて革命成功!
豚の秘密警察になる犬、従順な羊、
豚の労働は知恵だと 農場主の家に住みだし いつのまにやら 豚が2足歩行していた。って感じで
あわせて
『1984年』(1949年) も 読まれる事をお勧めする。
全体主義社会の陥穽
(あらすじ)
- - -動物たちは飲んだくれの農場主Jonesを追い出して搾取のない理想郷を作ろうとするが、最終的にはNapoleon(ブタ)による恐怖政治と搾取が猖獗をきわめる専制社会となってしまう。- - -
本作品は、スターリンの率いる旧ソ連の共産主義社会を風刺する作品として有名です。読む前は難解な本を想像していましたが、読んでみたら逆でした。ストーリーは単純明快、英文も(比較的)平易です。薄い本なので、英語に慣れていればすぐ読み終わります。
民主主義社会にはいろいろ欠陥がありますが、全体主義社会よりはマシだと私は思います。その最大の理由は「全体主義社会では少数の人間の犯した過ちが国全体に及んでしまう」からです。本作品ではそれがとても分かりやすく描かれています。
また、共産主義云々といった文脈を離れて一つの童話として見ても本作品は完成度が高く、子供でも楽しめる傑作に仕上がっています。登場する動物たちはあまりに人間的で(しかも私は獣医なので)思わず感情移入してしまいました。
ちなみに本作品の登場「人物」と実際の人物との対応関係を考えてみると面白いかもしれません。たとえば・・
Jones;ニコライ2世、The Old Major;レーニン、Napoleon;スターリン、Snowball;トロツキー、Dogs; ソ連秘密警察NKVD。(ちなみにWindmill;スターリンの五カ年計画、 Frederick`s Farm & Pilkington Farm;西欧諸国?)
共産主義の悲しい歴史
オーウェルに対しては、”カタロニア賛歌”でのスペイン内線の経験や、代表作である”1984””動物農場”の反共産主義的な内容の作品群で、
勝手にペンによって戦う新聞記者のようなイメージがありましたが、実際は、そんな経歴は前々ないみたいです。
イギリスの名門高校を出ながらも、大学にいかずにあっちこっちで、ふらふらしながら、その経験を通じて評論と政治的文章を磨いたようです。食えないインテリ崩れみたいな感じですかね。
生きてるときは、あまり評価されなかったみたいですが、本作品におけるスターリン独裁の共産主義に対する批判的な風刺はすばらしいの一言です。
特に実際の人物を動物に当てはめ、ソ連という国を農場に例えて物語にするアイデアが秀逸。
しかも、それぞれの動物と現実の対比(ぶたは頭が良いので働かずに搾取する、とか、ロバは理想を信じてひたすら労働によって身を削るなど)がとてもぴったしでで、この辺りのうまさは、素直に”技あり一本!!”ですね。
レーニンが提唱した共産主義の理想が歪んでいく悲しい歴史が理解できます。ロシアの歴史をちょっとでも知ってると、より作品のすばらしさが理解できます。
権力を持った人の豹変振り
オーウェルの有名な小説です。高校生用にリライトされたものを以前に読んだことがあったので、内容はわかりやすかったです。初めて読むペーパーバックとしても読みやすい部類に入ると思います。権力を持つようになった人の豹変振り、権力者の言いなりになる大衆。人間がいかに愚かな動物であるかを風刺している作品です。
