- [著]ダン・ブラウン
- [翻訳]越前 敏弥
- カテゴリ:
- 文庫 (296頁)
- ISBN:
- 4042955037
- 発売元:
- 角川書店 (2006/03/10)
- 価格:
- ¥ 580 (税込)
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虚実合わせたうまいストーリー
上中下巻と聞いてボリューム多そうだなと思ってちゅうちょしてたんですが、
いざ本を手にとってみると、1冊あたりは300ページ無い感じで、通勤時間に読むのには
手頃なサイズでした。
話もスイスイ進んでいくので、上巻はあっという間に読んでしましました。
巻頭カラーで作中に出てくる絵画の写真が出てくるのがいいですね。
私は映画を既に見ていたので、話にすーっと入っていけたんですが、キリスト教がテーマなので
なじみがない方は、映画も合わせて見るといいかも知れません。
どちらが先でなきゃいけないってことはないと思います。
ストーリー良し。ウンチク最高。しかしどこまで真実?
映画を見たので旅行中の時間つぶしに読み始めましたが、上中下巻を一気に読みました。
というより、一度読み始めると止まらなくなってしまいました。
ストーリーは、敵味方の動きが激しいなど展開が早く、絵画の解釈の説明や暗号解読などにずいぶんと引き込まれます。
ただし、キリスト教やヨーロッパの文化に詳しくないせいか、最後の結末は肩透かしを食ったような感がありました。何だか「マトリックスシリーズの最終巻を見た時」と同様な印象です。キリスト教に関連した話と言うのは、最後明確な結論というのは避けるものなのでしょうか?
それはともかく、絵画の解釈、象徴の記号など明日から使える雑学のようで大変興味深い蘊蓄が詰まっています。願わくはどこまで真実かがはっきりとわかると良かったのかもしれません。
確信犯的な、著者の「行儀の悪さ」
本書は全世界でベストセラーとなり、
特にキリスト教世界では一部で物議をかもしたミステリー全三巻です。
内容をかいつまんで言うと、
ルーブル美術館館長の殺害の捜査協力を求められた大学教授と、
被害者の孫でもあり暗号解読のプロでもある女性とが、
残されたダイイング・メッセージを解明しつつ、
事件の真相と、その背後にある謎に迫るというものです。
わずか一日の出来事!が三冊にまたがる大著となってしまったのは、
謎の解決に必要な知識にまつわる膨大なウンチクが展開されるからです。
それは、ダヴィンチの絵画等に隠された、
キリスト教にまつわるタブーであり、
「聖書物語」レベルの知識がある方は、
きっと知的好奇心をくすぐられることでしょう。
他方、敬虔なクリスチャンにしてみれば、
「あなたはね、パパの子じゃないのよ」的な、
自分のアイデンティティを覆されかねないようなことだけに、
衝撃を与えたのも無理はないでしょう。
ちなみに、本書が批判を浴びた原因は、
もっぱら著者の不適切なまえがきにあります。
いわく、本書の内容は正確な事実に基づいている、と。
もちろん、本書が示しているのは大胆な仮説に過ぎません。
とはいえ、著者の問題意識は傾聴に値しますし、
個人的には本書の内容が真実であった方が面白いとも思います。
むろん、われわれ一般読者は単純なフィクションとして、
また、キリスト教世界への関心の入り口として本書を楽しめばよいと思います。
映画を見てから
映画を見てから本を読むとよいか、本を読んでから映画を見るとよいかは、
キリスト教あるいは、西洋の歴史に対する興味、知識によるかもしれません。
キリスト今日、西洋の歴史にあまり興味がなければ、映画をお勧めします。
話の流れは映画の方が掴みやすい。
キリスト教あるいは西洋の歴史に興味がある方は、小説を読んで、その内容が、
映画にどのように反映されているかを確かめながら、
ルーブル美術館などの映像を楽しむとよいかもしれない。
ダ・ヴィンチ・コード
この本書いた人、こんなにいろいろ思いついてすごく頭いいんだろうなー。
物語の感想よりもまずそんなことが頭に浮かんだ本。
キリスト教の知識がないと読んでもハァ?です。
話題になっていたので読んでみたのですが、話題になるほど面白くはなかった。
まず、キリスト教の知識がないため、背景がよくわからない。
大した暗号でもないところで、非常に頭を悩ます。一方、非常に難解と思われる暗号があっという間に解けてしまう。ちょっとご都合主義な感じがします。
ただ、ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」に関する発想等は面白い箇所もあります。
5月頃、映画が公開になるようですが、どうでしょうかねぇ。
最高の建築家?
「この小説における芸術作品,建築物,文書,秘密儀式に関する記述は,すべて事実に基づいている」と前置きされてはいるものの,残念ながらこちらの知識不足ゆえどこまでが史実でどこからが解釈なのか全く判断つかないが,かつて直接対面した「モナ・リザ」や「最後の晩餐」などの独自解釈にはある意味,興味深いものもある。
そういえば今から3年ほど前に,ミラノを訪れた際に,サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にえらく高額の入場料を支払って修復直後の「最後の晩餐」を見たのを思い出す。キリスト教については良くわからないので,その部屋全体を意識した遠近法の見事さにただ感心していたが。
ダ・ヴィンチといえば,丹下健三をして最高の建築家と言わしめた,同時代(イタリア・ルネサンス期)のもう一人の万能人,ミケランジェロとの関係も非常に気になるところ。
やや肩透かし
期待度200%で読んだせいか、大感動まではいきませんでした。
よく練られたストーリーや仕掛けはさすがですが、はじめ、『ダ・ヴィンチ』の絵の中に隠された謎解きをひたすらするのかと思っていたので、やや肩透かしを食らいました。
これが本当なら、インディ・ジョーンズの『聖杯』ってあるわけないんだ、と思ってしまいました。
良く考えたなぁ
事柄の背景はしっかりと実際の事柄に基づいて話が進んでます。
上・中・下と読んでみた印象としては、良くこんな話考えたなぁと思いました。
そりゃ小説ですから、当たり前ですけども。
歴史的なこともちゃんと書かれていて、いいと思います。
でも、詳しく書かれていたとは思いますが、ちょっと深すぎて
よく判らないなって感じでした。
それが書かれているからこそ、謎が解かれていく、と言うことでもありますが。
ストーリーとしては面白いと思います。
終わりが結局何?と言う感じですが。
歴史的な背景を把握するも、ちょっと大変かなと思いました。
完全に話題先行、営業優先、読者はどこに?
まず、3冊に分ける理由がない。商売上の理由意外は。
次に文章がつまらない。読んでいるうちにネタが種切れ。
更にプロットも生半可で練れていない。
同じテーマでこれよりも早く出版されて、文章もプロットも優れている、坂東真砂子の「旅涯ての地」のほうが良い小説です。
良い小説とは、読者を物語の世界に引き込んで、読み終わった後に考えさせる小説です。
物語の余韻を残すのです。記録に残る小説よりも、記憶に残る小説が良い小説です。
残念ですが「ダ・ヴィンチ・コード」は良い小説の資格を備えていませんでした。
