ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)

  • [著]中島 義道

カテゴリ:
文庫 (238頁)
ISBN:
4043496028
発売元:
角川書店 (2003/08)
価格:
¥ 500 (税込)
在庫状況:
通常24時間以内に発送
Amazon.co.jp で商品情報を見る

ユーズド商品:¥ 214 より

この商品をブログに貼り付ける

2,784 位
評価: 4.5

Amazon.co.jp

誰かを嫌いになること、誰かから嫌われることは、つらく、不快で、いけないことだと考えがちである。著者はそんな「常識」に疑問を投げかけ、日常的に人を嫌いになるということは、好きになることと同様にごく自然であり、「嫌い」としっかりと向き合うことが人生を豊かにしてくれると説く。

著者は、東大人文科学大学院、ウィーン大学哲学科を修了した哲学博士であり、ドイツ哲学、時間論、自我論が専攻の電気通信大学教授である。本書の土台となっているのは、著者自身が「これまでの長い人生において、むやみやたらに他人を嫌うことがあり」、妻と息子からは「ある日を境に激しく嫌われるハメに陥った」という切実な現実である。

本書では、「嫌い」を引き起こす原因として、相手が自分の期待にこたえてくれないこと、嫉妬、軽蔑、無関心、生理的な拒絶など、8つを挙げて解説している。著者自身も書きながら「私が嫌っている膨大な人々の顔が眼の前にブンブン蝿のように登場し、その迫力に押しつぶされそう」だったと「あとがき」で述べているが、読む方も、自分が今までに嫌ってきた人、嫌われてしまった体験などを次々と思い出し、その原因に改めて納得したり、せっかく忘れていたのに今さらまた思い出してしまったことへの不快感にさいなまれるかもしれない。しかし、「嫌い、嫌われる」という苦しい関係は、一面では「自分を反省させてくれ、警告を与えてくれ、まことに有益」と指摘されると、確かにそうだと溜飲が下がる。自分が誰をも嫌わず、誰からも嫌われずには生きてはいないという事実に、少なからず罪悪感を抱いている人は、一読してみてはどうだろう。(加藤亜沙)

2008
05/14
Wed

嫌うということは?

66.7% (2 / 3)
[No.20] posted by seiji

タイトルに惹かれて買いました。読み進めていくと、嫌いになる理由がこれでもかこれでもかと、たくさん出てきます。
自分がタイトルの意味を取り違えていたのかも知れません。
「人を嫌うということはどういうことなのか?」そういう事が書いてあると思ったんですが、「嫌われるのは仕方のないこと」とか書いてあってがっかりしました。
どういうときに嫌われるとかそういうことじゃなくて、「人を嫌うということはどういうことなのか?」というもっと感情の深い部分にまで言及して欲しかった。

2008
04/24
Thu

言いたい事を勘違いせずに理解するには、同じレベルの苦しみが必要なのかも

100.0% (2 / 2)
[No.19] posted by jiateng4

著者が妻と息子から徹底的に嫌われたと言う経験から、「人に嫌われること」そして、その結果として、「人を嫌う事」を、感情を全く排除して分析、考察した珍しい本です。
読み進むうちに、「この人はウツではないのか?」と感じる点が多々ありましたが、それは読み手の読解力不足だったのだ、と言う事が最終章を読むに至って理解できました。
この人は本来はとってもピュアでA感受性が強く、そこに生来の頭脳の明晰さがあいまって、本書のような貴重な本が生まれたのでしょう。

とは言え、著者の主張を全面的に同意できないので、星は4つにしました。

2007
02/11
Sun

敵は内に有り

83.3% (5 / 6)
[No.18] posted by カラバ侯爵

「嫌う」キッカケは他から齎されるものの「嫌う」という心情を維持し続けるのは自身の判断に過ぎない。
斯く理解すれば、やたらと腹を立てることもなく、気まずい関係を築くこともなくなるでしょう。

名著っ。

2007
01/31
Wed

読んだ後の不快感ときたら....

22.8% (13 / 57)
[No.17] posted by RottenTomato

最初の「はじめに」だけ立ち読みして、惹かれたので買って読んでみたのですが....
何というか「世の中にここまで他人の意識に気になる人がいたのか!」とビックリしました・・・。
そもそも嫌うという事に対して著者が過敏になり過ぎているだけの話で、全然説得力もないし、著者が言っている事は全部被害妄想にしか聞こえませんし(最初の部分で言えばウィーンの高級レストランでの他人の視線の話ですとか)。
そこまで気にしないでもいいと思いますがね。
著者が著者自身を何とか納得させるために、自分のために書いた本でしょう。
........あっコレ最初のページで本人が言ってますね。確信犯でしたか・・・。

2007
01/13
Sat

嫌いな人がいないなんて嘘っこ

80.0% (4 / 5)
[No.16] posted by はまさん

誰のことも嫌わないと宣言していたって、実際はどうだかわからない。
現在嫉妬し嫌っていることを悟られたくないのは、自尊心を傷つけられるから。

過去の嫉妬は語りやすい、狭量であった過去から自分は乗り越えて大きくなったことを自負できているとアピールできるし、自分より優位なものを認める愛すべき人間能力として歓迎されるからだと言っている。

今まで意識していないで利用していた、人間くさい「嫌い」を出している部分も実はそんな人間くささを愛してほしいなんて意識があったのであろうと本書で確認できたところが自分ではおもしろかった。

いままでの自分の経験を重ね合わせて読める本で、実際に嫌いに悩んでいることをなんとかする「ハウツー」ものではないので役に立つかはわかりません。

2006
08/27
Sun

嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ!

92.3% (12 / 13)
[No.15] posted by C-Sky

「全ての人を好きになる事はできない」ということを、誰しもどこかしらで悟る。
ただそれを押さえ付けるか受け入れるかどうかについては意見が分かれるだろう。

この本は、「誰かが嫌いである」ということを自分の中で圧殺せずに受け入れることを薦め、「さらっと嫌いあう」ことを提唱しています。

この言葉をどう感じますか?本書を手にとって、ご判断されることをお薦めします。

2006
07/20
Thu

人は理不尽に嫌う

88.2% (15 / 17)
[No.14] posted by 読者

哲学の人、中島義道氏(電気通信大学にお勤め)が
人を<嫌う>という人間のアリカタを
これでもかとしつこく、かつ誠実に叙述した本。

実際の人間関係に直接役立つか?と訊かれれば
「どうかな」と思いますが(からだを変えるのは難しい)、
氏の提示した<嫌い>の分類モノサシによって、
自分の(あるいは周囲の)<嫌い>の感情を、
無理に封じ込めることなく
具体的・客観的に位置づけることはできます。

「今感じている<嫌い>のレベルはこのあたりだな」

「なるほど、こういう原因で<嫌い>が発生してくるんだな」
(中島氏は8つの原因を挙げます。壮観です。)

<嫌い>をごまかすツラさ・怒り・居心地の悪さを感じている人は、
視界が開けるでしょう。その先は、茨の道かもしれませんが。

2006
03/07
Tue

バイブル的存在の一冊

94.7% (36 / 38)
[No.13] posted by SPYGL@SS

人に嫌われるようなことをしなければ、人から嫌われることはないのだと・・・
かくもおめでたくも幼稚な私の目から、うろこを全部剥ぎ落とし「嫌い」の正体を一から手ほどきしてくれたバイブル的一冊。
「嫌い」は相手の主観および好みに支配されるという、この極めてシンプルな(シンプルなだけに嫌われている当人はもはや手の下し様がないという)構造を知り、
当時身に覚えのない・・・こう言うこと自体そもそも嫌ってくれといわんばかりの傲慢さと無自覚で自分でも恥ずかしくなりますが・・・嫌われ方で心身症すれすれまでいっていた状況を救われました。
本当に本好きでよかったと実感した一冊でもあります。
「私の嫌いな10の人びと」のルーツをなす作品です。
こちらから中島さんにはいられた方にぜひ一読をおすすめします。

2005
12/14
Wed

嫌いの理由

100.0% (14 / 14)
[No.12] posted by muiku

妻子に嫌われ、異国で別居生活中の著者がひとを嫌うという感情に興味を持ち、言及した本です。
嫌いな理由を理解できている人は少ないのではないでしょうか。この本では嫌いという感情の原因を分類し、解説しています。よくよく考えてみると他愛のないことで嫌いになっているものです。どうして相手を嫌いなのか理解することは精神安定上とても大切でしょう。極論が過ぎたり、著者の個人的な意見が入っている部分はありますが、非常に勉強になります。

2005
09/14
Wed

不思議な夫婦

94.7% (18 / 19)
[No.11]

 親の激しく醜い夫婦げんかを見て育ち、こんな夫婦だけにはなりたくないなぁーと思っていました。
 気がつけば自分の恋愛は、けんかを避けているうちに修復不能なとこまで来ていたり、初めてのけんかで別れたりの繰り返しでした。
 いったいどうしてだろうって常々不思議だったのですが....。
 愛し合う限り、嫌いあうことも同時進行なのだというこれまた不思議な解説が妙にふに落ちた感じです。
 なるほどね、そうだったのか。


CD・DVD・楽器 | インテリア・寝具・収納 | おもちゃ・ホビー・ゲーム | キッズ・ベビー・マタニティ | キッチン・日用品雑貨・文具 | ジュエリー・腕時計 | スポーツ・アウトドア | ダイエット・健康 | 水・ソフトドリンク | パソコン・周辺機器 | バッグ・小物・ブランド雑貨 | レディースファッション・靴 | 花・ガーデン・DIY | ペット・ペットグッズ | 家電・AV・カメラ | 車・バイク | 食品 | 美容・コスメ・香水 | 本・雑誌・コミック | 旅行・出張・チケット | 不動産・住まい | 学び・サービス・保険 | 百貨店・総合通販・ギフト | デジタルコンテンツ | 車用品・バイク用品 | インナー・下着・ナイトウエア | 日本酒・焼酎 | ビール・洋酒 | スイーツ | 医薬品・コンタクト・介護 | メンズファッション・靴