みぞれ (角川文庫)

  • [著]重松 清

カテゴリ:
文庫 (419頁)
ISBN:
4043646062
発売元:
角川グループパブリッシング (2008/07/25)
価格:
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3,720 位
評価: 4.5
2008
11/11
Tue

痛みとあたたかさ

[No.7] posted by xapy

重松さんの作品を初めて読みましたが、他のレビューに違わず、どれも心に残るあたたかい作品でした。ここにでてくる人たちは、みな正面きって“幸せ”とは言い切れない人たち。みな、ごく普通に生活しているけれども、何かしら心に痛みを持っています。だから他の人たちの何気ない言葉に傷ついたり、自分を責めたり、“しょうがないよね”ってあきらめたり。。。そして、どれもハッピーエンドというわけでもない。でも、だからこそ等身大で、あたたかいんです。ここに描かれている情けない気持ち、切ない気持ち、悲しい気持ち、優しい気持ちは、立場が違っても、きっと共感できます。特に心に響いたのは、“望郷波止場”、“ひとしずく”、“みぞれ”です。

2008
11/02
Sun

重松清ワールドたっぷり

100.0% (1 / 1)
[No.6] posted by プレーンヨーグルト

『みぞれ』は、重松清ワールドが詰まりに詰まった作品であると思う。
表題作「みぞれ」は、『卒業』のような哀愁漂う作品だし、
「拝啓ノストラダムス様」は、エイジみたいな青春を感じさせられる。
「メグちゃん危機一髪」のような中年のリアルさを思わせるのも重松氏のうまいところ。
ただ、似たような話が多く(重松氏の作品の多くを読んだ私には)、
先が読めすぎてしまうのが気にかかってしまった。
まぁ、そこが持ち味の一つでもあると思うが・・・。

2008
10/23
Thu

重松作品のカタログ的作品

100.0% (1 / 1)
[No.5] posted by RBM/MS

10年近くの間に発表された短編を、アドランダムに収録した作品集。
時勢が懐かしい作品や、個人的に思い出したくない時期の時事ネタもあり、本当にバラエティ−に富んでいる。

どこを切っても重松作品で、10年前から現在まで、こうもポリシ−を変えずに優れた作品を発表し続けたものだと、感心します。

決して最高傑作とは言いませんが、重松作品の色々な側面が凝縮された、カタログ的な作品集という意味で、非常に意義がある一冊だと思います。

2008
08/17
Sun

短編集

66.7% (2 / 3)
[No.4] posted by hiraku

様々な人々の様々な瞬間を切り取った短編集。全ての作品がテレビドラマを見ているよう。物語の展開が早く、映像が頭の中に浮かんでくる。ここにある11編全てが映像作品になる完成度。特に「へなちょこ立志編」「望郷波止場」「ひとしずく」「みぞれ」の後半4作品が秀逸です。

2008
08/14
Thu

みぞれ

66.7% (2 / 3)
[No.3] posted by ヤマトマサル

 この作品には11篇の短編が収められている。自分は重松清は家族の物語を書かせると日本一の作家だと思っているので、中でも『みぞれ』『ひとしずく』『石の女』は心に響いた。特にこの3篇はぜひみなさんにも読んでもらいたい。

2008
08/03
Sun

判るような気がする

81.8% (9 / 11)
[No.2] posted by なおっち

あらゆる世代のお話をちりばめた珠玉の作品集です。

10代から40代まで
もちろんその年代を通り過ぎた重松さんだからこそかける作品集だとは思う。
そして同じく40代に入ってしまった自分にも
似たような経験として自分の身に置き換えても
十分に分かる話が多かった。
ただ夫婦ものは・・・
独り身の人間には分かりづらいところもあるんだけど、
結婚してなくても
なぜか少しは分かるような気もするから
そこは不思議だ。

重松さんの筆力のおかげだと思う。

どちらかといえば
30〜40代の話が多いので
共感できる部分が多く、
途中読むのが辛くなってしまうところも。
結局読んでいる自分にも跳ね返ってくる物語の奥の深さに
やるせなさが襲ってきたり・・・。

『息をするようにお話を書きたい』
という重松さんの言葉。
息をするようにお話を読みたい
そう感じられる作品集でした。

2008
07/31
Thu

涙が止まりません

66.7% (2 / 3)
[No.1] posted by めがね

 十代の高校生から、リストラや親の介護といった問題を抱える四十代の男性まで、さまざまな年齢の男女が主人公の、11の短編が収録されています。
 十代の自殺、子供のいない家庭の悲哀、学校で心をすり減らす教師、街に現れた動物をとりまく人間たちの狂騒、リストラ、親の介護……。タイムリーな問題をモチーフにして、時に笑わせ、時に考えさせながら、人の心の機微を描ききった作品ばかりです。
 表題作の「みぞれ」は、病気の後遺症を抱えながら故郷で暮らす父親を見つめる息子の話。大人にとって、涙なしでは読めない一編です。電車の中で読んでいて、本当にヤバかった……。
 
 おすすめです。


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