- [著]保科 昌彦
- カテゴリ:
- 文庫 (479頁)
- ISBN:
- 4043728026
- 発売元:
- 角川書店 (2004/11)
- 価格:
- ¥ 780 (税込)
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うん
読破いたしました。
この方の作品を読むのは3度目で、
相続人→ゲスト→オリフィスとなったんですが、
この作品が2作目のようですね。
なんといいますか、作品自体、かなり構成とアイデアを練られて作ったんだろうな〜、
という印象は受けるんですが、
相続人、ゲストに比べると見劣る点がいくつもあるように思います。
幽霊モノを突き詰めたストーリーには、この人らしさが伺われてて、
独自のものでいいと思うんですが、
似たような展開の繰り返しが続いたあとで、やっと結末、という感覚がありました。
また、似たような表現がいくつもあってまたか・・・と思う点もしばしば。
特にタバコが吸いたい云々のくだりはあそこまで書くとちょっとしつこいかな。
しかし、この方の文章力は作品が出るに連れてグングン伸びてて、
今後、ひょっとするかもしれない作家のひとりなので注目であります。
緊迫感漂う見せ場の書き方はうまいし、興奮させられますね。
ただ、この作品は非現実的な要素を受け入れられる人じゃないと読めない作品だと思いますね。
偏った良さを持ってる作品ということで★3つ。
生命の砂時計
ホラー刑事ものと言うのでしょうか。
この方の文章は上手くてクセがなくてとても読み易いです。
ひとりの刑事が迷い込んだバーの地下には生命の砂時計が
並んでいます。
しかし、自分が担当した事件の犯人を殺そうとして
落とした砂時計は実は同姓同名の別人だったのです。
そこから不可解な事件が起き始めると言うお話。
とても楽しめました
とてもおもしろかったですよ。終わりから三分の一は先が気になって仕方なくて、一気読みしてしまったくらいです。
相変わらず文章がうまくて、引きこまれてしまいます。前の作品よりも無駄がなくなって完成度が高いです。最後終わり方もいいです。もしかしてこういうことだったの、みたいにいくつか考えられて好みです。
警察のことが書いてある小説はあまり好きではないんですが、そういうのをふっ飛ばしてくれました。
しかし依然として、その冷静な文章のおかげで、超常現象が似合わないのです。どうもとってつけたような印象を受けてしまうんですよ。自分だけかもしれませんが。感覚的に訴えるものが希薄なのでは。全部計算ずくの人間の行為だった、という話を書いてもらいたいものです。
それに、「~だ。そうだろう?」という付加疑問文がかなり多くて辟易しました。押し付けがましい気がしました。
他にもこの話の重要な点である、○○はいつ××の行為を知ったのだろうという疑問が浮かんでしまったので、星4つです。
