- [著]ジェームス三木
- カテゴリ:
- 文庫 (446頁)
- ISBN:
- 4043850018
- 発売元:
- 角川書店 (2007/04)
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2008
09/15
Mon
どのようにして新憲法が成立したのかよくわかる
新憲法が成立するまで、日本の政治家とGHQとの間でかなりの乖離を埋めなければならなかったということは知っていましたが、それを小説仕立てで仕上げている秀作です。
他の方のレビューで、本書より先にNHKでドラマになっていたということを知り、そういえば読みながら頭の中に映像が浮かんでいたように思いました。
またマッカーサー元帥に対し、政治家が卑屈にならざるを得ない理由として食料供給を頼っていたことがあることは、現代の視点では気付かずにいた自分にとって驚きでした。
2007
05/27
Sun
憲法成り立ちの事実経緯が良く分かる
100.0% (5 / 5)
珍しく一字一句を精読した。一つひとつの事実が重く、読み流しが出来ない作品だった。その意味で、心に留まる良い作品だと思う。
言うまでもなくこの小説は、96年放送のNHK土曜TVドラマ「憲法はまだか」の小説版であり、どうも小説よりもNHKドラマの脚本の方が先に出来たらしい。
結果として、筆者は護憲論者であると最後に述懐しているが、最後まで中立の立場で客観的に書いており、改憲派・護憲派それぞれの臭さが無く、気持ちよく読めた。
また会話はフィクションにしても、一つひとつの事実関係は、まさに事実であるので勉強にもなった。
この小説は「人はみな歴史の中継ランナーである。祖先から受け継いだ大事なバトンを、子孫に渡さなければならない。・・・」という書き出しで始まり、「・・・人はみな歴史の中継ランナーである。」で終わっている。
まさにこの言葉が、この小説の中心線だ。憲法が成り立つ経緯が非常に良く分かる良い本だ。
