- [著]雫井 脩介
- カテゴリ:
- 文庫 (444頁)
- ISBN:
- 4043886012
- 発売元:
- 角川グループパブリッシング (2008/06/25)
- 価格:
- ¥ 700 (税込)
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万年筆ネタ?
私にしては珍しく、映画→原作の順番で読んだのですが、映画よりも原作の方が面白かった。
まぁ、普通と言っちゃ普通なんだが、普段万年筆を使っている私としては1点プラスしなければなるまい。尤も私が使っているのは安いやつだけどね。
なんだか
主人公が全然魅力的ではなく前半はとても読むのが苦痛で、後半は展開があまりにも予想通りで、どんなテンションで読んだらいいのか難しい本でした。
それでも伊吹先生の姿勢には心打たれます。
それだけに、ラストは個人的にドン引きしました・・・。
ステレオタイプ
優等生すぎる先生の人格設定や、使い古した設定、わかり過ぎるオチ、動機づけの安易さ。「火の粉」や「犯人に告ぐ」 と同じ作家が書いたとは思えず、まるで少女漫画を読んでいるみたいで中身がなく、苦痛だった。
主人公に共感できなかった・・・
映画は観ておらず、文庫になり気軽に読めると思い購入。一晩で読みきり、それなりに面白かったものの、私好みの小説では無かった。
この主人公、大学生というそれなりに大人と言っても良い年齢の割に、何とも薄っぺらい。ノートを読む→感動→泣く→先生になりたいと思う・・・。そこにもう少し悩みだとか葛藤は無いのか。小学生の夢でもあるまいし。裏表が無さ過ぎてつまらない。
しかも、これをあの沢尻エリカが演じたというのだから驚きだ。。
この本でひとつ収穫があったとすれば、私も「天然」と言われることが多いが、周りから見るとこんな風にいらつかせるものであった、ということが分かったことか。おちゃめ、ぐらいに思ってたけど、これからは気をつけようと思う。
最後の最後でやられました
あの「犯人に告ぐ」の作者が書いた青春恋愛小説。
別に殺人事件があったりとか、相手が不治の病にかかっていたりとかの設定ではないので、淡々と進んでいくので、何かいまいち退屈だなぁ…と思いつつ読み進めたが、最後で「あっ」と思わせて、一気に感動のフィナーレへ…という感じでした。
先生を目指し教育大のマンドリン部に属する女性。アルバイトで文具屋に勤め、万年筆を担当している主人公と、その親友で海外に留学している女の子と彼氏、万年筆を買いに来たイラストレーターの男、その男に寄り添う少しセレブな編集者などの登場人物が織り成す日常の生活がベースに進んでいくのだが、一番のテーマを握っているのは、その主人公の部屋に置き忘れられていた前の住人の日記。
その日記の持ち主は、小学校の新任先生で、毎日の出来事を細かく日記に書き綴っている。登校拒否の女の子との対応とか、学校生活の面白かった事、悲しかった事。最初は学校生活でいっぱいだった日記が、ある日、学生時代の彼氏と出会ってから、彼氏との駆け引きの内容が増えてくる。
その主人公のマンドリンの女の子も現実に恋愛で悩んでいて、その日記を見ながら励まされたり勉強したり…と実際に泣いたり笑ったりしながら生活している。
その日記をその先生に返しに行こう…と学校に行ってからが急転直下。ああ、前半はこの事のための布石だったのか…どうして自分は気づかなかったのか…と作者にしてやられた気持ちでいっぱい。
さすが推理小説である程度の地位を築いた作者である。
最後の方のシーンでは、この私が少ししんみりしてしまう場面もあり、最後の最後では笑顔と爆笑、これからの展開がいい方向に行く事をにおわせつつ、少し波乱を予想させる終わり方。
ふと昔に返ってみたいときに読むにはもってこいの本だ。
言葉の持つ力
人は言葉を発することで、人を傷つけたり喜ばせたりしています。
主人公、香恵の部屋にあった1冊のノート。
部屋の前の住人“伊吹”が置き忘れていったノート。
ノートをめくるうちに、伊吹の生き方に共鳴していきます。
伊吹の行動に一喜一憂したり、恋愛の指南書にしたりと、香恵を大きく変えていきます。
ノートを読み終えた時、香恵は、どう感じるのか、どのような行動に出るのか。
そこからが、本当の意味での香枝の人生のスタートラインなのだと思います。
素敵
映画を見ないままで原作読みました。
個人的に大変気に入りました。 前半は退屈に感じますが、 中盤からあっと言う間に読み切りました。
ドキドキ感もありつつ、 ほのぼの感もあって、
何より主人公が自分と同世代ということもあり、
共感できるし憧れに近い感情も抱きました。
とても純粋で素敵な作品だと思います。
私はこの作品をずっと大切にしていきたいと感じています。
好みの問題でしょうが
「私じゃダメですか」というセリフは沢尻エリカさんなら現実には言わない(本人弁)、
という予備知識しかないままに読みました。映画も見ていません。
このセリフは原作にはありませんでしたが。
冒頭から日記で始まり、その持ち主の現在が想像できてしまい
結局、ストーリーも思った通りでした。
多少は必要だったかも知れませんが、万年筆のくだりはくどいと感じました。
万年筆図鑑ならまだしも、文字だけで延々説明されてもつまらないです。
私の持っているものも書かれていましたが、分かったのはそこだけです。
先生の日記も(当然とはいえ)たくさん出てきます。
小学校の先生として大変熱心に純粋に臨んでいたことは分かりますが、
あまりに優等生で逆に冷めてしまいました。
作者のお姉様がモチーフになっているそうなので、
こういう言い方は失礼かとは思いますが・・・。
最後は主人公が日記の一部を(大変長いです)丸暗記していたことが分かります。
涙をさそう部分ではありますが、この日のために暗記したのかと思われ
大勢の前で暗唱することかな、とは思いました。
好みの問題だとは思います。
世間摺れしてしまった私だから、共感できなかったのかもしれません。
もっと素直に読めたらよかったとも思いました。
「犯人に告ぐ」や「火の粉」は夢中になって読みましたが、
これに関しては時間がかかりました。
色々な話書けるんですね...
ようやく文庫化ということで購入しました。映画化もされて、話題になった作品ですが...
まず、作者の他の作品とは全く違った雰囲気の本だったことに驚きました。
にもかかわらず、作者の“読ませる”文章は健在です。終わりまで一気に読んでしまいました。
ただ正直、内容的には何ら意外性も感動もなくどうして話題を呼んだのかわかりませんでした。
前半の万年筆のくだりは不必要とも思えるくらい長く、親友や職場の先輩などサブキャラクターの存在もいまいちはっきりしません。
しかし後半、特に伊吹先生のノートの話など、読んでいて心に響くものがあるのも確かです。
特別な感動はなくとも、終わりまで読んでなんだか暖かい気持ちになりました。
今後も幅広い作者の活躍が楽しみです。
