- [著]長谷 敏司
- カテゴリ:
- 文庫 (334頁)
- ISBN:
- 4044267030
- 発売元:
- 角川書店 (2005/08/31)
- 価格:
- ¥ 580 (税込)
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秀逸な舞台設定と読者に挑戦する文章
「円環少女」は、現在を舞台に魔導師らの戦いを描いたファンタジー。
ここまではよくある設定なのだが、秀逸なのはその世界観です。
舞台となる地球は、魔導師達にとっての地獄。
登場する魔導師は、異世界から島流しにあった犯罪者、もしくは侵入者。
人類とは、観測するだけで強大な魔術をも打ち消してしまう、魔導師達が恐れる60億もの悪鬼。
普通の主婦に、学生に、何の特殊能力のない人々に、ただ見られただけで、聞かれただけで、五感により認識されただけで“神の奇跡”は霧散してしまう。
すごくないですか?この設定。
魔導師にとっては、見つかったら終わり、60億の敵という絶望的な状況下で展開されるメタルギアソリッド。
はたまた、マトリックスに侵入したザイオンの戦士――ただし、周り全員がエージェントスミスみたいな。
魔導師と人類をこのように定義したところが面白い。
あらすじは――
敵対魔導師100人を打ち倒さねば許されない罪を背負う主人公メンゼル。
それぞれ別の目的を持った、幾千を数える魔法勢力同士の抗争。
魔導師たちは、人知れぬ山中を選んで強大なマジックバトルを繰り広げます。
ところが、その戦闘は人類側の国家機関の知る事となります。
魔法発生を感知すると同時に、日本政府は地の利、数的優位を活かし、1個小隊もの対魔導師特殊作戦部隊を投入します。
部隊員は、全員が魔法を効率よく無力化する訓練を受けており、最新テクノロジーを投入した兵装で魔導師を殲滅しに向かいます。
悪鬼の中の戦士。鏖殺戦鬼(スローターデーモン)部隊。
もちろん、魔法を無力化された魔導師らに対抗する手段はありません。
≪沈黙≫と恐れられる戦闘技術により音も無く殺されるか、捕獲され研究材料とされるだけ。
鏖殺戦鬼部隊到着までの30分が勝負。
円環大系の使い手メンデルは、最強の聖騎士エレオノールは、染血公主ジェルヴェーヌは、
それぞれの敵を打ち滅ぼし、目的を達し、鏖殺戦鬼部隊の魔の手を逃れきる事はできるのか!!!!
・・・てな、展開を途中まで想像していたんだが――
全く違いました。(上のあらすじは半分以上間違いです)
思ったより人類側が弱いというか・・・。
進んで不利な戦闘を繰り返しているというか・・・。
もっと特殊設定を活かしてほしいというか・・・。
過度に期待しすぎただけでしょうか?
でも、複数のリミテッドな舞台装置を使った方が、よりスリリングになると思ったんですけどね・・・。
それから、他の方もいっている通り、作者は文章が下手なのかもしれません。
読み進めるうちに、主語や目的語を見失うと言うか・・・混乱すると言うか・・・。
私は、P132〜133の流れが、誰の身に起こった出来事なのか分からなくなり、5分間立ち止まりました。
先のレビュアーさん達が書かれた、「何をやっているのかわからないが、何をしたいのかは伝わってくる」や「描写力が無いのか?読解力が無いのか?」は至言です。
美少女、恋、魔法、戦い
「灼眼のシャナ」と「絶対可憐チルドレンズ」が合体したようなお話です。
一般の人には知らされていないが、世界には古より魔法使いが多数来訪している
という設定の現在の日本が舞台。
魔法使いたちは、2つの陣営に分かれて、時に人間を巻き込みつつ戦いを繰り返
している。各国政府は魔法使いの存在を一般人には秘密にし、魔法使いを保護し
つつ利用している。
そんな世界の気の強い小学6年生の魔法使い(円環魔法を使う魔女)が主人公です。
この少女を保護監督している政府の保護官(20代前半の男)任務の範囲を超えた
真剣さで命がけで少女をまもる。そして少女は、そんな保護官に恋してる。
でも、保護官はエージェントが、少女を守る理由はのは大人としての正義感と
使命感。
魔法使い同士の戦いと、大人に恋する少女の物語です。
少女の恋のライバルとなる女子高生、敵の美少女、幼なじみのお姉さまたちなど
の魅力的な女性を登場させ、恋、戦い、といった楽しいライトノベルのお約束もしっかり守っていて、そこそこ面白い。
文章が下手なので、やや読みにくいのですが、アニメにしたら見栄えがしそうな
作品です。
メイゼルに比べ、仁は地味だが【だいじょうぶ】。
幾千もの魔法世界から「地獄」と呼ばれ最も忌み嫌われた場所―地球。
「地獄」に堕とされた一人の少女魔導師・鴉木メイゼル。彼女の受けた刑罰は、「地獄」で敵対魔導師100人を倒すこと―。
この作品、なにより前提として鴉木メイゼルを受け入れられるかどうかにかかっているように感じる。
魔導師、小学生、時折みせる素直さ、幼さからくる背伸び、そして…サディスト、嗜虐嗜好の持ち主。
この少女が受け入れられないなら、この作品はただの凡作に簡単に成り下がる。
それと同時に、受け入れることができ、仁を中心としたきずなや京香との団欒を楽しめるなら最高の作品に化けます。
必ずしも欠点ではないが、他のノベルに比べ地の文での漢字の使用率が高く、あまり使われない独特な言い回しを使用したりするので、あまり文章を読む機会がない人が読むと二の足を踏むかもしれない。
普段あまり文章を読まない人は、もっと入りやすいノベルを読んで慣れてから読んだほうが無理なく読めると思う。
仁とメイゼルの二人で決めた秘密の合図。これはこの作品の見所の一つだと個人的に感じる。
読んでいて微笑ましくなるというか、心温まる一場面をみられる。
人に薦めるというより、ぜひ読んでもらいたい作品の一つだ。
だが、それがいい。
重いよ 暗いよ 描写が設定が細かすぎるよ、が売りの魔法ファンタジー。
いまどきこれだけ重い描写をしたがるラノベ作家はなかなか居ないだろう。
改行も台詞も少なく、ページの下までびっしり活字で埋まっている。
まさにこの首まで浸かる 暗さ、息苦しさが、長谷敏司の持ち味。
お願いだから「フリーダの世界」続きも書いて下さい
燃えました
ヒロインがかわいい小学生女子。変にぶってないのでキュンとした。
主人公が苦労性の20代男性。変にひねくれてないのでキュンとした。
魔法バトル系の物語。魔法の設定が小難しため、戦闘中では何が起こってるのか
わからないときもしばしば。何を言ってるかわからないけど、一生懸命戦ってること
はわかるので熱い。
日常パートで登場人物の素顔を描いてくれてあるので、感情移入しやすかった。
何をやっているのかわからないが、何をしたいのかは伝わってくる。痛快な本です。
楽しめるけど難解かも
ヒロインであるメイゼルのキャラクター設定は最高ですね!
かつて無い感じ。台詞なども実に良いです。
とりあえず最初の10ページを読めばメイゼルの性格が
大筋で分かると思いますので、その辺りだけでも楽しめそうなら
購入して良いかと思います。
メイゼルの他にも、物語中に結構な数の人物が出てくるのですが、
それぞれをうまく描写しているので、キャラがちゃんとたっています。
また、世界設定が秀逸で、特徴的な内容となっており、それがこの
作品の魅力の一つになっている思うのですが・・・。
その分作品世界や設定の描写はある意味非常に難解です。
脳みその中で描写を映像化するのが難しいと言うか・・・。
読んでいる最中「作者の描写力が無いのか?」あるいは「自分の読解力が無いのか?」で微妙に悩みました。
ファンタジー寄りの内容ですが、ファンタジー好きよりもSF好きな
人の方が受け入れやすいかも知れません。
私は楽しめましたが、万人にお勧めできるかどうかは微妙な所ですね。
変態少女、輝きを放つ
全部読みましたが、まるで意味が分かりません。
作者はまず日本語を勉強するべきです。
不思議な世界観も結構ですが、読めないと話になりません。
唯一の救いは、変態小学生の存在です。
理解不能な世界の中で、ひときわ輝きを放っています。
この本は、彼女のずば抜けた性癖に支えられているといっても
過言ではありません。
いっそのこと、魔法とか全部ナシにして、
タイトルを「変態少女」にしてみてはどうでしょう。
スマッシュヒット確実です。
小学生にいじめられたい変態さんは”買い”です。
面白いですが読みずらいです
評価というのは主観だし、他のレビュアーの方々にほぼ同感しますが
ひとつだけ客観的な事実として、
読点(「、」の記号)が多すぎです。乱発してます。びっくりです。
これはもう私の主観ではなく客観だと言えるレベルだと思います。
新しい魔法体系
少女魔導師メイゼルは、元の世界で罪を犯したため、《この世界=地獄》に堕とされた。《神》が存在しないこの世界では、自然現象だけで秩序の釣り合いが保たれ、地獄人が観るだけで、魔法は崩壊する。ここで、メイゼルは、敵を百人倒さねば自由になれない...
最初は、設定が頭に入らず、世界についていけなくて、結構苦しみました。ある程度読み進んで初めて面白くなってくる本です。読み終わると同時に、「頭からもう一度読み直そう」と思いました。私の頭が悪いせいかもしれませんが、2度目のほうが面白いだろうなぁ、たぶん。
ただ、新しい魔法体系として面白いですし、登場人物も魅力的。次巻も期待大です。
シリーズの開幕としては、申し分ないスタート。両手に花の主人公の人間臭さが魅力的。
主人公武原仁は、夢想家で、甘すぎで、いつも迷ってばかりなのだけど、それがとても人間臭く感じられます。
しかも、だからといってうじうじせずに、くじけそうになりながらも、打ちひしがれながらも、後悔に苛まされながらも、
ひたすら愚直に前に進む様は、共感を呼ぶに相応しい主人公と言って良く。
もちろん、決めるところでは決めてみせるのもポイント高し。
でもこの主人公、両手に花で、勝ち気でSっ気がある小学生魔法使いメイゼルと、
家庭的で健気で優しい女子高校生きずなの二人に慕われているという、羨ましさ(笑)。
特に、ニセ教師でもある仁とメイゼルとの掛け合いは見物で、凄い惚れられている反面、
嫉妬深いので、仁は小学生に尻に敷かれる始末。このやりとりが微笑ましいというか、羨ましいというか。
仁の仲間にしろ、敵にしろ、生き生きと描写されているのは、お見事。
もちろんキャラクターだけではなく、現代日本でありながら“地獄”と称される舞台設定や、
「バベルを再演する」という物語も面白く、シリーズの幕開けに相応しい話となっています。
ともあれ、この調子で巻数を重ねていってくれる事を大いに期待。
