機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5) 選ばれた未来 (角川スニーカー文庫)

  • [著]矢立 肇
  • [著]富野 由悠季
  • [著]後藤 リウ

カテゴリ:
文庫 (427頁)
ISBN:
4044291128
発売元:
角川書店 (2006/03/31)
価格:
¥ 620 (税込)
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81,408 位
評価: 4.5
2007
12/14
Fri

第五巻―常なる“抵抗”―

100.0% (2 / 2)
[No.13] posted by カナブンとスズメ

第五巻のテーマは二つの世界観の衝突です。
一つは、戦争は起きず平和であるけれども徹底的に管理された世界です。
もう一つは混沌としているものの人々は自由意志で良くも悪くも生きていける世界です。

最終巻のキーワードは“抵抗”だと思いました。
その一つが“デスティニー・プラン”に対する拒否です。
173頁においてムウが早くも“ファミリー・プラン”を提示します。
これは真面目に管理された平和な社会を築こうとする者
を笑い飛ばすものであり、痛快でした。
さてもう一つの“抵抗”は自分自身に対する自省です。
デュランダルを止められなかったタリア、ミーアに重荷を背負わせたラクス、
「敵/味方」と単純に割り切り自分の判断と行為を
正当化してきたシン、レイ、ルナマリア、などなど。
彼ら・彼女らはその時の事情を理由に本来あるべき自分の姿から目をそらしていました。
現状に甘えた間違った自分を見れば自分は崩壊するかもしれない
という恐怖があったのでしょう。
しかし「ぼくは、戦う!」(383頁)。
キラの言葉には、短いながらも、自由意志を抑圧するものに対して、
そして間違いを犯した自分に対して絶えず“抵抗”していく
という強い決意がこもっています。
善悪併せ持つ人間への小さくて、強力な救いように感じました。

2007
11/29
Thu

シンが微妙…

0.0% (0 / 4)
[No.12] posted by ………

小説版でプラスされたエピソードが納得いきませんでした。アニメではシンは戦闘中最後は全く何もしないで泣いているだけだったのですが、小説ではレイを助けようと頑張っています。シンは全てが終わってから後悔するまで何かを掴めるようなキャラじゃないと思っているので、かなり納得いきません。主人公は必ず成長しなければならない的な改竄は、はっきりいってナンセンスです。最後に役にも立たずにぼろぼろ泣いていたシンがいてこそ、戦後の彼に繋がると思うので、ここは手を加えて欲しくないシーンでした。残念です。

2007
03/03
Sat

F.PLUSを基準に描いてます!!

85.7% (6 / 7)
[No.11] posted by リフレイン

アニメ版との追加点
・接近するインパルス(ルナマリア)に対し、メイリンが放った言葉
・シンがボロボロになったインパルスに乗ってレイを救出しようとした所
・シンとレイのメサイヤとの交信シーン(特に泣いた場面です)
・ラクスが電波ジャックする前に、キラとアスランとの会話のやり取り
・アークエンジェル内でマリューとムウの会話シーン&戦い終えてからのマリュー&ムウの会話シーン
etcです!!

これを読むとアニメだけで分からなかった心情等も理解できます!!

2006
04/29
Sat

小説は本当に良かったのだが…

96.2% (25 / 26)
[No.10] posted by HIBON

キャラの心情が良く書かれていて、アニメでは何を考えてこんな行動を、というキャラも多少納得出来るようになりました。後半に追加されたシーンもなんでこれをアニメ本編でやらなかったんだと思います。本編に救いがなかったシンファンやイザーク、ディアッカファンには必見だと思いますよ。しかし、やはりアニメじたいが無茶苦茶(自分はそう思います。すいません。)な展開のため、あくまでましになったというだけです。納得のいかないところは納得いきません。しかし、何度も言いますが小説は良く出来てます。アニメの無茶苦茶な展開をかなりカバー出来ています。作者はさぞ大変でしたでしょう。アニメ否定派も一度は読んでみてはいかがでしょうか?

2006
04/18
Tue

すばらしい

85.7% (12 / 14)
[No.9] posted by ベリー

私はFINAL PLUSを見てません!ゆえにあのアニメの終わり方に納得がいかん(`へ')しかしこれを読むと、あぁ〜…と納得できる。戦後の話も軽く書いてあるのでシンがどんな道を知りたい人は買い

2006
04/11
Tue

ようやく納得

94.4% (17 / 18)
[No.8] posted by もりっぺ

 アニメに比べると、キャラクターの心情がわかりやすくて良いです。小説を読む度、著者の後藤氏が、苦労しているのが、なんとなく分かります(笑)
 
 最終話(FINAL PLUS)の後日談のシーンで、結局小説でも、主人公達はあのオーブでの出会いと別れのあと、どうなったのか書かれていなっかったので、気になるところではありますが、アニメにはなかったイザークとディアッカの墓参りは良かったと思います。
 

 

2006
04/11
Tue

納得。

100.0% (23 / 23)
[No.7] posted by 綿飴

アニメの方は、平井さんがキャラデザという事で見ていた私ですが、正直言葉が足りない感が凄くあった気がします。
アニメの方の批判は凄いですが、小説版は文句なしに良いものだと思います。
ミーアの心情から、最後のレイやシンの心理描写も細かく、一人のキャラが凄くたっていました。
アニメの方ではシン批判やら起こってますが、小説版を読むと、読者が一番共感できるキャラではないかと思います。
アニメではやはり言葉が足りませんでした。
小説版はそれを補っている。
アニメを見て正直…。と思った方も一度読んでみる事をお勧めします。

2006
04/07
Fri

ちょっと救われた・・・

77.8% (7 / 9)
[No.6] posted by 下書き

ガンダムSEED DESTINYの小説版。内容的には43話の終わりから、最終話(FINAL PLUSの内容)までの話になっている。
 小説であるため、登場人物の心理や状況の描写がしっかりと書かれており、アニメに比べ、話は理解しやすい。ただ、話が分かりやすくなるようフォローはされているが、流れは基本的に同じため、この話が嫌いな人は、やはり納得がいかないかもしれない。

ただ、小説では、話の後半でちょっとしたエピソードが盛り込まれている(といっても話の根底を覆すほどのものではないが)。特に、最後にシンとレイが会話する場面は、少し救われた気がした。これをアニメの方でもやってくれればよかったのだが・・・

他に、デュランダル議長の声を担当した池田氏の文章が載っていたりする。結論としては、この話が好きなら、小説を買えばいいし、嫌いならば、チラッと立ち読みすればよい、そんな感じかと。


2006
04/06
Thu

良い小説だが、アニメが悪い・・・・・・

72.7% (8 / 11)
[No.5] posted by 一般兵D

今回は、今までの巻の中で一番微妙と思えました。
最終巻の元のアニメは特番の方らしいのですが、自分はそれを見れなかったためどこがアレンジされていたのかは分かりませんでした。しかし、アニメの滅茶苦茶が残っている様には感じました。
主人公は一応シンだとは思いますが、自分は主なキャラクター全員が主人公の様に思えました。そして、それによって小説の良さがより引き出されていたと思いました。
微妙と感じた主な点は、・キャラの心情が急激、不自然に変わる様に感じた事・キラの行動、考えが意味不明すぎると感じる事があった事・脇役の存在が余りにも薄すぎる事でした。全て、アニメの急展開の影響とも思えました。
良いと思える点も沢山ありました。特に良いと感じたのはシンとレイの心情でした。最後の部分はその中でもさらに良かったです。
所詮これは感想なので、人によっては考え方は違ってくると思いますが、自分は今回この小説を読んでそう感じました。

2006
04/04
Tue

「最後の力」ではなく“選ばれた未来”

90.0% (9 / 10)
[No.4] posted by 七夕花火

SeedDestiny小説版、ついに最終巻です。
サブタイトルの“選ばれた未来”は番組最終回のリメイク版のタイトルです。アニメのFinalPlusの内容が本巻に収録されていて、ノベルズのオリジナルの内容も組み込まれているのでアニメの見た人も見ていなかった人にもオススメです。

そもそも本書は
人々が自由でいる為に戦うキラ・ヤマト
守られるべき人を守る為に戦うシン・アスカ
いつかくる戦わない日の為に戦うアスラン・ザラ
この三人が一つの戦争を通して、争い、理解する過程を描いた物語が「機動戦士ガンダムSeedDestiny」です。

アニメでは分かりにくいキャラクターの心情面も非常に受け止めやすく、小説であるにも関わらず“動き”がすごいリアルに伝わります。
小説版三主人公もさることながら脇を固めるキャラクターの役回りが上手い。何よりレイ・ザ・バレルの真実。人間性の見せ方が本当に面白い。人に対する思いが逆説的な行動として描かれ、シンとの「最後の通信」までの流れ。感情を中心に書かれる小説だからこそ出来た見事なオリジナルだと思います。

そして本書を読んで気がついたのがアスランとカガリ、デュランダルとタリアの関係。この二組が対比されるように書かれている様に思います。同じ“別れ”であってもその思いと在り方が対となり、別々の道を選んだ相手をどのように思っていたかが綺麗に収められています。
もちろんこれは『戦争』の話なので名前の無い兵士もいるわけで。そのただの脇役さえ細かに描かれ、ストーリーを作る。だからこそSeedDestinyが“世界”の話だったのだはないかと私は思います。
あとがきの話になりますが今の時代にも見られる『怖さ』が緻密な設定と魅力的なキャラクターによって組み立てられています。

―――――「最後の力」ではなく“選ばれた未来”。
そのサブタイトルに相応しい内容に最高の評価を送りたいと思います。


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