- [著]谷川 流
- [著]いとう のいぢ
- カテゴリ:
- 文庫 (278頁)
- ISBN:
- 4044292027
- 発売元:
- 角川書店 (2003/09)
- 価格:
- ¥ 540 (税込)
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落ちのうまさに脱帽、才能を感じさせる第2作!
「涼宮ハルヒ」シリーズの2作目。1作目が単体での応募作品であることを考えると、シリーズすることはかなりの冒険だったと思います.学園ものといえば、文化祭。映画作りというフィクションが現実に影響して、本人の知らぬ間に世の中を変えてゆく。映画作りをやめれば、ハルヒの怒りが、負の世界を拡大させる。はてさて、その結末は?おもわず笑っちゃいました.こーキタか!さすが、キョン。ハルヒをよくわかっていらっしゃる。まあ、皆さんのおっしゃるようにキョンのモノローグはやや冗長でうざったいのですが、まあ許してあげましょう。ハルヒのおもりなどという大役を担ってくれているのですからね.また、ハルヒのみくるちゃんへの暴挙が気に入らないファンが多いようですが、あれが女心ってやつです。ああいう形でしか、自分の感情をあらわせないハルヒをゆるしてやってください.
二作目
一作目「憂鬱」が面白かったので二作目も購入。
学園モノとしては定番の「文化祭モノ」を取り扱った作品です。
ハルヒ達SOS団は映画を製作する事となり、それがストーリーの軸となります。
ですので文化祭の準備で物語は終わりますので、祭の賑やかな場面等は期待しない方が良いでしょう。
この巻では暴走気味のハルヒに怒りを露にするキョンのシーンがあり一作目から
ハルヒの「自己中面」が気になってたので少しスッキリしました。(もっと徹底的にぶつかっても良かったと思うけど。)
この巻ではそれぞれの人物の思惑が見え隠れし「どいつもこいつも一筋縄にはいきそうも無いな」と感じました。
前作と異なり微妙にSOS団同士の歯車が噛みあわなくなり、その点は好みが分かれるかも知れませんね。
キョン毒づき過ぎ!
アニメ版にはまって、アニメではカットされたシーン(ハルヒとキョンの喧嘩、猫が喋る原因など)が気になって買ってみました。初ハルヒ小説です。
まず目についたのはキョンの口のが悪さ。これは結構ショックでした。(常識人と思ってたのにハルヒ並みに毒づきます )期待した喧嘩のシーンは、ほんのちょっとだけ。肩透かしです。喋る猫は、なかなか知的な感じで良かったです。
最後の方で古泉、長門、朝比奈の3勢力が牽制しあってるのがわかります。(特に古泉と朝比奈陣営)古泉の発言により朝比奈さんが悪い女に見えてしまう可能 性が有るのでアニメ派、朝比奈ファンは要注意!スルー、若しくは後回しにした方が良いかもしれません。
シリーズを読んでいく上で重要な作品
涼宮ハルヒのシリーズはライトノベルとその一部をアニメ化したTVシリーズ、TVアニメを時系列に再構成したDVDシリーズその他があるわけで、どういう順番に読視聴したかにより、ずいぶん印象が違うのかもしれません。
でも、通常の人間には、1通りの順番しか経験できないので、検証はできないんですよね。
私は、TVシリーズは視ていなかったので、まずDVD1巻を視て、それから「憂鬱」「溜息」「退屈」の本を読み、それからDVD2〜7巻と「朝比奈ミクルの冒険」を視て、その後、「消失」「暴走」「動揺」「陰謀」「憤慨」の順に読み進めました。
これは、結果的にうまく作品群を楽しめる順番だったのではないかと思っています。
涼宮ハルヒの本とDVDは、タイムパラドックスと多重世界の要素がうまく取り入れられた青春SFとして、とっくに中高年になってしまっている私でも楽しく読め、視聴できるシリーズとなっています。
この「溜息」は、レビューを見ると、低く評価している方が多いようですが、私はシリーズ中でもかなり重要性の高い巻だと思いますし、面白く読めました。
「溜息」は、自主制作映画?「朝比奈ミクルの冒険」のメイキングストーリーという形をとって進みますが、アニメ放映順の都合なのか、「朝比奈ミクルの冒険」はアニメDVD化されているのに、「溜息」がアニメ化されていないのが残念なところです。
「憂鬱」と「退屈」はけっこう原作に忠実に京都アニメーションがアニメ化しているので、DVDだけしか視ていない方には、むしろこの「溜息」だけでも読んでいただきたいと思うくらいです。
もちろん、このシリーズのファンとしては、せめて「憂鬱」「溜息」「退屈」を経て(この順番が良いと思う)「消失」までは読んでほしいと思っている人が多いと思います。私もその一人です。
傍若無人超監督に振り回される団員達
何の予備知識が無い素人達が映画を作るとこんなグダクダを絵に書いた(小説だけど)ような結果になるという良い見本です。
(なんだそりゃ)
ただ、ハルヒのセリフの
「みくるちゃんはあたしのオモチャなのよ!」にはさすがにムカッときました。
Episode 0
涼宮ハルヒがいかに常識人かがわかる。
自己中な女性が嫌いな人は、いくら読んでも内容が見えてこないかもしれない。
しかし、自分の母親、姉妹、娘、配偶者で自己中の人がいて、それでもなおかつ、
家族のためになっている人がいるなら、話の本筋が見えてくるように思う。
朝比奈みくるのぼけキャラぶりも、時間移動の制約上必要条件であり、
なおかつ、それに気がついていないという設定の涼宮ハルヒの作品として、
自主制作の映画を作るのは、作中劇として設定の無理がないという根拠のすべてが
涼宮ハルヒの常識に依存している。
上に立つ人が、いかに自己中であっても、常識人であればよいことの典型かもしれない。
涼宮ハルヒのおもしろいところは、回数を重ねれば重ねるほと、見つかってくる。
2−3回読んで、つまらないという判断をする前に、
DVDを見るのもよいかもしれない。
全作品を流れる、人間性について、理解できるようになるかもしれない。
香港映画のメイキングに似てない?
1巻(憂鬱)は、楽しい事が無くてストレスが溜まると、異次元空間が生まれて謎の巨人が街を壊しまくる…という話だった。
2巻(溜息)は、ハルヒが文化祭用の映画を撮影する話で、彼女がストレスを溜めない為には思う存分映画を撮らせるべきなのだが、ハルヒの願望が「現実改変能力」を発揮して周囲に「SF映画の特撮効果」を実体化させてしまう。という、ジレンマ解決に奔走する話。
SOS団の団員「古泉」は「この世界は3年前にハルヒの心が生み出したもの」という仮説を支持する「機関」のメンバーだが、その仮説によると、3年より前の出来事は、初期設定のようなものだという。
ハルヒが常識ハズレなことを思い込むと、それは「設定を書き換える」ような効果を発揮して、どんな非常識も現実化してしまう。映画制作に熱中してSF・特撮的なことを考えると現実が歪む。
「ハルヒの気が済むように映画を取りつつ、現実を守る」にはどうすれば良いのか、ということに、SOS団のメンバーが振り回されるが、超古典的決着を見るのがミソ。
SFを読んで長い人なら、ふふ〜ん、と納得できるような方法で。
後続の作品への流れの中での位置づけとしては、「ハルヒがその気になるとここまで無茶苦茶な事が起きる」という設定のためにあるような話。
ネット批評を眺めると「あまりにもわがままが過ぎて荒唐無稽」という批判を目にするけれど、そんなわがままな彼女をキョンがどう受け止め、御していくのかと言うこの先の話を面白くする為には必要な話で、つまり敵は手ごわいほど面白い、と。
ストーリーは「行き当たりバッタリの素人映画制作」の話だが、個々の断片は「どこかで見たようなSF・アクション映画のパロディー集」としても楽しめるので、どれだけネタ元を見極められるか、映画好きにはそれも楽しい。
思いつきで撮影して編集で作り上げるのだ、というハルヒの言い分は、どこかの「香港映画の巨匠」みたいで、ハルヒなら本当にやりそうでドキドキものだが、キョンの立場ではひたすら頭が痛いだけなのが、これも笑える。
ところで、この作品はSFの古典を下敷きにしたネタが頻出するのだが、 「長門有希は宇宙人(情報統合体)の有機端末」だ、という設定は、とっても SFだ。
ただの萌えアニメならば、「萌えキャラの宇宙人」として済むところを、肉体も無く人間とは全く意思疎通の出来ない純粋情報の塊りである宇宙人が、人間を観察する為に創り出したコミニュケーション装置としての、人型端末。
…という設定によって、宇宙人は人間と同じ姿をしているはずが無い、というハードSFの常識(約束)を守りつつ、人格的には未完成で無口、そのうえ「萌えキャラ」であることの必然性を有することになった。
人類、しかも高校生男子と協調して作動する為には、相手の「仲良くしたい、守ってあげたい本能」を刺激するのが効果的、効率的だから(笑)
前半とラストは完璧
前半の文章のセンスは恐らくシリーズ中最高でしょう。
特に神社での鳩の撮影の描写、
日本語が読めないとしか思えない〜クルッポとか鳴きながら
には笑いが止まりませんでした。
あといきなりの「アクション!」も。
ラストのオチも素晴らしかった。正直こうきたか!と思わされました。
2作連続できれいなオチを作れるなら、その作者はアタリだと聞きますが
確かにその通りですね。
ただみなさんが指摘されてる通り、後半は少し文章にキレがありません。
その点をひいて星4つ
最後に廻すことをお勧めします
最近涼宮ハルヒシリーズの存在を知り、物語(とくにアニメ)が時系列どおりでなく進行しているらしいので、巻の順番を無視して読み漁り、いい作品だと感心してました。そして既刊の中で最後に手にしたのがコレ。
がしかし、この巻だけはいただけません。ハルヒの性格の悪さとキョンの無気力さがどうしようもなく全面に出すぎてます。ハルヒには不思議な力があることを示す巻なのでしょうが、この巻を読まなくてもシリーズ上問題無い巻のような気がします。
もし読まれるのでしたら私のように他の巻を読み終えたのちになされることをお勧めします。人によりけりでしょうが、巻順に読み進めて2巻を手にしてその先へと進まず、ハルヒはもういいや、という風になりかねない作品のような気がします。
下地でしょう
まず最初に、このレビューはハルヒシリーズに
少しでも触れたことのある人を対象に書きますので、
全く知らない!という方には一切何を言っているのか…ということですのでご了承下さい。
この「〜溜息」は、他のレビューでもある通り、評価が低くされがちです。
ただし、それは直接的に「おもしろいか、おもしろくないか」の評価であり、
正しくもありますが、私的には「違うのかもしれない」とも思います。
どういうことかと端的に言いますと、下地だと思うのです。
自主制作映画という題材を元にしながら、
各キャラクターの特性や属性、長所や短所、関係などを描いています。
ですので、それは読み手によっては展開が遅いとも取れますし、
同じようなことを何度も表現しているとも取れます。
しかし、この作品が生きてくるのはこの先です。
あの時(つまり「溜息」のとき)、あんなだったキャラにこんな変化が…
あの時こうだったのに、今はこんな関係に…
といった具合に、この作品があるから、この先の作品が立つのだと思いました。
元々読みきりのつもりで書かれた「憂鬱」が、シリーズ化するにあたり、
結果的に見ると改めて書かれたこの丁寧な下地は必要だったのではないでしょうか。
この先の作品にも☆5を付けているのですが、
これを読まず、その他の作品に☆5を付けたかと聞かれると、
もしかしたら違ったかもしません。
そういった意味で、私にはこの作品にも☆5の価値があるのです。
他のハルヒシリーズを読まず、これ1本だけ読むという人にとっては…
まぁ恐らくいないでしょうが、☆1〜3とかぐらいかな?
