イマジン秘蹟(サクラメント)〈1〉魔女症候群(ヘクサドローム)の春 (角川スニーカー文庫)

  • [著]本田 透

カテゴリ:
文庫 (328頁)
ISBN:
4044733015
発売元:
角川書店 (2007/10/01)
価格:
¥ 630 (税込)
在庫状況:
通常24時間以内に発送
Amazon.co.jp で商品情報を見る

ユーズド商品:¥ 1 より

この商品をブログに貼り付ける

212,027 位
評価: 5.0
2008
07/01
Tue

絶望的な三次元からの出口は?

100.0% (1 / 1)
[No.4] posted by 景欧ボーイ

 このシリーズは、「物語」のキャラクターが「物語」とは何であるかを論じ合っている、普通ではない小説である。「外の世界」の余りの残酷さに生きていけなくなった者は、意図的に「物語」に憑かれ、魔女となる。魔女になったら自我を拡大し、欲求を満たすための強い力を発揮できるが、それは必然的に「外の世界」の秩序を乱し、人を傷つけるので、狩られることになってしまう。「物語」によっても人は救われないのか、所詮この世は悲惨な暗黒の世界なのだろうか、という暗いテーマが作品を貫いている。それは、『世界の電波男』と同じである。おそらく本田先生の人生のテーマであろう。
 しかし、作品自体はギャグと萌えにあふれ、楽しく読めるライトノベルである。……と見せかけて、後半になるとトラウマティックな展開が続出する。その内容を書くとネタバレになってしまうので書かないが、ぜひ読んで衝撃を味わってほしい。多分、本田先生自身のトラウマも一部に含まれているのではないか。というのも、あとがきで自分の人生を振り返っているからだ。やはりこのシリーズでは、作者が本気で「物語」と「救い」について取り組んでいると思われるのである。

2008
02/14
Thu

著者本田透の体現

100.0% (5 / 5)
[No.3] posted by zenit-joker

著者の本田透さんは著作に自らのトラウマ的要素を入れ込む人物だと思う。
それが今までで最も強く表れているのがこの作品だと感じた。

序盤は従来のライトノベルと変わらないように思えるが、途中からスイッチが切り替わるように空気がガラッと変わる。
その空気に引き込まれたが最後、彼の物語世界の虜になっていると思う。

本田透という人間の核たる部分を自身が本気で表現した渾身の一作である。

確実に一般受けはしないだろうが、ハマれば大当たり間違い無しの作品なので、是非読んでいただきたい。

2007
11/12
Mon

”世界”を掴み取る。

93.3% (14 / 15)
[No.2] posted by クドウ

記念すべき高校初登校の日に俺の前に現れたのは、期待していた新しい日常。
ではなく、槍で校舎を破壊しまくる女生徒と、それに立ちはだかる今久留主高校異端審問部<イマジン>という三人の少女。
怪しすぎる三人に出会ったばかりに俺、尾津智弘の物語はおかしな方向に転がり始めて……!?

著者の他作品を読んだ上で感じることが一つある。
この作品は他のどの作品よりも目的意識というか、何かしら目指すべきものあるらしいということ。
エンターテイメントを与えるプロとして、自らの葛藤を書き切る一物書きとしてのせめぎ合いがみられる。
つまり他の作品のような軽いノリでこの作品を読むと、ついていけないまでも、ただ笑っていられるわけじゃないだろう。
それをどう取るかで、この作品自体の評価が大きく変わるんじゃないだろうか。

キャラの立て方が尋常じゃないし、いきなりギア全開で進んでいく物語に気後れしたが、不満と呼ばれるものではなかった。
智弘と玲於奈の二人いて、イマジンの三人がいて初めて成り立つ物語ということか。

もったいない話だが、あまり一般人受けする作品ではないと感じる。
それは作品の完成度や内容の良し悪しの問題ではなく、ライトノベルというより文学に近いものがあるからか。
個人的には強くオススメしたいが、一般的なライトノベルに慣れた読者は読みづらさを感じるのではないだろうか。
評価は星四つ。 不満というより期待から星を一つ減らしました。
続巻ではさらなる著者の”世界”を魅せてほしいですから。

2007
10/05
Fri

「物語」の意味を考えさせられる良作

72.7% (16 / 22)
[No.1] posted by 放送事故用テロップ

なぜ人は物語を求めるのか? 
それは受け入れがたい現実を生きることを余儀なくされているから。
幸せが、物語の中にしかないから。

しかし、現実と折り合いをつけることのできる人は、
物語を求める人を「逃げだ」「努力がたりない」とさらに追い詰める。
そして、現実に押しつぶされた人を「自己責任だ」と切り捨てる。
しょせん他人の人生は他人事でしかないのだ。
そう、現実はどこまでも冷たく、一方で物語は暖かい夢を見せてくれる。

この作品のヒロイン・大道寺光紗は、他人から物語を奪うことを生きがいのように語り、
自らを「悪」に規定しようと必死に言葉をつむぐ。

ならばこの物語は、現実のように冷たいのだろうか?

それはぜひ読んで確認していただきたい。
人は、物語によって生きているのだから。
 


CD・DVD・楽器 | インテリア・寝具・収納 | おもちゃ・ホビー・ゲーム | キッズ・ベビー・マタニティ | キッチン・日用品雑貨・文具 | ジュエリー・腕時計 | スポーツ・アウトドア | ダイエット・健康 | 水・ソフトドリンク | パソコン・周辺機器 | バッグ・小物・ブランド雑貨 | レディースファッション・靴 | 花・ガーデン・DIY | ペット・ペットグッズ | 家電・AV・カメラ | 車・バイク | 食品 | 美容・コスメ・香水 | 本・雑誌・コミック | 旅行・出張・チケット | 不動産・住まい | 学び・サービス・保険 | 百貨店・総合通販・ギフト | デジタルコンテンツ | 車用品・バイク用品 | インナー・下着・ナイトウエア | 日本酒・焼酎 | ビール・洋酒 | スイーツ | 医薬品・コンタクト・介護 | メンズファッション・靴