- [著]羽生 善治
- カテゴリ:
- 新書 (201頁)
- ISBN:
- 4047100080
- 発売元:
- 角川書店 (2005/07)
- 価格:
- ¥ 720 (税込)
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本物の勝負師が勝負についてどう考えているのかの一端
【本】決断力
羽生さんは棋士としての成功者であり、
将棋という勝負事の中で数々の決断を下してきた
決断の名人でもある。
将棋の世界で培った勝負に勝つための考え方の
一般化を図った本。
自分の仕事の上での勝負どころを思い出し、
本の内容にに重ねながら読むと励みになる。
羽生さんは、様々な局面の想定と対策の用意して勝負に臨み、
流れ(線)を見出すように将棋を指すそうだ。
「一局の将棋ははじめから終わりの一手まで一本の線になっている」
小説のように流れがあるということだ。それを見つけるように指す。
その中で、ミスをしても実戦の中では省みず、
ピンチの時は「勝てないだろう」と落ち込んだりせず淡々と指し、
勝負どころでは、考えすぎずただシンプルに勝ちにいく。
そして、日々の勉強もする。
最近は最先端の将棋を1,2年の短い間に勉強することが
勝つための絶対条件なようだ。
ただし、定跡(将棋の型)を勉強するにしても、
なぜそのような指し方を理解しようとしなければ勉強の意味はない。
単に真似をするだけでは実戦の中で閃きは出てこない。
もちろん、以上は羽生さんにとっての成功の法則であり、
私がすぐに実行できるようなものでもなかったり、、
羽生さんが実践されていること、考えておられることには
いまさら当たり前だと感じられることも多く存在する。
例えば、指し方を考え、考察して、実践して、反省するというサイクル(PDCA cycleみたい)を
将棋を始めたときからやっておられるそうだ。
だが、新しいことや、もともと知ってはいたが
実際にはやっていなかったことを
自分の中で整理して実践して、活かしていくことが必要である。
この本を読むときも羽生さんの人生を体験するようにイメージを持って読んだり、
自分が決断力を必要とされた場面に照らし合わせたりして読むと
自分に羽生流が少しでも適用できてよいかと思う。
加えてこの本の面白さも増すかと思われる。
すごいレビューの数ですね
ジブリのビデオ以外で、アマゾンで100件以上のレビューの入っているものに出会ったのは初めてだ。それだけ、一般の方の関心が高いのだろう。
ただ、ライターの方の文章なのだろうが、非常に軽く感じられてしまうのが惜しい。
正直、梅田さんと茂木さんとの対談の本(フューチャリスト宣言)で紹介されていた「ウエッブ将棋界(?)」が覗けるかと期待していたのだが、あまりそういう分野の話は披露されていなかった。
「創造力」の欠如に悩む方にお勧めの一冊
筆者は,将棋の世界に燦然と輝くきら星である。
彼が,輝いているのは,彼を照らす光があるからではなく,自ら光を放っているからだ。
素人には,純粋な疑問がふとよぎる。81マスの閉じた世界。無数にあるとはいえ有限の可能性の中で,なぜ,一人の人間が(いやプロの棋士だけでも150人が,アマの棋士を含めれば何万人もの人が)人生をなげうつのか。
彼は,盤上に広がる可能性は無限だと断言する。そして,未知の領域を開拓し,勝負師としての実力を発揮することにやりがいがあるという。
定石,作法,伝統文化という制約のなかで,彼が第一人者であり続けることができるのは,「創造力」だ。混沌と混乱の中で,一筋の光を見いだす「創造力」である。
本当は,決断力はその先にある。創造あってこその決断だろう。
だから,この本は,「創造力」の本でもある。
学校教育と成果主義に追われ,他人の指示に盲従することに慣れたひとは,もう一度,「創造力」の本だと思って読むとまた,新たな発見がある。
蛇足だが,本書は,極めて整理された文体によるエッセイである。わかりやすい文章のお手本としてもお勧めである。
直感の7割は正しい
直感の7割は正しい。
前人未踏の7冠を達成したプロ棋士羽生善治氏の言葉だ
からこそ説得力がある。
本書は、将棋の世界だけではなく、ビジネスの世界でも
有益な考え方がちりばめられている。
他にも本書の肝となる言葉を紹介する。
気になった言葉があれば本書をおすすめしたい。
【本書の肝】
・決断とリスクはセットである。
・大局観と直感のバランスが大事。
・勝負どころでは簡単に単純に考える。
・知識を使えるもの(知恵)にする。
・情報に溺れることなく自分で考えることが大事。
【印象に残った言葉】
・積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限
にすること
・部分的には損だけど全体としてはプラスになること
がある⇒大局観
・ミスがミスを呼ぶということは、連鎖的ということ
だけではなく状況自体が複雑になって難しくなっている
から起こりやすくなっているということ。
・「玲瓏」…周囲を見渡せる状況(四字熟語の「八面
玲瓏」より)
・人生は食事をして眠るだけの繰り返しではない。
「こういうことができた」「こういうことを考えた」と
いう部分がある。それは楽しみであり、人生を有意義に
させてくれる。
・遠回りしても歩みの過程で思わぬ発見や出会いがあ
ることがある。
・勉強ができないからという理由で餓死をした人は世
界にいない。
あれれ?
谷川さんのも購入して読んだのですが
なんとなく似てます。
初めはトップ棋士は思考も似ているかな
と思ったのですが
どちらも同じライターが係わっているとか
だとしたらショック。
状況判断の源
一棋士の範疇を超えた一冊、
驚いたのが羽生さんが将棋だけではなく、他分野への見識がものすごく広くまた一般人にわかりやすく説明できる文章力を持っていることだ。
彼の著書は本書が初めてですが、一目で「あーあこの人は将棋じゃなくて他の分野でも頭角をあらわしたんだろうなぁ」と感じました。
将棋の本ではない、これはビジネス本です。
ひとつの事例と結論に対し自身の体験かそれにまつわる将棋以外のエピソードとセットで解説されており、すーーーっと頭に入ってきます。
ひとにものを伝える姿勢がスバラシイ、「大工には、大工の言葉を使え」を地でいかれています。
また情報がオープンになる時代に対する姿勢も参考になりました、
3年前が初版ですがこれは売れましたね、一度は目を通して損はないかとおもいます。
ライターさんが書いた文体
文体がいかにもライターが書いた感じで読んでて気分が悪くなった。経営者がこれを読んで新たな発見があるとしたら、日本の経営者のレベルが問われると危惧する。羽生さん本人とのコミュニケーションの中から生まれるはずの何かに価値があるはずで、この本はその入り口にしか過ぎない。深みがなく、本人の価値を毀損させる本だと思う。羽生さん自身の著にしなければよかったのに。
恐ろしく読みやすい
天才棋士羽生さんの思考方法が分かりやすく書かれています。
記述が恐ろしく明快で、本当に天才の秘訣はこれだけなのかと思ってしまうほどです。
情報は捨てる方が重要と著者が言っているように、
本書自体が無駄な情報を一切排した、エッセンスの固まりと言えるでしょう。
ここで書かれていることを自然とできるようになればいいのですが、
なかなか凡人にはそれが難しいですね。
祝!永世名人
間違いなく希代の人であり、日本の宝である。
NHKの「ザ・プロフェッショナル」が好評で再放送がされたのも頷ける説得力のある議論が展開される。
イメージを言語化する能力も大変優れているように感じる。
各書評を見てみても、印象づけられる箇所は違うようで、その意味でも、宝の山といっていい本である。
番組でも触れられ、やはり特に印象深かったのは、「直感を信じる」というときの「直感」とは何かである。
つまり「当てずっぽう」ではなく、「経験の積み重ねから自然に浮き上がってきたもの」ということで、簡単な一言であるが、なかなかこうは言えないものである。
番組でも本書でも出てこないが、彼がよくする「高速道路の渋滞」のたとえ話もおもしろい。
IT化が進み、誰もが棋譜といった情報に簡単にアクセスできるようになって、ある水準までは、昔と比べれば、ものすごいスピードで達することができるようになったが、
ITでは解決が付かないところでは、やはり個人が「考え」たり「経験」したりすることでしか先に進めず、そこで棋士が大渋滞としているということである。
さらに、「ザ・プロフェッショナル」のイチロー編でも感じた(彼はランチに奥さんの手作りのシンプルなカレーを延々と食べ続けている。同じカレーを作り続けてくれている奥さんに感謝をしている)が、ルーティーンの大事さである。
彼も将棋会館での対局中の休憩には、必ず、1km離れた神宮外苑の決まった店に行き、サンドウィッチを食べるそうだ。
うまく説明できないが、集中するには、いろいろな思考を無というか透明にしていくことが必要で、そのためには単一の一連の自動化されたルーティーン的な動作が引き金になるのであろうか。
本物の勝負師
羽生義治さん、同い年。、、、大学時代、畠田理恵ファンの友人がいて、、、羽生さんと結婚した時、、、ギャーギャー言ってたの、、、懐かしい(笑)。、、、将棋は小学生のころ父に教わって、ルール知ってる程度なのだが、、、まあ、当然羽生さんがものすごい、棋士だってことは認識してるが、、、ようするに、彼への知識も興味も、所詮その程度。、、、で、高校時代からの友人(作家)から、「すごい本だから、絶対読め!」と言われたので、、、手に取ったのだが、、、。
、、、いやー、羽生義治って、ものすごい人なんだね。、、、全然種類は違うんだけど、イチローみたい。、、、いや、スタイルは全く違うのだけども、、、本物の勝負師ってのは、、、なんか似てくるものなんだな。、、、ほら、進化論で言う、、、「種が違っても、、、同じような環境だと、同じように進化してしまう」ってのと同じかな、、、違うかな(笑)、、、今、名人戦やってるけど、、、初戦落とした羽生挑戦者、昨日勝ってタイに戻したって。、、、って、今まで全然興味なかったのに、、、将棋界にも俄然興味湧いちゃいました!(笑)
、、、で、羽生義治の何がすごいって、、、彼の将棋へのスタンスなのだが、、、その凄さ、各章の中の、見出しだけでも分かるので(笑)、、、ちょっと書き出してみると、、、
勝機は誰にでもある
勝負どころではごちゃごちゃ考えるな。単純に、簡単に考えろ!
知識は、「知恵」に変えてこそ自分の力になる
経験は、時としてネガティブな選択のもとになる
勝負では、自分から危険なところに踏み込む勇気が必要である
直感の七割は正しい
データや前例に頼ると、自分の力で必死に閃こうとしなくなる
決断は、怖くても前に進もうという勇気が試される
深い集中力は、海に深く潜るステップと同じように得られる
人間は、どんなに訓練をつんでもミスは避けられない
私が対戦する相手はいつも絶好調で、やる気を引き出してくれる
感情のコントロールができることが、実力につながる
近道思考で手に入れたものはメッキが剥げやすい
才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである
、、、うーん、、、僕もがんばろう。、、、がんばるぞ!
