- [著]福井 晴敏
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (234頁)
- ISBN:
- 4047139696
- 発売元:
- 角川書店 (2007/09/26)
- 価格:
- ¥ 672 (税込)
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駄作
いきすぎたガンダムオタクが、ガンダムをつくると、こうなる。ということがよくわかる作品です。
とにかく出てくる旧作品のキャラクター。ミネバを出し、あげくのはてにシャアそのものが出てくる。
とにかく出てくる旧作品のモビルスーツ。新モビルスーツは全て、ありきたりなデザインで新鮮さがない。
とにかく出てくる旧作品の名台詞。
まさしく同人誌レベルな作品です。
3人の運命の出会い
宿業の血を継ぐ少年と少女、そして、近代のロックフェラー財団の如く宇宙世紀0096年において政財界の陰のキープレイヤーたるビスト財団の当主、その3人の出会いまでが本書で描かれています。
格差社会・宗教とテロ問題・政財界のエスタブリッシュメントの腐敗・家族の問題等の深みを持つ物語背景や主人公達を取り巻く情景の描写が見事で、優れたTVアニメの最初の数話分を息を飲んで見た気がしました。安彦さんの素晴らしい絵に想像力が描きたてられた所もあると思います。
最後の三つ巴の所では、3人の運命と思想と意思が絡み合い、正にガンダム的に心にぐっと来るものがありました。本書はまだ物語の導入部分だという前提で評価すれば、気鋭の作家福井晴敏の作品としても十分に楽しめると思います。
人気作家の宮部みゆきは帯で本書は未来の若者への「戦争と平和」ですよと述べていますが、それは富野由悠季が過去のガンダムで戦争(軍隊)のない(死=生を身近に感じることの無くなった)日本の若者へ投げかけたテーマであると同時に著者が2005年に映画化された原作「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」等で扱ってきた現社会おいてとても重要なテーマでもあります。
過去、ターンAガンダムのノベライズ化も手がけたガンダム世代のガンダムファンであり、江戸川乱歩賞・吉川英治文学新人賞受賞者でもある福井晴敏によるガンダムUCの今後の展開がとても楽しみです。
福井作品として
大好きな福井晴敏の作品として手にしました。
タ-ンAの時もそうだったのですが、個人的にガンダムと言うのは、世代的にピンと来ないのですが、福井作品となると読まずに置けない。
今回も、独特の場面描写や人物像の書き込み具合等福井節が満点。
話はまだ序盤ですが、今回も期待できそうです。
息子が最近ガンプラに凝りだしているので、親子で楽しもうと思っています。
福井+UC
福井晴敏にガンダムを描かせるとどうなってしまうのか?
それは既に「小説版∀」で一度行われた試みではある。
しかし∀が文字通りその名で表されるテーマを持つとは言え、一作品として存在する以上はあくまでも並列的に存在するガンダム作品中の一であり、所謂宇宙世紀シリーズから見た際の印象としては、遠未来に位置するとしても特殊な番外編という感が強く、それ故に福井がノベライズするというサプライズも特殊な状況下に組み込まれた特殊な事象がその特殊性故に非特殊化する、といった具合にすんなりと受け入れられてしまった節も有る、と個人的には思う。
だが、今回は何と言っても「UC」「シャアの反乱より数年」である。
この様な下世話な書き方はガンダムの作品群や福井晴敏作品、ひいては一作品の本質を語ろうとする方々にとっては非常に失礼な態度なのかも知れないが、
私の様な一部の「ガンダム=宇宙世紀」という認識に囚われた人間にとって、「福井晴敏が宇宙世紀ガンダムを描く」というその一点だけでどうしようも無く惹かれ、それだけで期待せずにはいられない作品なのである。
ユニコーン1
コミックコーナーに置いてあったのを手にとり
中身が見れたので見てみると小説でした.
もちろん
作者の福井晴敏氏の小説でありさらにガンダムであることに惹かれて
購入しました
映画化やテレビ化の予定はないのでしょうが
じっくり
ガンダムの世界が堪能できる
いい作品だと思います
映像化にあたっては
予算や時間の制限がかかり
こんなに細かいところまで表現するのは困難であると思います
(小説の映画化やドラマ化はいつも批判がでるイメージがある)
また主人公が学生であり
現実の生活感もとてもよく表現されていると思います
しってるようでしらないガンダムの世界を
想像することで
より深く知ることができるように思います
1巻では
「事件」の始まりが描かれています
これからの展開に期待です.
すごく面白いガンダム「小説」です
まずよく漫画と間違えて買ったという人が多いようなので先に書いておきますがこれは小説です。まあ装丁に問題アリですし他のガンダムエースの漫画と並んでいますから間違えない方が少ないかも?・・・なんですけどね。
作品背景としては宇宙世紀モノに多いミッシングリンクモノで本作は時代設定では逆襲のシャアとF91の間に当たります。登場人物やMSなど完全オリジナル作品ですが既存のガンダム作品に登場していた人物やMS等も登場(ある重要人物を除いては既存作品のイメージを壊さないように配慮されています。)して作品に彩を添える等なかなか楽しませてくれます。
本作は企画当初からガンダムエースのオリジンに並ぶ目玉扱いとしてカトキハジメや安彦良和氏等のこれ以上ない最高のスタッフに囲まれてのスタートとなっており、バンダイからも完結前に既にプラモ化される等、あらゆる面で恵まれた環境で始まりました。人気があるにも拘らず長らくバンダイやサンライズからは公式扱いを受けなかった(絵柄がやや子供向けっぽいのが原因と思われますが)クロスボーンガンダムが自力で公式認定を勝ち得た野生馬とするなら本作は最初から考えられる最高の血統を受け継いで生まれた一角獣という感じでしょうか。
ただ、それだけに執筆担当の福井氏の重圧は凄まじいものだったと思われます。これだけのスタッフで肝心の内容がコケたらそれこそ作家人生廃業の危機すら有り得ましたし。
自分は福井氏の作品は読んだ事はありませんでしたし全然知らなかったので正直に言えばガンダム外伝の小説ならスタジオオルフェの千葉氏に任せた方がいいのでは?とか思っていましたが実際に本作を読んでみてあまりにも福井氏に対して失礼な考えだったと猛省しました。
とにかく面白い。
これまで読んだガンダム小説で間違いなくトップの面白さでした。現在、3巻まで読みましたがいかにも宇宙世紀の雰囲気・・・最近のガンダムにはない泥臭いレトロでいてリアルなSF世界観がしっくりと伝わってきたかと思えばアクションシーンではスピーディに戦闘が繰り広げられたりと宇宙世紀ガンダムの雰囲気を全く損なう事無い素晴らしい作品だと思います。
※ 感想は3巻まで通して読んでのものです。この作品はかなりの長編作品になるようなので1巻だけだと戦闘シーンも少なく物足りないかと思います。2巻ではかなり本格的な戦闘シーンも増えて3巻あたりでは敵味方ともに主要キャラがかなり出揃うのでできれば通して読んで欲しい作品です。3巻まで読めば絶対続きが読みたくなるはず!!
1巻は序章ですね
群像劇でしたね。中でも感受性が強くて感情移入しやすいバナージが主人公ということで、彼が出てくる中盤当たりから面白くなってきました。しかしモビルスーツの戦闘がどうも読んでいてすんなりとイメージ出来ません。見たこと無い状況を言葉を尽くして表現してるところは猥褻さのない官能小説のようです。子供の頃は戦闘シーンに心を躍らされていたのですが、今は人間のドラマを読みたいです。宇宙世紀と云う新たな時代で生き抜く主人公の活躍に注目していきたいです。それにしてもガンダムの歴史は戦争ばかりですね。続編やスピンオフで荒廃した時代になってしまったことは苦笑せざるを得ません。
映画もしくはOVA化を!
『亡国のイージス』『終戦のローレライ』など軍もの作品で一躍注目を浴びた福井が描き出した新たなガンダムストーリー。3年前の「シャアの反乱」はすでに遠方の過去の出来事として感じる「戦争を知らない子供たち」がある日を境に“戦争”に巻き込まれていく。いわゆるガンダムのありふれたストーリーではあるが、著者らしいリアルな戦争描写と富野色を殺さないガンダムスタイルが良く描かれており、とても読みやすかった。
昨今のアニメシリーズにはがっかりさせられ続けているだけに映画、もしくはOVA化が望まれる。
これぞまさしく「ガンダム」の系譜…
宇宙世紀誕生のカウントダウンから物語が始まり、
まさかのテロで驚愕とも言える宇宙世紀の幕開け…
物語の急展開にグイグイ引き込まれ、夢中で読み切ってしまいました!
空飛ぶ首相官邸<ラプラス>粉砕によって、連邦政府高官は地球圏に
こだわり、その後もコロニー居住者に必要以上の弾圧を加える図式が、
よく理解出来ました!
テロの唯一の生き残りサイアムが、<ラプラスの箱>を手に入れて
UC0096に移り物語が動き始めます、一年戦争〜シャアの反乱まで
多少説明されていますが、ブライトの名前は出ますがアムロや
カミーユ、「ガンダム」の名前はなぜか出ません?
主人公のバナージはある意味「ガンダム物語」の王道的なキャラクターで
平凡な日常から戦争に巻き込まれていく「ニュータイプ」のようです…
主人公の口癖の「ずれている」は現代を生きる今の読者の
感情移入のしやすさに成功していると思います?
本書ではバナージはまだユニコーンガンダムには乗りません…
まだプロローグで、オードリー(ミネバ)の行動が物語を
動かしています…バナージはまだ関わり始めた程度ですが、
世界観とキャラクターを理解する文字通りプロローグです!
ただ物語は急展開に動き始め、RX-0ユニコーンと呼ばれるこの機体こそ
<ラプラスの箱>の秘密を握っているようで…プロローグとしては、
傑作とも言える出来上がりだと思います?
おそらく映像化されると思いますが、ファーストからのファンも
納得出来る、映像・内容ともに最高レベルのガンダムに期待大です!
ファンにとって『待ってました!』の作品になるでしょう!
いやぁ、これはガンダムファン、特にファーストファンなら必読の書です。
ファースト・Z・ZZ・逆シャアに加え、現在連載中のCDAも加えると、既に完成の域に達した感のあるオリジナル。
そのオリジナルを尊重するが故に起こる、
『もう手の加えようがないのでは?どんな物語を作るっていうの?』という疑問。
でも一方で抑えきれない『もっと見たい!終わらせて欲しくない!』という欲求。
この一冊は、そんなファンの疑問や欲求に、見事に応えてくれる事でしょう。
僕は、これこそ壮大なガンダムサーガを完結に導く、最後の1ピースだと確信しました。
物語は前世紀(AD)の最後の年に起こったある陰謀から、一気に『シャアの反乱』の3年後にジャンプしますが、
この陰謀が、僕らが知ってる一年戦争からシャアの反乱に至る歴史の背景に、
非常に大きな影響を与えていたようです。
(詳細はまだ明らかにされていません。う〜ん早く知りたい!)。
また、ここまで読んだ限りでは、最後まで残されていたいくつかのミステリーも
解いてくれるのではないかと思います。
特に、ファーストから出ていた『あの子』の行く末には本当に嬉しくなりましたし、
前世紀(AD)からUCへ移行する時の社会情勢や政治的背景の描写については、
ファンの高度な知的欲求を満たす事請け合い。
個人的には、良くぞここにスポットを当ててくれました!という感じで、本当に嬉しかったです。
物語はまだ始まったばかりですが、これは恐らくガンダム史上に残る大作になるのではないでしょうか。
とにかく早く次が読みたいですし、この先に予定されているだろう映画化が、今から本当に楽しみで仕方がありません。
色んな意味で、30代後半を中心としたコアなファンの欲求に応えていると思います。
(僕のも含め、ほとんどのレビューが長文だという点が、それを表していると思います)
もちろんストーリー自体も良く出来ていて、特別なガンダムへの思い入れがない人にとっても
十二分に楽しめる、一級のSFエンタテイメント小説と言えるでしょう。
読者を引き込み、目を釘付けにしてしまうストーリー展開に加え、
まだ訪れていないはずの未来を覆い尽くす厳然たるリアリティは、圧巻の一言。
読者は、我々の未来が実際にこうなるだろうという一種の錯覚を覚えながら、
物語を読み進める事になるでしょう。
そしてそのリアリティは、アニメの描写を解説する役割をも果たしていて、ファンにとっては
『ああ、だからアニメではこうだったのかぁ!』
というトリビア的な楽しみもあると思います。
いや、ホントに凄いですよ。
という事で、当然☆五つです!
