- [著]木村 達雄
- カテゴリ:
- 単行本 (228頁)
- ISBN:
- 4062070774
- 発売元:
- 講談社 (1995/03)
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- ¥ 1,785 (税込)
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達人は強いに決まってる
全力で押さえつけても投げられるなんて、別にあたりまえです。
もし、この本を読んで佐川門下以外の合気道場がインチキであるかの様な
誤解をされると困ります。著者は私の他流の先輩ともいえるので。
但し、触れただけで吹っ飛ぶなんていうのは
間違いなく佐川幸義先生だけの技であろうかと思います。
他流批判めいた雰囲気は確かに感じる内容なので、他流の方は気分を
害されるかもしれませんが、貴重な資料として敢えて目を通してみても
いいのかもしれません。面白いかどうかは別です。
技
大東流や合気道において一番重要なことは、本書にある「本気で頑張らせて技を効かせられるか」だと思います。佐川道場だとかよその道場だとかは関係なく、それを追求しようと思えば本書に書かれていることは具体的に書かれていなくても、とても心に響きます。
自分にとっては聖書です。
佐川先生御存命中に出版された価値ある一冊
私は著者より1年先に佐川先生の門下となった者である。この本は、佐川先生の御存命中に出版された本だけに、内容的には先生のお墨付きを得たものである。合気に対する書き手の「独り善がりの解釈」がすべて排除されているだけに、修行者にとってはとても参考になる。
佐川先生が、「大東流合気武術」最後の名人だったことは間違いない。先生亡き後、巷では「合気の技術」を受け継いだと公言する輩が現れたが、残念ながら、これも「独り善がりの解釈」に過ぎなかったことが検証できた。「合気之術」の使い手は、今のところ一人も存在しない。
長寿に勝る達人無し
まさに「死人に口無し」の内容、武田惣角の弟子中最後まで生き残った人だけに、彼の言葉に対し当時を知らない人はだれも反論できない。
技術も公開せず、関係者が亡くなった後で「自分だけが知っている」と言わんばかりに出てくるのは如何なモノかとの印象が拭えない内容でした。
達人
合気の達人が語る武道の奥義。
読んでも合気が身につくわけではないが・・・
その一端は感じ取ることができる。
触れずに相手を飛ばすとか、そんなまがい物の本では
ありません。
日本の武道史がよく分かる
武道をやっている友達に無理やり貸されて読んだ本です。しかし・・・これは面白い。合気道の起源になっている大東流合気柔術。明治の武田惣角氏、そしてその元で合気を極めた佐川幸義氏について、よく分かりました。
また、植芝盛平翁との関係や、佐川氏の弟子の門下にいた極真の大山倍達氏の話など、今日本にある武道や、格闘技といわれるものの、原点が見えるとところが面白かったです。
植芝氏のことは、あまりよくは書かれてないですが、その門下の塩田剛三のビデオを見て、「すごすぎる」と思っている私としては、佐川氏や武田氏が、いわゆる想像の域を超えた"達人"であったことが、容易に想像できました。
透明な力
相手に力を入れさせ、投げられまいと頑張らせても投げ飛ばしたという大東流合気柔術の達人「佐川幸義」。その生涯、語録、解説を記した「透明な力」。著者は佐川氏の教えをもっとも親しく受けた弟子の一人「木村達雄」氏、著者自身も「月刊 秘伝」でその合気の奥義を披露しています。
佐川氏は「合気は技術であり、無力化することである」と語り、合気を習得する上での修行論や哲学を、師である武田箒惣角氏との修行でのエピソードを交えつつ展開されています。
門外漢からのコメントです。
体の小さな人物が大きなものを投げたり倒したりということに昔から憧れがあります。ただ体重が重くて上背があるのが勝つのでは面白くもなんともないじゃないですか?
著者は大学の先生で、理学博士、しかも数学の教授です。その先生が「先生」と仰ぐオジイチャンが、からだに触るだけで相手を飛ばすというのですから、これは読まないわけにはいかないでしょ。
で、読みました。佐川師の経歴について記された「略伝」と佐川師の口頭の教えを著者が大切に記録して残した「語録」とから構成されています。
(写真も掲載されています。私にはそう見えるのですが、武田惣角についての「鬼の冠」の著者:津本陽氏が見学に訪れた道場の壁際で佐川師の技を見て驚きで固まっている姿もあります。)
「語録」を読むとその道の達人と呼ばれるような人はやっぱり言うことが違うよ、と感じるところ、大でした。
私自身、門外漢ではありますが、佐川師の言葉は、武道に関わり、武道に邁進する人々だけでなく、誰が読んでも、得られるものは大きいと思います。一生追求できるものを見出して、鍛錬し、90歳越えても、なお自分の技(術)が進歩していると自覚できる人生・・・素晴らしいと思いませんか?
どうぞ、ご一読を、門外漢も得るもの大です。
もっと客観的に見て欲しかった
弟子が書いたのだから仕方ないけど、絶賛、絶賛の連続で、ちょっとどうかなと。佐川先生が達人なのは衆人が認めるところですが、深い経験もないまま、著者の他の武道、流派への批判的な言説はいかがなものか。佐川流を学んでいる人には自己肯定ができていいかも。
日本武術最高の達人の一人
日本武道史上、最高の達人と謳われた佐川幸義氏を、高弟の木村氏が語ります。
この本に記された佐川先生の武術に対する姿勢、『合気』についての数多くの言葉から、我々は多くのことを学べるでしょう。
さて、佐川幸義氏は、合気道の母体である『大東流合気柔術』の名人です。流祖は新羅三郎義光と言うことになっていますが、ふれただけで相手を無力化する『合気』という技術を発見したのは、明治の武道家・武田惣角氏です。武田惣角氏は、一所にほとんど留まらず、全国行脚して大東流を教授し続け、結果として多くの弟子を輩出しました。その武田惣角氏の弟子の中で、最も高い技量であったのが佐川氏だったわけです。
『合気』と言う技術は科学で説明できることである、とは佐川氏の弁ですが、いまだ科学で説明した人は皆無なのではないでしょうか。日本武道の中で、最も謎とされている技術です。佐川氏は、武田氏から受け継いだ合気を、長年の修行によりさらに発展・進化させ、佐川流合気としか形容できない領域に押し上げました。
本人はいやがっていたのですが、なんとしてでも科学のメスを入れたかった、そんな御仁です。
武道ファンは必携の書です。
