- [著]たつみや 章
- カテゴリ:
- 単行本 (341頁)
- ISBN:
- 4062106736
- 発売元:
- 講談社 (2001/03)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
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波瀾万丈の物語
古代を舞台にしたファンタジー・『月の神の物語』とでも呼ぶのでしょうか。その3巻です。
交易に塩のムラに旅立ったポイシュマとワカヒコの前にそれぞれの運命が待ちかまえていて、二人は別々の方向へ・・・。
アヤのクニに着いたワカヒコの前に繰り広げられるタヂシヒコやホムタの悪巧みの駆け引き。その心の動きの巧みな描写にひきこまれます。
塩のムラを助けるために戦い、神に祈るポイシュマは、激しい怒りと憎しみの思いから巨大なおろちの姿を出現させ、オオモノヌシと名乗り、津波の神を呼び起こす・・・。
と、波瀾万丈に物語は進んでいきます。ますます面白くなっていきます。次巻へ・・!
大人が読んでも楽しめます。
小学校中高年向けでしょうか、やさしい言葉で書かれた
読みやすい物語です。
「月神の統べる森で」「地の掟 月のまなざし」に続くお話です。
(3巻目ってことです)
前半は主人公ポイシュマとクニから逃げ出してきたワカヒコのムラ
での穏やかな生活が描かれています。
冬になって交易に訪れた海のムラでポイシュマとワカヒコは豊か
で大きなクニ「アヤ」の事を知ります。
ここから物語はスペクタクル映画さながらな展開になっていくの
で、4巻の中で一番大きな動きのある巻です。
この巻で一番印象に残ったのはポシュマたちのムラには
「盗む」とか「奪う」「だます」の言葉がないのです。
「交易」の考え方も「損得」ではないのです。
こうしたムラの人々とクニの人々の!対!比がおもしろくて。
野人と蔑まれる貧しいムラの人々と豊かで大きいクニの人々、
私は一体どちらに住んでいるのだろう? などと考えさせられます。
