- [著]原田 純
- カテゴリ:
- 単行本 (445頁)
- ISBN:
- 406211836X
- 発売元:
- 講談社 (2003/04)
- 定価:
¥ 1,785 (税込)- 在庫状況:
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裏切られてありがとう
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私へ、あるいは私の心へ届け!
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親を憎む
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親になることの恐ろしさ
親になるという事はこういうことだったのか。改めて今思う。
自分の子供時代をひきずって親となる。初めての経験に決断を下す。それが我が子の人生を形作っていく恐ろしさ。それを知って親になる人がどのくらいいるだろうか。これは子どもから見た親の現実である。私の父も共産党の活動家だった。「一人は万人のために万人は一人のために」それが父のモットーだったが万人に家族は入っていたのだろうか?個人の幸福無くして万人の幸福はない。それがいつしか私のモットーとなった。70年安保の時代、私は地方の大学生だった。そのころまで父は私の中で一つの判断の基準であり、大学生になるまで私は自分で考えることをしなかったのだと思う。
そして、母になり暗黙のうちに子どもに私の理想を強要した強靱な長女は真正面から私にぶつかり争いが絶えなかった。そして浪人の後、幸運にも入れたまずまずの大学を中退するという形で私に復讐した。一方次女はそういう人間関係の中で嘘をつくことで争いを回避する術を身につけ、やがて私の最も嫌う人間になることで私に復讐した。
家庭で受け入れられない自分を他の男によって確認した。万引き、家出、高校中退、パチンコ屋で働き、水商売もしたと思う。いつもこの子の心の苦しみよりも私の苦しみが優先した。この本を読んで受けた衝撃、我が子からもこのような真実の告白を知りたいと思う。そしていつかこのわだかまりが氷解する日の来ることを事を願っている。
親とは?家族とは?そして子供とは?
どんぐりまなこで見た夢はそうは遠からずということは誰もが承知で所以を知りたければ明日に聞けと夕陽が沈む日没時に空を見上げる。
本書の最大のコンテクションはパースペクティブな視点でコンフリクトした家族模様を描いている。
仲店の庭には敷石が隙間無いことは十分承知。
夜のない朝、朝のない夜。一日は50時間必要とする御大は時間が足りないことをしり、サマータイムで時間を合わせる。
キャッチ!ザ・ライ!この言葉を必要とする人間はどれ程いるのだろうかと思わせるのはチャップマン。狙撃、別れ、涙、そして親とは?
核家族、私生活を露わに憎しみをペンに委ね書きつづった本作は人を知りうる世界にだけにとどめるわけではない。
垣根をこえた超大文学というしかないであろう。
