科学におけるモラル
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[No.9] posted by 環境問題あれこれ
言わずと知れた著者の語ったゲノムプロジェクトの舞台裏を語ったもの。
生命科学に携る者としてこの本を読んで考えさせられました。
確かに企業にとって利益を追い求めることは至上命題ですが・・・
自然に存在するものに対して(特に遺伝子等)特許を認めるか否かは様々な意見があり様々な場で語られていますが、多少慎重になったほうが良いのではないでしょうか。
現在は第一線の科学者でさえもそのものがどのよう経緯で成り立っているかをあまり理解しないまま研究が行われていることも珍しくありませんが、少なくとも生命科学に携る研究者であれば一読するべき本ではないでしょうか。
・・・・・・・・衝撃。
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[No.8] posted by シュライヤー・バスクード
レポートをやるときに読みました。
この本を手に取ったのはジャケ買い??(学校の図書館で借りました)ってのもあります。amazonのイメージ画像と違って、私が読んだのはDNAらせんの立体イメージが鮮やかにオレンジ色で表紙になっていて、「かっけーー☆」と思いました。レポートは大成功でした。難しい専門書のように思えますが、すごーーーーーくわかりやすいです。ハリー・ポッターみたいにどんどん読めちゃいます☆☆今までこの本を読んでいなかった私がアホに思えたくらいです。人生観も変わりました。ほんとに、私はこの本に出会えてよかった・・・・☆
将来、子どもに読ませてあげたいです。
遺伝学は何処へ行くか
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[No.7] posted by 名前はまだない
DNAの螺旋構造を発見し、それ以降最近のゲノム計画に到るまで、まさに遺伝学とともに歩いてきた男・ワトソンが、メンデルの遺伝学の法則・優生学から、螺旋構造の発見、そしてその後のバイテク、遺伝子組み換え食品、幹根細胞医療といった最新の遺伝技術までを概説するのが本書である。語り口は柔らかく、どんどんと読み進めることができるであろう。ワトソンというと、別著「二重螺旋」でロザリンド・フランクリンを不当に攻撃したという話が有名であるが、本作にもところどころに眉をひそめたくなるような文章が無きにしも非ずであった。しかし本作において最も注目すべきは、ワトソンがDNAにかける熱意が怖いほどに伝わってくるCodaの章であろう。この10頁強の終章を読むだけでも、ワトソンという遺伝学の巨人の哲学の一端が分かって面白いものである、賛否はともかく。
最高の研究者による、素晴らしい、生命の解説書!
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[No.6] posted by mtanaka7
優れた研究者と、優れた語り手とは、必ずしも一致するわけではないのだが、この書物は、両者が見事に一致している。著者は、DNA二重らせん構造の発見でノーベル賞を受賞した、あのワトソン博士であり、その碩学が、遺伝学・バイオテクノロジーの、極めて優れた概説書を世に贈ってくれたのである。実際に読んでいただければお分かりになるが、叙述といい、デザインといい、とても翻訳書とは思えないほど、丁寧な仕上がりとなっている。そして、圧巻は、遺伝学が、かつての「優生学」や「キリスト教原理主義者」らによって濫用される危険性があるにもかかわらず、なおかつ、人間の未来を信じて止まない志であった。
才能と資金が凝集した50年
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[No.5] posted by jimmy
圧巻でした。1953年の二重螺旋の発見から現在に至るまでのDNAというフロンティアに集まった数多くの天才、ビジネス化へのうねりが生々しく伝わってきます。そして、DNAにまつわるさまざまな報道の意味合いが少しは理解できるようになりました。
80年頃に、大学で「もう生物学で研究可能なことはあるのだろうか」等と考えていた自分の浅はかさを悔やみながら一気に読み進みました。
「不可侵の大御所」としてではなく、常に意見をもち行動に移してきた著者をの50年を追体験できるのは素晴らしいことです。
しかし、解明されればされるほど、その先の道が遠ざかる気もしますね。それでも研究者を駆り立てるものは何でしょうか。
すべてをあなたに
50.0% (3 / 6)
[No.4] posted by mitsumata
DNAや遺伝子というのはよく聞く言葉である。
しかし、あらためて聞かれると困ってしまうのではないだろうか。
本書はDNA研究の歴史に不朽の名を残す著者が
DNAの過去から説き起こし、現在を語り、未来を展望する好著である。
「ワトソンとクリックの出会い」から
「ダヴェンポートと造船技術者の家系」、
「Bt作物について」、「遺伝子組み替え植物の是非」、
また「DNA解析技術がいかに発展してきたか」、
「遺伝子人類学とイブ仮説」や
「ハンチントン病をはじめとする遺伝病の予防と治療」
「ソ連におけるルイセンコ学説」の問題など
非常に広範なトピックスを簡潔に素人にもわかりやすくまとめており、
収められている図版もカラーで見やすくわかりやすい。
研究室の出来事を越えて、
さまざまな形でわたしたちの生活と密接に結びついている遺伝子DNA。
この一冊でその概要を把握することができるとさえ言えよう。
現代社会でいまや不可欠な遺伝子知識、
まさにその「すべてをあなたに」。
ワトソンさん あなたはまだ生きていた
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[No.3] posted by pooh bear
ワトソンとDNAの物語は、子供の頃からよく聞いてきた。
遺伝情報に基づいてこの体はつくられ動いている。思考すらその支配を逃れられない。しかも、その情報を調べて手を加える術を手にしてしまった私たち。
進化論をはるかに上回るインパクトをこの社会に与えた。
この本はそのワトソンさんが遺伝子診断や遺伝子組み換え植物などについて科学的な事実を紹介しながら、自分の考えを述べている。遺伝子治療は大金をはたきマスコミも踊ったわりには、何の治療効果もあげておらず害さえ与えてきた事実をちゃんと紹介している。こんなことをちゃんと紹介する情報は日本の浮かれマスコミに頼っている限り決して得ることはできない。この記述も含めて、後半部分は読む価値が高い。もちろん、クリティカルに、批判的に読んでみよう。
二重らせんの発見者が語るDNA発見物語と今日
86.7% (13 / 15)
[No.2] posted by shorebird
二重らせんの発見者ワトソンその人によるDNAの物語.前半は二重らせん構造の発見からヒューマンゲノムプロジェクトにいたるDNAについての研究歴史物語.同じ著者による「二重らせん」のときのような若々しさは無く枯れたなかにも味わいのある叙述です.
後半は遺伝子組み替え植物,DNA指紋,遺伝子療法などの現在のトピックを扱って,やはり抑えた科学者としての叙述.その中にもDNAというだけでどうしてこのように一般大衆から誤解されるのかという深い悲しみが伝わります.内容も中庸をおさえた中にしっかりとした中身があり類書のなかではまず客観的な真実が知りたい場合の啓蒙書としてはもっとも推薦できます.
さらにちりばめられたイラスト,写真が群を抜いて高品質です.この手のものを見慣れている私ですらはっとするような写真,イラストがさりげなく挿入されていて,このイラストだけでもこの本の価格の半分の価値は十分あります.推薦.
DNAをめぐるドキュメンタリー
92.3% (12 / 13)
[No.1] posted by issy-bassy
分子生物学が20世紀後半の社会にどのような影響を及ぼし、それによって研究者や企業、われわれ市民の世界観・倫理観がどう変わったのかをDNAの二重らせん構造の発見者、ジェームス・ワトソン氏が説く。
自らの業績を誇示することなく、つまらないレトリックは避け、それでいてユーモアにあふれ、明晰で勢いあふれる文章に魅せられてしまった。回顧録でも論文でも教科書でもない、DNAをめぐるドキュメンタリー。ずばり、面白い。
専門用語は多いが、図表や写真でだいたいは理解できるし、理解できなくても読み進めることはできる。DNAの研究内容を詳細に紹介する本ではなく、もっとマクロの視点でDNAが人の社会に何をもたらしたのか―生物や臓器を改変し、巨万の富を生み、特許裁判を引き起こし、大学の役割を変えてしまった―半世紀の時間の歩みを俯瞰する。
ワトソン氏のこれまでの業績や発言に対してはさまざまな異論・反論があり、本書に書かれていることもすべて鵜呑みにできない気もするのだが、とにもかくにも長く現場に身を置いた人間が書いたものは理屈抜きに面白い。