壊れた脳 生存する知

  • [著]山田 規畝子

カテゴリ:
単行本 (254頁)
ISBN:
4062122685
発売元:
講談社 (2004/02)
価格:
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評価: 5.0
2008
09/25
Thu

高次脳機能障害の人をサポートしていく立場として

100.0% (1 / 1)
[No.24] posted by Jasmine6

主人が交通事故により脳出血をおこし現在も意識が混乱状態にあります。
今後、高次脳機能障害を持つ人として生活をしていかなくてはならないかもしれないと医師より言われており、はっきりとは決まっていないにせよ、どう心構えをしていけばよいのかわからないと思っているところに出会った本でした。
今の私にとってとても理解しやすく、今後どうサポートしていけばよいのかというものが
なんとなくわかった気がして、この本を読んだことで精神的にとても楽になりました。
もし同じような状況で悩まれている方がいらっしゃったら是非参考にされると良いと思います。

2008
08/11
Mon

救いになりました。

100.0% (1 / 1)
[No.23] posted by フェレットのママ

 1年前主人が脳梗塞で風呂場で倒れ、私が発見するまで6、7時間を経過、半身麻痺のほかに半側無視や時間の感覚が悪いなどさまざまな症状があり、情報を集める中、こちらでこの本を買い求めました。
 リハビリの体験談は、本もホームページもたくさんありますが、当時は私も悲壮な精神状態で、主人より「運良く発見が早い、軽い」などと感じる症状の方の体験談は受け入れに抵抗があり、また当人の思い込みで病気に関して書いている部分も大なり小なりあるので、いまひとつ参考にできませんでした。
 それに対し、本書は『お医者さん』がこういっているのだからきっとこうなんだよ、と、小さくても希望を持つきっかけをもらったり、ユーモアで乗り越えるのもありね、と勇気づけられるところもあったり、大変参考になりました。自分を責めたり、苦しい時期でしたが、この本からは本当に希望をもらいました。著者に感謝と、彼女の回復を心より願います。
 とりあえず、この本にあるように2年を超えたらまた何か違っているかもと、少したのしみにしています。

2007
08/22
Wed

やりたいことは、出来る体、脳のうちにやって行くことが必要

[No.22] posted by カオ

 二度の脳卒中によって右脳の障害による麻痺、高次脳機能障害を発症した女性の手記だったけど、お涙頂戴の闘病物でなくユーモアがあって、こちらも元気にさせられる本だったと思います。一番思ったことは、やりたいことはやれる脳のうちにやっておけということです。著者も医師の仕事が病気により続けられなくなり、社会は障害者のことなんかお構いなしで、経済効率優先だなと思います。社会は高次脳機能障害の人なんて見ないようにして進んでいくところがあるから。
 

2007
07/07
Sat

圧倒的に「存在する知」

83.3% (5 / 6)
[No.21] posted by カッツ2007

「壊れた脳、存在する知」の方がタイトルとして適している。圧倒的な勢いで「存在している」著者の知。
 脳出血を2度も3度も経験した女性医師(整形外科医)の書いた本である。すさまじい人生である。著者は高次脳機能障害を煩っている。高次脳機能障害は、所謂痴呆とは違う。まだ若い。30代である。子供が一人いる。高次脳機能障害になると、知能の低下はそれほど酷くないが、色々できないことが出てくる。まっすぐ歩けない。時計が読めない(見えているけど、それが何を意味するのか?わからない)図形は見えるが、それが何を意味しているのかわからない。点線が線とは認識できない。記憶ができない。数を数えられない。
 でも暗くはない。病気を受け入れている。またいつ脳出血するかわからない、でも積極的に生きている。右脳が完全に死んで居るのだが、それをリハビリで克服しようとしている。鬱の症状も出てきている。でも前向きである。練習で何とかなると開き直っている。失敗してもいいと思っている。そしてリハビリで段々によくなっている。
 いわゆる「心の本」は沢山読んできたが、読んで、落ち込むばかりで、いい本が無かった。この本は「心の本」ではないが、脳という臓器の回復には、よい本である。著者の前向きな態度を見習いたい。

2007
04/05
Thu

「自分が誰だかを知っている」のに…

100.0% (11 / 11)
[No.20] posted by misora

父が高次脳機能障害になった。
なんとか回復の手だてはないのか、今後の見通しを立てられないのか、と
大型書店の医学書コーナーの「リハビリテーション医学」の
関連書物を何冊も読みあさった。

この奨励ではこう処置する、といった医療スタッフ用テキスト、
このレベルの患者は、統計的にはこの程度回復する、といった医学研究書、
あるいは、ヘルパー向けの、介護の方法などの実践書など。
それはそれで役に立たないわけではないけれども、
当事者である父が、何を考えているのか、どんな気持ちでいるのか、
どの程度感情があるのかが捕らえづらくコミュニケーションに壁を感じていた。
そんな時に手を取ったのが本書だ。

著者によると、よく勘違いされがちな痴呆症と高次脳機能障害の違いは、
後者は「自分が誰だかを知っている」こと。
なのに、脳の障害によって、一部が遮断されたり、接続が遅くなったりし、
視覚が伝わりにくかったり、ことばを発しにくくなってしまう。
ちょっと想像してみただけでも、これは、たいへん辛い状況に決まっている。

著者は、その困難の最中にありながらも、
この障害について、体験者としての立場から世に伝えようとしている。
医者としての使命感、もともと書くことが好きだったということ、
困難に対し前向きに頑張られる性格、医療に明るい親族や知人など。
著者独自の優位な立場や資質も伝わってくるが、
そうではない一般の患者、家族、スタッフにとっても、
この経験的エッセイから得る情報は貴重で、実践に役立つ。

また、「どうせ分からなくなっているんじゃないか」、といった
高次脳機能障害に対する悲しい誤解を払拭する意義を持つ、希有で貴重な体験書として、
ぜひとも、一般の方にも読み継がれていってほしい! 

2006
07/19
Wed

全力で生きる!

95.0% (19 / 20)
[No.19] posted by デルデルまとりょぉしか

脳内出血や、事故による損傷で何時、高次脳機能障害になるかもしれません・・・。
この本は、
「そういう状態になっても何とか日常生活をこなせるぞ!」という
”前向きに生きる力”と”勇気”をくれます。

高次脳機能障害とはどういうものなのか?を体験者が事細かに
語っています。
いろいろな意味で、高次脳機能障害を理解する助けになる本だと思います。

2006
03/03
Fri

深く同感しました!

93.9% (31 / 33)
[No.18] posted by dontotoro

この本を選んだ理由は、題名に惹かれました。

私も題名の通り感じていたのです、
高次脳機能障害を持ってから…。

この本は高次脳機能障害本人のみならず、
周りに脳卒中を患った人がいるなら、
ぜひ読んでもらいたいと思います。

筆者の山田規畝子さんは、整形外科医でもあり、
また通算4回の脳卒中(脳出血と脳梗塞の総称)の
経験者です。

この本には、健常者には全く理解できない
数々のエピソードが書かれ、
また、そのような行動をなぜ取ってしまうのか、
科学的に書かれているで、健常者にも理解しやすいと
思います。

彼女の頭の中の世界は、想像を遥かに超えています。

ぜひ、読んで見て下さい。

2006
01/14
Sat

興味深く、考えさせられる一冊

95.3% (41 / 43)
[No.17] posted by ikadesu

タイトルに興味をひかれて読みました。
脳に障害を負うとこんなことが起こるのか、と大変興味深く読みました。
本書は脳に障害を負った著者の闘病記でありながらも
著者が医師であるという事で、脳障害について詳しくも分かりやすく書かれた大変貴重な記録となっています。
しかしながら、私が本書を読んで一番強く思った事は
数年前脳梗塞で倒れた義父の事でした。
幸い軽い脳梗塞で一か月後には退院したものの
食事をポロポロこぼす、よだれを垂らす、いつもゴロゴロしている・・
以前とは別人のようになってしまった義父に対し家族は戸惑い
まるで幼い子供に対するような態度で接しました。
本書で著者は脳に障害を負い『わかっているのに出来ない』自分を
まるで何も分からない小さな子供のように尊厳無く扱う看護士に対し
憤りを感じます。
『生存する知』・・ 脳に障害を負っても義父は子供になってしまった訳ではないのです。
私は、義父に対しての自分の態度が間違っていた事を知りました。
医療に携わる方、または、病気、事故などで障害を負ってしまった身内を
看病されるご家族の方などに、是非読んでいただきたい一冊です。
                                      

2005
09/27
Tue

根性!

29.6% (8 / 27)
[No.16] posted by 練馬のよっちゃん

いい意味での根性論ですね。お医者さんになるような方はやはり根性が違います。
脳に障害を負っても、努力によって回復の道はある、という明るい希望の書だと思います。

2005
08/08
Mon

高次脳機能障害とともに生きる方々、そしてすべての方に

90.5% (19 / 21)
[No.15] posted by ぶーふーうー

「壊れた脳」についての記述も貴重だと思いますが、なによりも圧巻は「生存する知」の方だと感じました。何を失ったとしても、もう一度「生存する知」を信じて生きぬいてみよう、と力づけられるような一冊でした。


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