不道徳教育

  • [著]ブロック.W
  • [翻訳]橘 玲

カテゴリ:
単行本 (352頁)
ISBN:
4062132729
発売元:
講談社 (2006/02/03)
価格:
¥ 1,680 (税込)
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55,566 位
評価: 4.0
2008
04/04
Fri

■リバタリアニズム入門として素晴らしい本だと思います。

33.3% (1 / 3)
[No.21] posted by Pt

・リバタリアニズムに関する本を何冊か読みましたが分かりやすさではピカイチでした。・中でも著者には申し訳ないのですが、私には橘さんのはじめ書きが最もリバタリアニズムを分かりやすく凝縮してくれていると感じました。
 −日本人の「市場原理導入」や「小さな政府」の理解は世界標準レベルと比べ、恐ろしく浅く、狭く、次元が違うと。
 −リバタリアニズムにおいては、”最大限好意的”に好意的に解釈しても 国家は市場で提供できない特殊なサービスを「必要悪」として担うだけ。
  ・全ての不幸は国家によって引き起こされている。(ex.国家が存在しなければ、国家間戦争も貿易不均衡も起きない。年金問題が問題なることも、国家の存亡におびえることも無い。公務員は国家に寄生し、吸血鬼のように我々の血を啜っている。つまり、「郵政民営化によって日本は生まれ変わる」などというのは全然次元の違う話である。)
  ・国家が国民の福祉を増進するというのは幻想である。人類の理想とは国家が存在しない世界である、と。最大限、市場原理を導入すること、それこそが人々に自由と幸福をもたらす唯一の希望。
 →「日本がリバタリアンな国家になったら・・・」の項 p.36〜が私には面白かった。この本は2006/2に出版された本であるにも関わらず記載が全く古くない。そしてこの訳書の初版は1976年だが内容も今も頷ける部分が多い。日本に真のリバタリアニズム理解者が増えると良いですね。

2008
03/01
Sat

おしむらくは題名で誤解を与えている

100.0% (2 / 2)
[No.20] posted by mikeexpo

不道徳教育という題名によって多大な損をしている好著だと思う。

本来は、経済学等のジャンルに並べられるべき書であるのに、これでは「とんでも本」のひとつと誤解されるのではないだろうか?

自由とは何か?そして社会や経済は本来どうあるべきか?
原著はあのハイエクが推薦のことばを寄せているのだ。
ぜひひとりでも多くの方に、お読みいただきたい。

訳者によるまえがきも、橘氏らしく秀逸だ。

2007
11/06
Tue

誰の権利も侵害してない人の権利を侵害することは、たとえその人が不道徳であったとしても正当化できない

100.0% (1 / 1)
[No.19] posted by ハム太郎

 リバタリアニズム(原理主義的自由主義)について、売春婦、麻薬の売人、闇金業者、そして「ホリエモン」等の「不道徳」な人々を例に挙げて説明している。

 著者は、国家に頼らず経済的に独立するための手法について新鮮な視点からの著書を出しており、著者の主張の根底に流れているのは、個人の自由を最大に尊重するリバタリアニズムだったのかと納得させられた。

 本の中身だが、麻薬中毒者については、「麻薬中毒患者が危険なのは高価な麻薬を購入するために犯罪を犯すから。麻薬が高価なのは政府による規制で麻薬を取り扱うことがハイリスクになっているから。だから、麻薬を自由化すれば問題は解決する」というもの。
 この例は極端ではあるが、全般にわたって国家による介入がいかに人々のインセンティブをゆがめ、結果として、国家が救済を意図した弱者を虐げることになるか(金利規制、最低賃金規制など)をわかりやすく解説している。

 普段、お茶の間エコノミストの解説で何となくサラ金は良くないなと思っている人は新しい視点に触れることができる。ミクロ経済の基礎的知識があれば、その応用なので楽しく読むことができるのではないか。

2007
09/14
Fri

訳者に敬意は表するけれど・・・。

100.0% (1 / 1)
[No.18] posted by umemomosakura

原著は76年出版とのことだが、リバタリアニズムという言葉は不勉強ながら初めてめて知った。冒頭の「始めてのリバタリアニズム」に詳細があるのが親切。一種の思考実験というか屁理屈(?)もつきつめればこんなことも言えるんだぞ、という意地悪な思想が、好きな人にはたまらないだろう。この本を紹介してくれた訳者には敬意を表したいと思います。が、しかし訳者の超訳にはとことどころ「・・・?」。
例えば「闇金融」の項でのび太とジャイアンを引き合いに出しているが、ドラえもんに登場するのび太君は「現在のために未来の儲けを見逃すのはまっぴらと考えている」ようなキャラクターではないので、たとえ話が却ってわかりにくい。
現代の日本にあてはめた超訳にせず、これは70年代にアメリカで出された本、としてそのまま訳したほうがよかったのではないか。それでも原著の主張は十分伝わると思うが。

2007
09/03
Mon

興味深いが実践は不能のような

100.0% (1 / 1)
[No.17] posted by 黒猫とまと

自由を究極まで認めるとどういうことになるかよくわかる本。冒頭に、リバタリアンとリベラリストや保守主義者との違いが非常にわかりやすく整理されており、スッキリした。
ただ、超訳にはあとがきを読むまで戸惑った。アメリカの本になんでホリエモンが出て来るんだろう?と・・。アメリカ人にとっての日本人=日本人にとっての中国人というのも、なるほどなぁ、と思いつつ読む。「移民規制撤廃」の話も、にわかには受け入れがたいが筋は通っている。実際に、国として実践することは難しいだろう。

2007
08/03
Fri

国家観のコペルニクス的展開

50.0% (1 / 2)
[No.16] posted by アスピリン

自分のように最近リバタリアニズムに興味を持った門外漢には
冒頭の橘玲氏の「はじめてのリバタリアニズム」の導入が大変うれしい。

美しい国の伝統保持を叫ぶ保守主義者と格差是正で平等を叫ぶリベラリスト
どっちもピンと来なかった人には楽しく読めると思う。

あえて不道徳と思われている職業や人物をリバタリアニズムの視点で擁護していくことで
今までの国家観の転換を読み手に訴える。

内容は全てリバタリアニズム原理主義に基づいているため一切の妥協は無い。
だから個人の経験や知識で、それは無理があるんじゃないかと思わせる部分も多々ある。
でも「お前はどこで線引きするのさ」って考えて妥協点を読み手に考えるのが狙いなんだろう。
私は見事に作者の術中にはまりました。

2007
05/16
Wed

善悪のない世界ってどんなだろう

50.0% (1 / 2)
[No.15] posted by シモヌ

正義や倫理を説かれると人の心はグラっとくるものですが、
その正論に乗っかって痛い目を見たという方は少なくないはず。
世論と自分の考えにズレを感じているという方は一読の価値ありますよ。

現実感覚とかけ離れた内容で少々嫌悪感を覚える箇所もありますので、
善悪よりも好奇心が勝る!という方にオススメです。

2006
12/25
Mon

カチンコチンに凝り固まった差別的な脳を少しでも柔軟に楽しく開放させるために

71.4% (5 / 7)
[No.14] posted by mbookdiary

原題(Defending The Undefendable)の通り本書では(一般的な考え方では)擁護できないものを徹底的に擁護する。それは麻薬常習者であり売春婦でありダフ屋であり、ポイ捨てであり労働基準法を無視する経営者である。例えば、麻薬取締法があるお蔭で麻薬の末端価格は天文学的に上昇し、常習者の大部分(年間400万円の購入代金を支払えないもの)は犯罪に手を染める。合法化されればそれはオロナミンCと同じくらいの値段で買えるようになるので悲劇的なことは減少するし、現に隠れた常習者である医師の労働生産性は常習者でないものに比べて能力が低いというデータはない(らしい)。

もちろん森蔵は常習者どころか使用者でさえない。そもそも本書で扱われている存在になることはリスクが高すぎてまったく経済合理的でない。また、多くの人が森蔵と同じ立場を取るだろうと思う。すなわち、「確かにそうかもしれないけれど僕は積極的に関われないなぁ」という態度だ。

ただ、そんな弱小市民であっても本書を読むことでカチンコチンに凝り固まった差別的な脳を少しでも柔軟に楽しく開放させることが可能かもしれないと思うのである。

2006
08/06
Sun

驚きの内容!!!

42.9% (3 / 7)
[No.13] posted by 増すカレー度

本書はリバタリアニズムなる経済に対する考え方について、書かれた本です。

リバタリアニズムとは読んでもらえば解るのですが、政府を小さくして個人の
自由を尊重しよう、そうすれば経済は自浄作用や自然淘汰により、良くなるは
ずだとして、自由を第一に尊重する考え方です。そしてそう考える人々をリバ
タリアンといいます。

本書では売春婦や、麻薬中毒者、悪徳警官、ポン引き、などの職業や分類に属
する人たちを、暴力などで他人の権利を害していない以上、悪くはないと擁
護し、しかも自由資本主義市場のなかでこれらの人々が存在する以上、彼ら
は世の中の為になっていると言う事を指摘しています。

そのうえ、これらの人々は世間の批判にも耐えて活動をしているヒーローで
あるとまで言い放ちます。

一見とても過激に思われ、出鱈目にも感じられたりする本書ですが、別に道
徳的にどうこう言っているのではなく理論に基づいて書かれているという印象
を受けました。ちょっと衝撃的過ぎて信じられない部分もありますが、社会
に対する見方を変えてくれる、興味深い本だと思いました。

2006
07/20
Thu

ファイナンスの本ではなかったので・・・

45.5% (5 / 11)
[No.12] posted by みつば

橘氏のファンとして購入しました。今までの橘氏の著作は、小説、エッセイに限らずファイナンス的要素が強く、非常に勉強になりました。

この本に限っては、リバタリアンについてよく学ぶことができますが、橘氏が訳をされているからといってそれを理由に期待して購入すると、少々がっかりするかもしれません。

リバタリアン的思考が好きな方には良い本だと思いますが、少々マニアックなので、ファイナンスの勉強としては評価が分かれると思います。


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