- [著]A. トフラー
- [著]H. トフラー
- [翻訳]山岡 洋一
- カテゴリ:
- 単行本 (426頁)
- ISBN:
- 4062134527
- 発売元:
- 講談社 (2006/06/08)
- 価格:
- ¥ 1,995 (税込)
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著者の知識量とネットワークに脱帽
著者の知識量と情報を取得するためのネットワークに脱帽した。
ここまで広い見聞で世の中を見ている人は、少ないのではないだろうか。
著者の頭脳の片鱗(・・・と言っても、才能ではなく、努力の賜物であると思うが)
に触れるだけでも、自分の頭脳に衝撃を受けさせてくれる作品である。
ただ、ひとつ言いたいことは、
もしかしたら、著者の知識量はただの知識であって、
知恵に昇華されていないのかも知れない。
現在、インターネットで欲しい情報は簡単に手に入る。
それは知識になる。知識というものは経験を伴って始めて知恵になりうる。
本書のいたるところに出てくる、「5年間工場かどっかで働いた経験から・・・」
というのはあまり説得力がない。
よって☆4つ。
価値が激動する時代
富(Wealth)のこれまでの変遷を通して将来を考えさせる本
上巻のメインは「生産消費者」という概念で色々な現象を
説明してゆく点が私には心に残った.
上巻だけでも400ページ近い書物だが,色々な現象を元に
わかりやすく構成されているので,わかりやすく納得感がある.
また,上巻だけでも30章!もあるので散漫な内容かと思って
いましたが,時間(第3部),空間(第4部),知識(第5部)と
主な富の要素を分析しながら,上巻のメインの生産消費者(第6部)
と大きな流れになっており,ほんとうにすばらしい内容と
思っている.
その大きな流れの中で
「革命的な富は金銭だけではないのだ」という
上巻の一番最後の1文がこの本の特徴を強く感じました.
知識は新たに結びつき増大する
恥ずかしながらトフラーを初めて読みました。
未来学に情報社会をモチーフにした書籍を数多く著わしてきた人物ということを
知っていましたが、本書もその系統です。
まず彼ら(トフラー夫婦)は「知識は情報の蓄積によって増大するけれども、
資源は使うとなくなる。それに石油などは使うと二酸化炭素を排出して
環境破壊する。しかし知識の集積は環境汚染はしないし、それが結びつくと
また新たに増大していく」と全面的にITを支持しています。
各章に様々な事例、用例を数多く取り上げていますが、内容はこれだけです。
2分冊にするほどの必要もないとは思いますが、最初は知的刺激を受けて
途中で読み飽きた感あります。
富とは、少なくとも二台目のフェラーリを持つことではなく、「非金銭経済」の価値を知ることだ
目次から、部、章のページにかけてのデザインが斬新。刀を右上から左下にかけて振り下ろし、力をこめて両手で絞り、止めた、そういうときの印象である。目次は、デザインが不慣れで読みにくい、と思ってしまう。1ページに、読みやすく各々に段をそろえて詰め込むものだ、と思って本書を開いたからだ。
同じようなことがある。モノの値段というのは、需要と供給によって市場で決まるものだと、モノは競合性を持つものだと、そのように現実を見ていた人が多いのではなかろうか。そういう時代と制度の中で育ってしまったからだ。物事は、孵卵状態にいつまではない。あの頃は、情報化社会が第三の波と理解していたものだった。一重の無形資産、すなわち有形の核を中心に、無形の要素で覆われているもの(下p.100)を探っていたときに、無形の核を中心に無形の要素で覆われている二重の無形資産の登場と共にこの無形部分が際限もなく供給され続けると資本主義というのはどうなるのか、ということが心配にならないか、とトフラーは問う。
富を築くための基礎的条件が何であるかは時と場合によって不明確だが、それらを形作っている「深部」の要因である三点セット、時間・空間・知識に視点を移して幻想を吹き飛ばせ(上p.66)。日本語訳トフラーの最新作は、上下巻で本文733ページにわたり、広く広く理論展開と補強が進む。
1980年の『第三の波』(徳山二郎監修、日本放送出版協会)を読んだ、あるいはNHKであの番組を見たご同輩にトフラー夫妻の慧眼をもう一度、考えながら自己の成長があったのかもパラレルにお読みいただいてはいかが。
目次、部章節。索引なし。参考文献、脚注、詳細にあり。ひもあり。
生産消費者とは
「フラット化する〜」を読んだ後、もう一冊くらい読みたくなり書店で積まれていた
本書を購入しました。
科学や労働、教育など多岐にわたる分野の展望について展開されており、
読んだそのときは「なるほど!!」と思うのですが、スケールが大きすぎたせいか
自分なりに咀嚼することができませんでした。
ただ一点記憶に残った言葉は「生産消費者」です。
生産消費とは、例えば好きでクッキーを焼いて配ったり、
年老いた両親を家族で世話することが挙げられています(他にもありますが)。
これら非金銭的経済活動がなければ、その活動にかかる費用は
莫大なものになると筆者は言います。
自分なりに考えると、例えばamazonのレビュアーやasku、価格.com等の書き込みから、
日々かなりのアドバイスをもらっています。
検索は自力ですが無償のコンサルです。
これらレビューや書き込みがされる理由は何でしょうか?
また無償で子供をしつけたり、フリーウェアを作成したり、
災害地域でボランティアをする理由は何でしょうか?
それには社会やコミュニティの持つ役割が大きく関わっていると思います。
文化とも言えるでしょう。
これら非金銭的経済活動のある社会の方が、無い社会よりも健全に感じられます。
その健全さの理由を探すにあたり、また社会と自分の関係を考えるにあたって、
「生産消費者」はひとつの良い視点を与えてくれます。
すごい・・・
NHKで放映されていた「未来への提言」を見て興味を持ち読みました。で、一言、「すごい・・・」。
フリードマンの「フラット化する世界」が「今、世界で何が起こっているか?」を論じた本であるのに対し、
本書は「これまでに何が起きて、これからどうなるか?」を、とてつもなく長い時間軸で論じています。
つまり、時間的な切り口が違うという意味で、「フラット化する〜」とは対照的な本だと感じました。
通常、日本人が書いた「○○年後の日本」みたいな未来予想本は、現在の経済・社会状況のみを基準に書かれていますが、
本書ではもうひとつ「科学の幾何級数的な進化」を大きな要因として取り上げ未来を考察しています。
これは非常に大きなポイントだと思われます。
トフラー氏は、コンピュータとITの進化の著しい現在は、農業革命、工業革命に続く、人類史上3回目の革命期にあると述べています。
現在、私達が生きている時代がとてつもなく大きな変革期にあるということを、人類の歴史を通した大きな流れの中で示してくれる大変貴重な書であると思いました。
「フラット化する世界」とともに素晴らしい!是非、両者をお読みください!!
世界経済の現状が判る本です
本書と「フラット化する世界」はどこの本屋さんでも平積みされてい
たので、ついつい手にとって読み始めてしまいました。
著者は有名な方のようですが、僕自身は本書が初めてです。上下
巻の中に書かれた、綿密な調査に基づく膨大な量の情報に圧倒さ
れました。アメリカ、中国、日本、韓国、欧州・・・、世界各国の現
状を知ることができる本です。
但し、今後の世界を考える上では、「フラット〜」の方がより楽しめま
した。本書は、知識中心の社会(著者が最初に指摘したようですが、
今では誰もが納得している概念)が到来済であることを確認していく
作業に終始している印象を持ちました。先見の明がある人だからこそ、
「これから」も語って欲しかったです。
「貧困」の未来に関する見識には感銘受けたので、星1つをを加算し
て、星3つの評価としました。
現代における最高の知性との出会い
圧倒されるような膨大な知識と洞察の集大成であり、読み始めてから読了まで数週間もかかったが、さすがにトフラーの著作だけあって素晴らしい内容だ。「未来の衝撃」や「第三の波」で展開した文明論は、そのスケールの大きさで世界中に衝撃を与えたが、それに準じた影響力を本書でも感じることが出来て嬉しい。そういった威力を25年以上も持ち続けているのは、文明と正面から取り組む力量を持っている、トフラーという未来学者の学識の深さのせいだろうが、彼自身の年齢から来る衰えを夫人のハイジと、娘のカレンが手助けして補っているらしい。何しろ1928年生まれのアルビン・トフラーは78歳のはずだからだ。一家をあげて文明の問題に取り組むという様子をみると、凄い家族だという印象が実に痛烈であり、この本が彼の思想の総まとめの遺書なのだろうと連想した。だから、本書のテーマとして家族労働やNPOなどに触れていて、本当の富や価値は目に見えない形で存在しており、表面的なものに惑わされてはいけないという、協力者たちの声が込められているように感じた。それだけに、これだけの本を読むのに大変苦労したが、トフラー一家の皆さんご苦労様でしたと言いたい読後感を持ち、日本では毎日大量の本が出版されているのに、どうして日本に文明に正面から取り組んで、世界に通用する論理を展開する人間が登場しないのかと寂しくなった。理念も指導力もない安倍でも首相になれるという、島国日本の悲哀が漂っているのと共通の貧しさが、モノ作りと輸出がカネを稼ぐのに忙しい、エコノミック・アニマルの国民性を反省させられ、21世紀の日本はどうなるのだろうと心配になる。そんな価値と富の支配する国の在り方に対して、この本は無言の批判を伝えているのかもしれない。挑戦に値する洞察に満ちた本であると強調したい。
時間・空間・知識
基礎的条件の深部にある時間・空間・知識が大きく変化を起こし、その変化への反応がファンダメンタルズの変化として表面に現れているという趣旨の内容が、延々700ページに亘り展開されます。
印象に残ったのは、「生産消費者」という考え方。
以前は企業の中で人を雇って対応した仕事が、WEB技術の進歩で、各個人によって負担されるようになっています(飛行機などの予約や、各種手続きなど)。
個人が企業の代わりに働いてあげているわけですが、それらはGDPに計上されることはありません。
これはほんの一例で、今までの枠組みが大きく変化してきている事例が次々に取り上げられています。
膨大な調査にもとづき多大な時間をかけた著作です。読み応えのある内容ですが、上巻で衝撃を受けた割りには、下巻がやや冗長に感じた点が残念でした。
圧倒的にホンモノ!
圧倒的にホンモノでした!
一体、何なんだこれは!?と呆然。
「基礎的条件の深部に注目すると、
意味をなさない混乱状態だと思えたいまの世界が違ってみえてくる。
混乱はものごとの一面でしかなかったのだ」
(アルビン・トフラー)
こういうものが見えてくるようになると爽快でしょうね〜^^
憧れます。
こういうホンモノに触れて、自分をレベルアップさせたいものですね。
