- [著]畑村 洋太郎
- カテゴリ:
- 単行本 (255頁)
- ISBN:
- 4062135930
- 発売元:
- 講談社 (2006/09/29)
- 価格:
- ¥ 1,680 (税込)
- Amazonポイント:
- 16 pt
- 在庫状況:
- 通常24時間以内に発送
ユーズド商品:¥ 546 より
企業の不祥事が続く今だからこそ
畑村洋太郎氏の提案する「失敗学」の2冊目になります.
前作「失敗学のすすめ」で構築した理論をベースに,近年実際に起こってしまった大事故を題材に説明しているため,より身近に感じられるのではないでしょうか?
信用を築きあげるのには多くの時間と労力が必要ですが,壊すのは簡単.
企業の不祥事が続く今だからこそ失敗から学ぶべきことは多いと思います.
本書には現代社会への警告というべき内容が多く詰め込まれています.
人が学ぶということは,数多くの失敗を積み重ねていくことが重要です.
企業にとっても同じことが言えます.
常に前に進むためには失敗を恐れず,だけど同じ失敗を繰り返さないよう学習を怠らずにいきましょう.
というのが本シリーズのコンセプトです.
技術者・管理職以外の方にも一読してほしい本だと思いました.
実学から入るか理論から入るかは自由だと思いますが,「失敗学のすすめ」と「失敗学実践講義」併せて読まれることをオススメします.
現地、現物、現人の三現主義が基本です。
失敗から学ぶ、言葉では良く言われます。JR東日本の1962年に発生した
大事故、常磐線の三河島事故では事故が起きたときにすべての電車を止め
る事を行わなかったために、大事故になってしまいました。JR西日本は福知
山線の事故のときにすべての電車を事故発生時すぐに止める事はなかった
と、現地で確認した畑村さんは語っています。
確かにインターネット、テレビ情報などで情報を集める事ができますが、自分
の足を使わない行動を畑村さんは三ない呼んでいます。見ない、考えない、歩
かないの三ないです。
失敗から本当に学ぶためには、自分の目で見て、真剣に考えて、真剣に考え
られれば思い付く失敗を予想することが、大切な事を教えてくれる一冊です。
本当にお勧めの一冊です。
ゼロベースで物事を見つめれば、絶対に大きなミスは起きないのではないかと確信をもった
本書は、過去のさまざまな失敗事例から「失敗学」を提唱している畑村洋太郎教授の最新作である。
ここ最近世間をゆるがせた大きな事故について、9つの事例を取り上げ、「原因」「行動」「結果」の3つの面から、著者なりの分析をしている。
現場に出かけて、直接失敗にかかわりのあった人から話を聞き、一般に報道されている原因とは全く異なる切り口から、事件の核心に迫っている。
最近の組織では、マニュアルを作成して、組織のノウハウの伝承をしようと取り組んでいるところが多いが、著者は、「考えることをやめる」という弊害があり、チェックリストは「ペケペケペケ」と呼んで、形骸化から必ず漏れが発生するとしている。自分自身の体験から、まったくそのとおりであると改めて思った。
また、「安全を最優先と考えるならば顧客は神様ではない、今はサービスを提供する側も受ける側もなにがもっとも大切かを見失っている。」という著者の主張は、最近の時代の風潮に対する大きな警鐘であり、顧客第一主義を履き違えてはならないと思った。
著者の思想には、「ゼロから見る目を養う」という考えが何度も出てくる。どのような場面に遭遇しても、ゼロベースで物事を見つめれば、絶対に大きなミスは起きないのではないかと確信をもった次第である。
前作を読んで「興味はあるけど難しい」と感じた人にお勧め
ベストセラーの「失敗学のすすめ」の続編です。前作同様で、失敗を前向きに扱っていました。
ただし、前作が総論的かつ抽象的な話で展開しているのに対して、こちらは「実践講義」というだけあってかなり具体的な内容でした。
実際の失敗事例を題材にして学ぶべきポイントを整理しているので、読みやすくもあり、内容的にもかなりわかりやすくなっています。
とくに前作を読んで「興味はあるけど難しい」と感じた人にお勧めです。
内容が内容なので、やはり管理職の人や技術者向けの本といえます。
でも考え方のエッセンスは非常に興味深く魅力的で、この部分はだれにでも使えると思います。
まあ、「このトラブルにはこんな見方があるのか」という感じで、いろいろと新しい発見をさせてくれる本であることは間違いありません。
